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其の弐

体育館に着くと、大勢の人がすでに座って待っていた。ステージから順に生徒・保護者・先生と並んでいる。

パタパタパタ…

そのとき一人の先生らしき人が現れ話しかけてきた。

「こんにちは。君たちは新入生かな?」

「あ、はい。そうですが…?」

とても小さな女性で下手すると中学生に見えるほど幼く感じた。眼鏡をかけており髪は肩より少し長め。見た目はそこまで子供っぽくないが問題は服装だと思う。だぼだぼの洋服ではいているスリッパも足より大きく歩くとパコパコ音が鳴る。

「じゃあ僕についてきて。」

回れ右をしてステージ側に向かって歩いていった。

「かえで、いこ。」

「う、うん。」

先に歩いていった先生(?)を追いかけた。



「ねぇ、紅葉。」

耳元でこそこそと話しかけられた。

「あの女の人って先生なの?ちょっとちっちゃくない?」

「うん。確かにちっちゃい。だけど先生じゃなきゃあの人はなんだってんだ?」

「うーん。まあ、そうだよね。」

ちょうど話し終えたとき、前で歩いていた女の人が振り向いた。

「君たち。」

「「は、はい!」」

先ほど話していた話を聞かれたか?

「ここに座っていてくれたまえ。では僕は失礼するよ。」

聞かれてなかったかとほっとした。

「ありがとうございました。」

歩き出していた女の人が急に立ち止まり、こっちを見て指差した。

「身長が低くて悪かったなっ!!」

あ、聞かれてた…

また前を向きなおして歩き出した。

「紅葉・・・きかれちゃってたわね・・・」

くっ…俺の高校生活、さっそく先生に嫌われたか…

その時、

ブー

ブザーが鳴り響き入学式の始まりを告げた。




    ~続く~



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