3-10 Baby
キーボード買ってきました。
Baby
ハルカ。愛おしいわが娘。どんな障害が阻もうと、俺はこの子を守り続ける。
熱い夏の日も。寒い冬の日も。
俺が酔っぱらっていても。
そう酔っぱらっていても。
「ほら、さっさとオムツ変えて。ハルカが泣いてるでしょ」
「ちょ、待って、気持ち悪い。俺も匂いも」
「泣き言言わない。パパでしょう」
「パパだけど、こんな時だけでも許してよ。アカネさーん」
夜半過ぎ、支社長に浴びるほど飲まれされ、しこたま騙され上げた挙句の果ては、アカネの折檻であった。
ハルカのお世話をするという。
普段ならなんてことない。可愛いわが子のうんちなら素手で行けるわ。
でもさ、今はさ。頭グワングワンしてんだよ。世界が回ってますよいつもより余計に贅沢に回しております。
そこでハルカのうんちは効くよー。
臭うよ―。
とか言いつつもちゃんとオムツも変えるし、お尻も拭くし。なんなら抱きしめてキスも…それは俺が臭いから泣かれた。
「まぁさ、このくらいで弱音吐くような俺じゃねーし」
「お、言うね。さすがハヤト」
「おう、なんならキスしてやろうか、アカネ」
「いやよ、臭いもの」
アカネにも嫌がられた。
ハルカは大きくなった。赤ちゃんは赤ちゃん。Babyはそのまま。
でもさ、最近俺の顔をじっと見つめてみたり、好き嫌いを主張する。パパやママのことはちゃんと覚えたみたい。
生後半年といえば生まれたて。でももう半年も経っているんだ。
顔はアカネにそっくり。声はなんだか俺っぽい。
安心しきっているハルカを胡坐をかいたひざの内側に抱えて。俺はウイスキーのボトルを空ける。アカネはグラスを片付けてくれた。
こんな日くらいお酒を飲んでもいいだろう。
何もないさ、特に意味はない。
ただなんて言うか。馴染んできたかなって。
俺とアカネの生活から。俺とアカネとハルカの生活に。
Babyって愛している人にも言うらしいぜ。
だから俺にとってのそれはこの二人がそうなんだ。
不具合でキーボードの往復3回ビックカメラへ
さすがに申し訳ない。




