3-1 大好きな人
大変お久しぶりです。
というより初めまして。ハルハルといいます。
この物語はハヤトくんとアカネさんの2人語りで日常が進んでいきます。
前回までのあらすじ
ハヤトくんとアカネさんは結婚しました。不倫疑惑もありましたが夫婦円満です。子供も授かっておりました。幸せな若夫婦です。
「アカネ、大丈夫。大きく息を吸って!吐いて!そう。ゆっくり」
「うん、うん、うん!」
「はい大丈夫ですよー落ち着きましょうねー。今、頭見えてきたから、次大きいの来たら思いっきり、いきんでねー」
「ん―――、はい―――」
「よし来た、行くよー。はい。いきんで!」
「ん〝―――」
「ん〝―――」
「お父さん、お母さんよりいきみ過ぎだよ落ち着いて。
はい、出ました!」
まだ雪の残る冬の只中。ハヤトとアカネの遺伝子を継いだ、家族が増えた。
窓の外と比べて真っ赤に見えるような、赤い顔をさらに真っ赤に染めながら精一杯に声を上げて、息の上がった二人を励ます。
その子の名は、ハルカ。
アカネのように力強く鳴き、ハヤトのように凛々しい声だった。
「さぁ、パパにおんぶしてもらいましょうねー」
「パパが抱っこするぞー、ハルカちゃん、パパだぞー」
あー、と言いながら狭い部屋の中半袖のハヤトの下に私の可愛いハルカが四つん這いで這っていく。おいでと呼んではいるのに、ハヤトは相変わらず自分のほうから抱っこしににじり寄っている
こんにちは、アカネです。ハヤトとの赤ちゃん、ハルカは四か月を過ぎて少し行動力が出てきました。この狭いアパートの部屋では悠々駆けまわるのだろう。これが意外と辛かったりする。やっぱり目が離せないのだ。
ハヤトが料理して私が面倒を見ているとか、ハヤトがおんぶしている間に私が掃除しちゃうとか。
夜もよく泣くからねぇ。覚悟はしてたけど。
ハヤトには頭が上がらない。
ハヤトは仕事もあるのにちゃんと見てくれる。夜も起きて声をかけてくれて、抱くのを代わってくれたり。なんだかハルカもパパに抱っこされていた方が落ち着いているようにも見えるんだよね。
凄いよ。
「よーし、ハルカ!パパと一緒にお出かけだ。アカネ、さぁ行こう」
「うん、ありがとね」
今日はこれからお買い物。まださわやかな風がふき6月初旬の出来事から。
私たちの小さなお話はリスタートしている。
私も結婚したいよ…




