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 澄くんは白いタオルを冷たい氷水で冷やして、それをしっかりと絞ってから、優しく(丁寧に)星の顔を拭いてくれた。

「ねえ、澄くん。私におやすみのキスはしてくれないの?」

 星は澄くんにそうお願いをした。

 澄くんの手が少しだけ止まる。

「キスはだめだよ」と澄くんは言う。

「どうして?」星は諦めない。

 かりにだめだったとしても、それなら(それで)きちんとした理由は聞きたいと思った。

「どうしてって、キスは、好きな人とするものだよ」

 澄くんはそんなデリカシーのないことを言う。

「私は澄くんのこと、好きだよ」

 星は反論する。

 その言葉は嘘ではない。星は本当に澄くんのことが好きだった。

「星の言う好きと僕の言ってる好きは、たぶん違う好きなんだよ」

 澄くんは星の顔を拭き終わると、(金属製の桶の中にある)氷水につけた白いタオルをさっきと同じようにしっかりと絞ってから、その手で優しく長方形の形にたたんで、その冷たく、ひんやりとしたタオルを星の頭の上に乗せてくれた。

(やっぱりまだ熱があるのかな?)額の上のタオルが、冷たくて気持ちいい。

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