3-15 真っ赤なスポーツカー
明日は普通通り更新します。
30日から3日までは書き溜め兼ねるお休みをさせてください。
4日から更新続きをしていきます。
あと、評価、ブクマ、感想ありがとうございます。励みになります。
真っ赤なスポーツカー
うち車はドアが二つである。
後ろの席に座るためには前の座席を倒して体を縮めて乗り込まなければならない。今では大丈夫だが、ハルカが小さい頃はチャイルドシートに乗せるため、なかなか苦労していた。
でもそういった苦労はハヤトが進んでしてくれた。ハヤトが好きで買った車は、まるで映画で見るようなピカピカでかっこいい車だった。
こんばんはアカネです。
少し小さめに話しているのは後ろのシートでハルカが寝ちゃっているからです。
今日は朝から元気だったうえにみんなでドライブに出かけられたからうれしかったんだろうね。
「ハヤト、今日もお疲れさまだね」
「ん、そんなことないよ。子供と一緒にいることは普通だよ」
「ふふ、世の中のお父さんたちはそこまで頑張ってるのかなー」
「まぁ、ハルカが可愛いからってのもあるがな。
それに、こうして好きな車の運転もできるしね」
静かな車内にブオンっと二回エンジンが回る音がして、ハヤトの左手がシフトレバーを2つ動かす。
実は私も少しずつ車のことを勉強しているのだ。もともと免許は持ってた。それでも運転はしたことなかった。でもせっかく家に車があるんだから、少しでもできる様にと車の運転を練習し始めたんだ。
実は何気にこの車マニュアルなのに運転しやすかった。バックモニターもあるし、ハヤトが教えてくれたおかげで動かすだけならできる。
昔はできなかったことが増えたことです。
なんの話していたんだっけか。
そうそう、やっぱりハヤトはすごいってことだったっけ。
「ねぇハヤト。この車好きだったっけ?」
「うーん、そう言われると。もっと好きな車はたくさんあるし。高い車見たらきりはないし。でも満足しているよ。せっかくアカネが『車買っていいよ』言ってくれたし、しかもマニュアル車を選べるなんて正直文句ないさ」
「なら、よかった」
「アカネも、運転うまくなったよな。ちゃんとマニュアルに慣れて理解もしてる。よく頑張ったよなー」
「抵抗はあったけどね。昔大学の頃のハヤトの車に乗ったらガックンガックンして痛い目見たし」
「あれはなかなか。難しい車乗ってたからなー。あの時はなぜだ!とか思ってたけど、当然だわな」
「今はね、好きなのよ。ハヤトと一緒に車に乗っている時間が」
「ほう」
「ほう、って。ただ横に乗っているだけだったのが、少しは共有できるようになったこととか。楽しそうなハヤトの横顔が見られるとか」
なかなか、好きな時間じゃないか。
なぜ、ハヤトに赤い車を選んだのか聞いてみた。前に乗ってたRX-8はシルバーだったし。
赤だと、目立つからだそうだ。これから先、アカネとハルカが出かけているとき、俺が赤い車で迎えに行くとすぐ見つかるだろうと、そういうのだ。
なんだ、好きな車でさえ、ハヤトはこんなにも家族を大切にしてくれている。考えてくれている。
もうしばらく家までかかる帰り道。ハヤトの横顔を独占する私。
今日の日曜日もまた、幸せな一日だったな。
前回は何を書きましったけ、確か岡田磨里先生のエッセイですかね。
またお勧めの本でも書きましょうか
「給食のお兄さん」
いいですよ。なんというか、私自身すさんだ幼少期を選んでしまった?ようなものなので、共感できる部分がたくさんあって、すごかったです。
食育を通じて子供を成長させるのはとても良い事ですが、それを強要するような真似や、とても食育といえないような食事を与えることは虐待です。つらいですね。
それでも、考えさせられるこの小説は読んでよかったと思いました。




