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3-13 物語

  物語




「ハルカ、ちゃんとバック持った?忘れ物はないわね」


「うん。ママいってくるー」


「パパのいうこと聞くのよー」


「ハルカはパパのこと好きだもんなー。ちゃんと守ってくれるよね?」


「うん、パパ好き!」



 広い玄関を前にドタバタを足踏みして、ハルカはハヤトを催促する。それをアカネは廊下の向こうから、エプロンを身につけ見送っていく。


 ハヤト、アカネ、34歳。ハルカ5歳。


 駅から徒歩20分の築3年となる新居から。この物語は始まる。


 ハヤトとアカネはハルカを5歳までしっかりと育てた。その最中ハヤトは変化なく仕事をこなし、毎日早くに帰ってきてはハルカとスキンシップを取っていた。すっかりパパっこになったハルカは例外に漏れることなく「しょうらいのゆめはパパのおよめさんです」と保育園で宣言してくれた。


 アカネはつらい時期も泣き言はハヤトに相談するくらいのもので、持ち前の気力で子育てを乗り切った。まだまだこれから先も長いのだが。


 いうことを聞く子は何か不満をため込んでいる。そういう言われもあり得るがハルカはアカネもハヤトも大して困らせることもなくきちんということを守る聞き分けのいい子に育った。保育園でも社会性がいいのか問題を起こすより解決する側に回り、家ではやらなければならないといわせる前に、やりたいという子供へと成長した。


 ちょっと栗毛でアカネに似た髪をハヤトは結ってやる。それもパパやってのおねだりだ。引くところは引いて、お願いは効いてもらう。


 あれ?なかなかずるがしこい子供だなって、親二人は考えるようになった。


 新築で買った新居はハヤトとアカネがそれぞれかくして貯金したお金がかなりあって、具体的に言うとアカネはバイトだけで600万円ハヤトは800万円二人合わせて、1400万円頭金にしてもかなりの額であった。おおよそ新居の額が4000万円だったようで、3000万円で35年住宅ローンを組むことになった。


 余ったお金は何と、ハヤトの念願の車へと消費された。


 この車を買う話でまたひと悶着あったようだが。いつの日かまた。


 さて、それそろ、ハルカがハヤトを引っ張り始めた。


 毎朝の光景。


 ハヤトは駅に向かう道までにある保育園に送りに行く。そして会社へと向かいシズクと一緒に仕事をしたり、課長と一緒にサボったりする。


 夕方にはアカネがハルカを迎えに行き、その日の買い物を済ませる。ハヤトは駅までシズクとくだらない話をしながら、帰宅する。


 

「お帰りなさい、ハヤト」


「おかえりーパパ!」


「ただいま」


 

 家族の話を、物語を進めていこうか。




 続


子供可愛いね。いいなぁ。

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