幻の館~たった5日の物語~第2話「白い仮面」
この話は第2話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
夢都「俺が幼稚園に入っていたころ、そこの幼稚園はここの当主、霧雨家の人たちが管理している幼稚園で、今の霧雨家の当主である、霧雨縁也もいたんだ。」
千夜「そういえば霧雨縁也さんは何代目の当主なんだ?」
夢都「縁也は確か…6代目当主だったはずだよ。」
千夜「6代目ってことは被害にあった当主は4代目の当主だったのか。」
夢都「そうか。確かにな。で、話を戻すけど、縁也もいて、で、縁也と隣の席だったんだよ。で話しかけたり、とにかく遊んだよ。でも、小学校に入るときに縁也はほかの学校に行っちゃって、その時は縁也が次期当主であることを知らなかったから話しかけたんだろうけど、今からしたらそんな人に話しかけてたんだ。って感じだよ。」
千夜「そうだったのか。話してくれてありがとう。夢都。じゃあもう12時だし昼ご飯取りに行くか。」
夢都「そうだな。」そう言って俺らはカウンターへ向かった。そして藤井さんに話しかけた。
千夜「すみません。藤井さんはいますか?」
藤井「はいいますよ?どういったご用件でしょうか。」
千夜「食堂ってどこにありますか?」
藤井「食堂ですね。食堂は左の道を突き当りまで行った後、右に曲がりますと左手にございます。」
千夜「ありがとうございます!」
藤井「それではごゆっくりと…」そう言って藤井さんと別れ、食堂に向かった。食堂に向かうと、カウンターに受付の人がいた。
千夜「すみません。メニューはどれですか?」
受付の人「はい。今日のメニューはハンバーグ定食、デミグラスオムライス、ギョーザ定食になります。」
千夜「じゃあ俺はデミグラスオムライスで!」
夢都「じゃあ俺もデミグラスオムライスで!」
受付の人「かしこまりました!(奥のほうを向いて)デミオムライス二つ!」
奥の調理員さんらしきおばちゃん「あいよ!ちょっとまってな!」10分後
受付の人「デミオムライス2つのお客様!」
千夜「はい!」そうして俺らはデミオムライスを受け取った。そして席につき、いただいた。
夢都「めちゃくちゃうまいな!」
千夜「まじでうまかったな!」そうして俺らは部屋へ戻った。部屋へ戻ると、時刻は1時前になっていた。
千夜「今日このためにゲーム機持ってきててよかったぜ!」
夢都「さすが千夜!ちゃんと持ってきてたのな。」
千夜「やろうぜ!」そうして俺らは某レースゲームで戦った。
夢都「おいそこにバナナ置くなよ!」
千夜「それも戦術だろ?」
夢都「まあそうだけどさ…最下位じゃないかよ!」
千夜「まあ俺は一位だけどな!」そんな感じで10戦ぐらいして、ほぼ俺が1位だった。
千夜「おいおいお前弱すぎんか?」
夢都「いやいや1回最下位取ったけどあとはほぼ2位だったし、1位も2回取ったじゃん!」
千夜「とりあえずゲームはここぐらいにしてもう6時だし食堂によるご飯食べに行こうぜ!」
夢都「そうだな!今日はなんだろな~」そう言って食堂に向かい、メニューを聞いた。
受付の人「今のメニューは味噌ラーメンとごはんセット、牛丼、カレイの煮つけです。」
千夜「じゃあカレイの煮つけ1つ。」
夢都「味噌ラーメンとごはんセット1つでお願いします。」
受付の人「味噌ラーメンとごはんセットとカレイの煮つけ1つずつ!」
奥の調理員さんらしきおばちゃん「あいよ!ちょっとまってな!」10分後
受付の人「味噌ラーメンとごはんセットとカレイの煮つけ1つずつのお客様」
千夜「はい!」そうして受け取り、食べ終わった。
夢都「ここの味噌濃いな!」
千夜「カレイの煮つけ好きなんだよな~」そう言ってまた部屋に戻ってきた。
夢都「もうそろそろ露天風呂はいるか!」
千夜「そうだな!」そう言って二人とも窓から外に出た。
夢都「寒い!やばい凍える!」
千夜「いや早く入れよ。」
夢都「いやここの露天風呂広いし景色きれいだな!」
千夜「そうだな…」そうして10分ほど入った後、露天風呂を出た。
夢都「いや~気持ちよかったな。低身長。」
千夜「いや何が低身長だ!おまえが高いだけだろ?お前が180cmで俺が170cmなだけだろ?」
夢都「久しぶりに聞いたわそのセリフ。」
千夜「もういい!俺は寝るぞ?」
夢都「もう寝るのか?まだ7時だぞ?まあいいか。おやすみ。千夜。」
千夜「おやすみ!(怒)」そう言って俺は眠りについた…
2日目
俺が起きると5時で、夢都も起きていた。
千夜「おはよう夢都。」
夢都「おお起きたか千夜。おはよう。俺ちょっと水買ってくる…」
千夜「分かった。」そう言って送り出して、10分ぐらいした後、俺は気づいた。今は5時10分。藤井さんに旅館内を歩き回るなと言われた時間だ。俺はすぐ部屋を出てカウンターのほうへ向かうと廊下を曲がった先で、何者かに切りつけられた夢都の姿があった。もう息はないようだ。
千夜「夢都!起きろ!おい…なんなんだよ…」そう言って急いで部屋に戻ろうとしたとき、目の前に刀を持った鬼?の姿があった。顔は白い仮面で顔が隠されていて、まるで青年の肌が赤色に変わったような異形がそこにはあった。するとその瞬間、そいつが追いかけてきた。俺は必至でカウンターのほうへ逃げたが、もう遅かった…体が切りつけられる感覚がした。そしてそこで俺の意識はなくなってしまった…
執筆報告
今は第5話の執筆が終わり、第6話に取り掛かるとこです!