<閑話>モニカ狂想曲
シューベルトの「魔王」の歌に合わせてお楽しみください。
日本語バージョンを聞くと、頭の中で歌われている歌詞と混ざるので、ドイツ語版をお薦めします(Youtubeとかに沢山あるようです)。
ストーリー展開に影響しないので、面倒な方は飛ばしても、問題ありません。
森の中、進んでく。
枝を分け進んでく。
突然脅えた、モニカに、
マカイラスが問いかける。
「モニカ、何をびびってるんだ?」
「見て、あれ、魔王でしょ?
あの顔、気色悪いわ」
「モニカ、あれは、ゴブリンだ」
「おや、あれは、人肉だ。
久々のご馳走だ。
生のままで食べても良いが、
輪切りにして焼き肉だ」
「なんか、こいつ、しゃべってるわ。
魔王が私を食べるってぇ!」
「動くな、落ち着いてくれ、邪魔で弓が放てない」
「お前の内臓は、酒のつまみにしてやろう。脳みそは腐りやすいから、塩漬けにして保存しよう。骨まで残さず食べてやる!」
「ちょっと、待ってよ、こっちくんな!
私を食べてもおいしくないわ」
「おい、頼む、落ち着いてくれ。あいつは、すぐに仲間を呼ぶんだ」
「弱そうな、お前からだ。おとなしく、殺されろ!」
「いやだ。やめて。助けて! 魔王が近づいてくる!」
邪魔なモニカ、困ったトクソは
モニカを手刀で、気絶さす。
首筋への一撃。
地面に倒れた、モニカは、白目。




