血闘Ⅱ
「納得できるかぁ!わざとかこらぁ!」
ライラという男が騒いでいる。しかも周りに軽く被害を与えながら。
「はぁ、お前は変わらないな、周りの迷惑になるから組み替えてやるよ。わざわざ死ぬ時間を早めるなよ…」
「けっ、こっちのセリフだ。」
するとトーナメント表が掲示板から消え、新しいものに更新された。
「さぁ、始めようか、エリン様の意思と共に!」
「エリンだと…あいつは俺が裏切った時に殺したはずじゃ………っ!」
「今は戦いに集中しろやあ!!!」
ライラは槍をヘイバーに振るう。またその槍がヘイバーを動揺させる。
「オシリウス!お前がオシリウスに選ばれたとは。意外だな!」
と言ったときヘイバーは倒れ込んだ。と同時にライラが笑い出す。
「忘れたのか、この槍の能力をよぉ。」
「触れた相手の力を奪い自分の力に変換する。だったか。」
「ご名答、俺と貴様の力で死ねぇ!!」
(煌めけ!ヴァルキリーヴレイヴァー!)
突如、ヘイバーの体が黄金に輝き始める。
「それは、この世界で上位5人が称号を持つ女神勇志だと。」
「悪いが、この世から消えてもらう、俺に反逆を企てた罰だ。」
〈審判の時だ!我に流れるネプチューンの血脈よ、今こそ我に力にさずけ、前の者を罰させよ!〉
するとヘイバーの背中から大きな翼が生え、ライラを切り裂いていく。
「ネプチューンに代々伝わる秘術 総裁ノ翼《Judgment Wing》だ。」
切り刻まれたライラの姿は余りにも無残だった。
(だが、エリンが生きていたとは、いづれ処罰しなければ。)
オシリウスが空を見つめる。
30分後…
「やっと俺の番だ、行ってるわ、美奈。」
と言い席を立った。
「見たところまだガキじゃねえか。まぁいいか、いい戦いが出来るといいな。」
と馬鹿にしながら挨拶してきた。俺はそいつを開始2分で葬った。
次は美奈の番だ。俺の勘だけど美奈の周りに闇精霊が集まっているように感じた。
美奈は開始1分だった。これから時間があるから昼食を取ることにした。
「少しいいかな、エレン。」
「実はね、伊邪那美さんみたいな式神が私に話しかけて来てるの。大会中ずっと。」
「またヘイバーが作ったって事か、それに美奈にだけ聞こえるとはな不思議だな。
一応気をつけろよ、その式神が襲ってくるかもしれないからな。」
うん。と返事をし、昼食を食べる。