表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

4 努力する事とは~2

あの出来事があってからといい結衣梨音が必要以上に僕に話しかけてくる、その内容も内容だ

今日の朝の登校でたまたま、はち合わせたときに


「馬鹿がうつる、もっと離れて」


とか、担任の先生に居眠りを叱られその後に廊下をすれ違い様に


「あなたの脳内はどうなってるの?笑」


完全に僕を馬鹿にしている事が分かる

そして今日の最後に至ってはバスの中で



「あなたって生涯ボッチね笑」



あの女は終わってる、少しでも可愛いと思った僕が馬鹿だった、性格難ありとはこの事だよな


自分の部屋の布団にくるまり、あの女の事を考えてる時点で最早僕も終わってるよ…




「ご飯出来たわよー」



この母の声ともに今日の夕食を食べ終え

満腹になったあと、少しリビングのソファーでテレビを見ながらくつろぎ、シャワーを浴びる



そして自分の部屋にこもり作曲、作詞、日々の楽器の練習をして最後に今日買ってきた音楽の雑誌に目を通す



何気なく見ていた茜だったがそこには結衣梨音がいた、なんでもアイドルの枠のページでインタビューを受けている


…勘弁してくれよ


質問の答えに対しては


まだアイドルになって、一年ちょっとですが、これからも、変わらずファンの皆さんに笑顔と癒やしを届けていきます、と



「死ねよ…」


思わず本音が、、

こうも裏表激しいと流石に頭を抱えてまう

僕にこんな危ない台詞言わさないでください

全く。


明日は土曜日とあって時間には余裕があるし

もう少し練習して今日は寝ようかな


その思ったその時に僕のスマートフォンに一件の連絡が入る


ピコンっ



[結衣梨音です、勝手に教えてもらいました♪]


謎すぎる事に一旦僕の思考回路が止まった


「は。」


[誰に教えてもらったんだ]


ピコンっ


[近藤くん]




あいつか…


近藤とは同じクラスメイトで小学生から一緒で小学生低学年位の時は毎日遊んでる位の中だったが僕がヴァイオリンをやり始めてからは全くといっていいほど連絡や遊んだりはしなくなった


今は確か俳優目指してるんだっけか

でもそういや…あいつ”スポーツ“してなかったけ




まあ、いいか


でもこんな時間に何のようだよ



時刻は夜中の1時を過ぎていた

返すのも面倒くさくなっていた茜は布団に入りそのまま眠ってしまった。



ブー…ブー…ブー…



まだ朝のアラームを止める時間でもなく真夜中にスマートフォンから着信が部屋の中に鳴り響く



ブー…ブー…ブー…


パシっ、


茜はスマートフォンを手にとり、薄ら目で番号を確認するが見覚えがない番号なのでもう一度眠りにつこうとした



ブー…ブー…ブー…


「いい加減にしろよ…」


そろそろ俺の堪忍袋も限界だぞ今何時だとおもってんだ、夜中の3時だぞ


ブー…


パシっ



「誰だよっ、何時か分かってんのか!」


部屋中に着信音よりも大きい音が鳴り響く



「一回で出なさいよ、あとあなたが連絡返さないのが悪いわ」


どこかでというかむしろ聞きたくもない声だ


「お前今何時だとおもってんだよ、もう寝るからかけてくるな」


そう言って切ろうした時


「ちょっとまって!どうしても相談したいことがあるの…」



この女はそう言う時だけ可愛い声を出せば良いと思ってるよ、絶対、男を舐めるなよ!……………。





はぁ。。。 






「相談って何」


……………………………。


「今度歌を唄うの、ファンの皆の前で

それでどうしたらいいかなって…私唄うの上手くないし…」

「そんな相談、何で僕に?」

「え、と…近藤くんがあなたが音楽やってるって聞いたから」


あのノーテンキ馬鹿はどこまで言ってるんだ

僕が人と関わりを避けて来たのを知ってやってるのか、面倒くさいのはごめんだよ…



すると僕の心の声を読んだかのように、彼女は

話かけてきた


「ごめんね、めんどくさいって事くらい分かってるけど、その…相談する人がいないの…パパもママも今は海外にいてお仕事だし」


声のトーンが下がり真剣さが電話越しにも伝わってくる、相談したいっていうのきっと本当なんだろう


「ボイトレは行ってないのか?」

「いってるよ…最近行き始めたばっかりたけど…」



てゆうか今までいってなかったのか、

歌に自信がないのに、よくそれで頑張ってるとか言えたな…でもこいつもこいつで何か頑張り始めたのか、



「唄うのが急に上手くなったり、唄う技術を数日で全部習得して本番で出せるかって言われたら絶対に無理だろ?本番はいつかはしらないけど、自分の気持ちを全面に自分の声をファンのみんなに届ければいい、下手でも自信もって唄えばいい

自分が本気でやれば相手の心にも必ず伝わるからわかったか」


「わかった…そうする、全力でやってみる」


声に少し元気が戻ってるのが聞いていて分かる

茜の顔も安堵の表情を浮かべている


「もう、切るぞ、」


………………。


「あのね、、今まで多分気付いていてもやらずに目を背けてやりたくない事から逃げていたの、それじゃあ駄目だね、本当、

その……茜!! ありがとう。」


「え、」


プー…プー…



切られた、はっ、え、なにが起きたんだ最後

あいつ名前で…電話越しでも最後の台詞の部分は少し恥じらいがありながらも最後は笑みでありがとう。ってそんな事想像するな!


頭から離れねー



馬鹿か俺は、、、「寝よ。」




時刻は4時を過ぎていた、茜は眠りにつき

部屋は一気に静かになり茜の寝息がスー…スー…と、聞こえる中


ピコンっ


[私の事もこれから名前で呼ぶこと、それと明日ちょっと付き合って]

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ