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1-10少しずつ



 少しずつ…



 いつまでもこんな状況を許していいことはない。


 半同棲状態であるが、心地よいからと言ってだらだらとすごしているのをぬるま湯につかるようにしてはいけないと思うのだ。



 俺は弱い。



 まぁ、しょっちゅう病気するから肉体的にも弱いといえるが、俺が思う俺の弱さは社会的弱者であることだ。


 成功者とは言えない社会人である俺は自らの意思を社会へ向けるすべを大きく持たない。一従業員である俺は反社会的な発言をすればたちまち消されるだろう。それを踏まえて俺は、ことなく、現状維持を求めるのだ。


 だが、俺とアカネの関係はそうあってはいけないと思っている。


 大学のころだったからもう二年。いや付き合い始めてからは四年は経っているか。本音をぶつけ合えるアカネだったからこんなにも思うところがあるのだろう。


 いやいや、本音を言える相手だといっても今俺が思っていることをすぐいえるということではないな。本音をぶつけられる相手だからこそ、今は温めておきたい思いもある。


 いつだったか、似たような思いをアカネに伝えた。そういえば一緒に渡したプレゼントはいつもつけていたな。


 弱者だから、俺は十分とは言えないが、確実に準備を進めてこれた。資金は十分にためてこられた。社会に弱い俺が、一つなしえられること。それはアカネだからこそだ。


 しかし今はまだ、まだなんだ。


 いつかその時が来たら、きっかけを得て、俺は本音を言い合える相手に本音をつたえられる。


 それまでこの思いは、俺の、ハヤト中にしまっておくのが今できることだろう。


 アカネに悟られないように、にやにやしながらその時を待っていようか。



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