幻の館~たった5日の物語~第4話「2階の部屋」
この話は第4話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
そしてこけたまま縮こまっていたが、何もなかった。
千夜「あれ?鬼はどこ行ったんだ?」
夢都「鬼が消えた?あの鐘の音は鬼の出現を知らせるための物だったのか。でも鍵ゲットしたじゃねえか。」
千夜「鍵を使ったらどこに行けるんだ?「1階作業員室、1階中央ホールカウンター、2階中央ホール」か。2階に行けるのは便利だな。作業員室ってどこだ?」
夢都「作業員室は最初に俺が死んだ廊下にあった気がする。」
千夜「いやな覚え方だな。まあいい。行ってみよう。謎の解明のために!」そう言って俺らは部屋の廊下を曲がったところの廊下に向かうと、作業員室があった。その横には仮倉庫もあった。
夢都「作業員室にさっさと入ろうぜ。」そう言って鍵で作業員室を開けた。するとそこには1つの大きい机、そこに散らばる資料、そして壁一面にある本、そして目の前にある遺体。俺は最初驚きのあまり声が出なかったがすぐ、
千夜「な…なんだこれ…誰かもわからないし…どうすればいいんだ?」
夢都「な…なあ千夜。ひとまず…本を見てみないか?」夢都とそうこわばった声で会話した後、急に鐘の音が鳴りだした。
千夜「やっべ!ひとまずは作業員室に隠れていよう。」
夢都「そうだな。」そう言った瞬間、夢都がこういった。
「今すぐ出て逃げろ!」そう言って夢都は作業員室を出て行った。俺もすぐに出たが、背中に切りつけられ津ような痛みを感じた。俺は扉のほうを向いていた。そして後ろを振り返るとさっきまでそこにあった遺体の服を着ている白い仮面をかぶった異形の姿があった。俺は死ぬことを悟り、鍵を廊下に投げ、鬼の腕を全力でつかみ、意識を失った。
夢都「おいなんなんだよ!俺一人になっちまったじゃねえか。」俺は春道夢都。目の前に今千夜の遺体と千夜に腕をつかまれたさっきからあった遺体が目の前にあった。
夢都「鍵はしっかり置いていってくれたしよ…しょうがねえ。ひとりで探索するか。くっそ…もっと早く気づいていれば…救えたかもしれないのに…よし!切り替えてやってこう。」そう言って俺は頬を叩き、気合を入れ、2階中央ホールを探すことにした。
夢都「また回れるところあるよ…」2階に上がると、またO型の通路があった。上った先には2階中央ホール、(中央ホールを前として)左の壁の一番後ろのほうに2階キッチン、(中央ホールを前として)右の壁の一番後ろのほうに3階階段、さらに右の壁の真ん中らへんにおっきな掛け軸があり、そこには、「霧雨家一代目当主霧雨狛司」と書いてあった。(中央ホールを前として)一番後ろの壁に廊下があった。俺は先に2階中央ホールを開けた。そこにはまた長い廊下があり、またいろんな部屋があった。入り口近くには、左の壁手前から2階監視室、2階冷凍室、2階作業員室2、2階奇跡の間、2階作業員室、一番奥の壁には子供部屋と書いてあり、右の壁は手前から、2階歴史資料室、2階歴史資料室2、2階仏壇室、2階会議室があり、奥から右へまだ廊下がつづいていた。その先には子供部屋の隣から、当主様の私室、奥様の私室があった。反対側の壁には絵画が飾ってあった。そこの絵画の足元に木箱が落ちていた。この木箱は鍵がかかっていて、ダイヤル式だった。さらに近くにメモが落ちていた。俺はそれを読み始めた。
メモの内容
俺は間違えて鍵を中にいれたままダイヤルをつけてしまった。しかも俺はダイヤルのナンバーを覚えていない。そうだ!きっと1階の作業員室の資料なら乗っているかもしれない!でも早くしないと怒られる!急がないと。
本郷舞夜
夢都「本郷舞夜?どっかで聞いたことのある名前だな…どこで聞いたっけ…」そうするとどこかから鐘の音がした。俺は今行き止まりにいる。とりあえず隠れないと!そう言って絵画を少し借り、絵画の裏に入り、角っこで待機していると、案の定、さすがに見つかって、切り殺された。