プロローグ
いつからだっただろう、自分の殻にこもってしまったのは
小学生高学年位までは至って普通の人だったとは思う。
特にイジメにあったわけでもなく、親と問題があったわけでもない
多分、音楽という世界に自分を捨ててしまったのだろう。
語れば長くなるが、これは自分の生い立ちみたいなもんだ
少しばかり聞いてもらいたい。
僕の名前はイトウアカネ、漢字でかくと伊藤茜
苗字は至って普通だが下の名前は女の子っぽい名前
そのせいか顔も自分でいうのはなんだが少しばかり綺麗な顔立ち
をしていると思う。。多分
身長は、まあ一般的位、
そうそう顔の想像はみんなに任せる。
小学生の時はよくあーちゃんと言われたものだ
今ではそのあだ名も懐かしい位に誰にも呼ばれないが、
「 ………あー、1人だけいたな。 」
まあ、そんな事は置いといてだ
序盤に話した音楽との出会いというものが自分を作り出したと
いってもいい。
過去の記憶を辿っていくとだ
小学生高学年位に僕はヴァイオリンに出会った。
きっかけはその当時いた片思いしてるこ子のきっかけない一言だったんだよなぁ。
「ねぇー、まいちゃんはどんな人が好きなの?」
無邪気な子供だろう、片思いしてる子にここまで
聞けるのだから今思えば我ながらすごいと思う、
「 んー賢くて優しくて、音楽が好きな人かな。」
そう、この一言で僕は勉強よりも音楽を取ったということだ
当時は賢くもない僕は勉強するよりも音楽をしようと
馬鹿なりに出した答えだった。
音楽の事を全く知らなかった僕はまず何をしようと思った
携帯の動画サイトで音楽と、打ち込み検索したのだ
するとそこにはヴァイオリンを弾いてる一人の男の人がいた。
今でも忘れない位に鮮明に記憶に残っている
かっこよかった。きらきらそこの世界は光っているように見えた
「 僕もやりたい!! 」
と、いうところから僕の音楽との出会いが始まった。
長いかもしれないがもうちょっとだけ我慢してくれ、
とまぁ色々あってそれは濃い生活もあってだ
今では天才音楽家。伊藤茜が誕生したのだ。
それと代償に僕自身が捨てたものが、人との触れ合い
まるっきり音楽の世界に入り込んだ僕は
人と仲良く遊んだり恋をしたり普通の生活をするのを
めんどくさくなり辞めてしまった人間という事。
物凄く大雑把に説明したのだがこれが僕の高校二年生冬までの
経緯というやつだ。
ほんの少しだけ僕の事を分かってくれたとは思う
僕は今訳あって飛行機の中であるが
これから話す話しはもっともっと長く、それは濃い話。
これは僕が体験した一年と半年の物語。