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トラブルメーカー


 それからしばらくして、森に入った私は、魔物の襲撃の黒幕と思われる者たちのアジトへと潜入するため、荒れ果てた獣道を進んでいた。


 怪しまれないよう修道服は脱ぎ、代わりに身に纏ったのは軽くて動きやすそうな安物の服と、それっぽい弓矢、これならば森に入った狩人にしか見えないであろう。


 あとは奴らのアジトを探し、あちら側から私を見つけるまで、ひたすら歩きまわるだけであった。




のだが――



「……くっ、離しなさい!」



――私の作戦は飽きる間もなく完了した。



「ガハハハッ!」



「いい女が釣れたぜぇ!」



 私の手を手錠で拘束し、背中を押して歩かせる二人組。一人ははっきり言って私でも張り倒せそうなひょろひょろ野郎、もう一人はどっかの英雄と同じくらいでかい体を持ちながらも下っ腹の出ているだらしない体形の男であった。


(ええ…………ちょろ。)


 あまりにチョロい。そうなるように動いたとはいえ、まさか、森の中に入って三十分もしない内にこんなアホそうなのに捕まるとは思ってなかった。


 少し呆れすらしたが、都合よく事が運んだのであれば、それを十全に生かさせてもらおう。


「いったい何が目的なの!?」


 私は一度小さな咳払いをすると、自分でも恥ずかしくなるほどの迫真の演技で前後の男たちにそう尋ねる。


「簡単だよ、金と、身体だ。」


 私の問いに答えながら、背後に立つヒョロヒョロの頭も体も弱そうなチンピラは私の許可もなく、軽々しく私の肩に触れる。


「ちょ、触んな!」


 よし、こいつは後でボコボコにしよう。


「威勢がいいねえ!」


「あんた達!こんなことして、帝国が黙っちゃいないからね!」


 バカすぎて話が進まない。そう思った私は、敢えて強気な態度で男たちにそう問いかける。


「くっははははは!」


 すると男たちはその醜い顔をさらに歪ませながら笑い声をあげる。


「何がおかしいのよ!?」


「軍人さんは来ねえよ。」


 私がそう尋ねると、男たちは予想通り、その強気の態度の理由について話をし始める。


 そして、そのあたりから周囲の景色から緑が深くなり始める。


「ど、どういう事!?」


 私がわざとらしく尋ねるのとほぼ同時、これまで進んでいた道は完全に途絶え、目の前にはツタの絡まった大樹が目の前に立ち塞がる。


「…………?」


行き止まりを前に私が固まっている横で、男たちは大樹に手を伸ばすと、その一部が扉のように奥の方へと開く。


 なるほど、魔法か魔道具か、原理は分からないが魔力で動く機構が搭載されているのか。



「ほら、入りな。」


 そして、先程の私の問いかけに答えるように、下卑た笑みを浮かべて男は私の背を小突くように押し出す。



「くっ……な!?」



「何よ、これ。」



 そして扉を超えた先には、暗い洞窟のようなものがありじっと目を凝らしてみると、そこには一本だけ続く下り階段が見えていた。



「こんなところにある建物なんて見つけられる訳ねえからな。」



 階段を下りながら、男たちは得意げにそんな言葉を吐き出す。



「…………。」



 なるほど、先程から妙に口が軽かったのは、「どうせ殺すから」という理由だけでなく「見つかるわけがない」というある種の余裕があったからか。



「こんな所にコソコソ隠れて何をしたいの?」



 ならばその油断を目一杯利用させてもらおうと私はそんな問いかけを投げる。



「ああ?それは――」



「――おい。」



そして案の定何も考えていない大男がそれに答えようとした瞬間、その奥から多少ではあるが品性を感じられる男の声が聞こえてくる。


 視線を声のする方に向けると、階段の一番下で、白衣を纏った目つきの悪い男が待ち構えているのが見えた。



「おお、所長見てくれよ。こんないい女見つけたぜ?」



「どこから拾ってきた?」


 所長と呼ばれた白衣の男は、巨体の男の頭の悪そうな問いかけに対し、苛立ちを見せながら問い返す。



「森をうろついてたから捕まえちまった。」



「外部の者を無闇に連れて来るなと言ったはずだが?」



 会話の成立しないバカさ加減にイラついている白衣の男に思わず同情してしまう。おそらく私がこの男の立場であれば、侵入者と共にこのバカ共も牢にぶち込んでいるだろう。



「…………ん?」



「この女、どこかで……。」



 そんなふうに油断していた私の顔を、白衣の男はふとじっと見つめ始める。



(やば……。)



 私は少し前まで普通に顔を晒して生きてきた人間だ。当然私が聖女である事を知っている人間だっている。こうもまじまじと顔を見られると私も誤魔化せる自信がない。


 このままではまずい。私の正体がばれてしまう。そんな危機感を抱いた瞬間。



「おいおい所長、これは俺のもんだぜ?貸さねえぞ?」



 背後に立つ大男はにやにやと何も理解できていない頭でそう割り込んでくる。



「黙れ、さっさと牢にぶち込め。そしてすぐ巡回に戻るんだ。」



 すると白衣の男は私の顔を見るのをやめ、舌打ちをしながら命令を出す。



「いいじゃねえかちょっとくらいよぉ。」



「……殺されたいか?」



 駄々をこねる大男に対して、白衣の男は青筋を立てながら一際低い声で威嚇する。




「ちっ……分かったよ。」


 その様子を見て男たちは砂野にその言葉に従い、再び私の身体を押し始める。


 危なかった、ここで正体が割れれば、私の作戦が失敗するところであった。



「おら、行くぞ。」



 階段の更に先にある扉が開けられ、私は白衣の男の横を通り過ぎながら先へと進むと、目の前には予想通りというべきか、なにかの研究施設のような場所が広がる。



(なるほど、ね。)



 そこら中に紙の資料が置かれ、その周りにそびえ立つ巨大なガラス瓶の中には、どう見てもまともじゃない色の液体に浸された獣の姿が幾つも散見された。


 目に入った魔物の姿はどれも本で見た時のそれとは外見に大きな違いがあり、そのすべてが何らかの改造を施されていることが分かった。



「……研究対象は魔物かしら。」



「なんか言ったか?」



 思考が口から漏れ出てていたようで、細身の男は僅かに聞こえてきた私の声に反応する。



「別に。」


 聞かれていたところでどうという事はないが、私は静かに視線を切って答える。


 しかし視線を切ったその先に待ち構える一体の魔物を見て、私の頭は一気に覚醒する。


 周囲の魔物と比較しても、一際大きなその巨体と筋肉量に、私は見覚えがあった。




「……っ、ビンゴ!」



 そう、それは昨日、村を襲った際に魔物の集団を率いていたボス格の魔物とほとんど同じ見た目をしていたのだ。


 ここで私は確信する、今回の件の犯人は彼らに違いない。私の予想は間違っていなかったのだ。



「うおっ!?」



「うるせえぞ!」



 突然の大声に肩を震わせて反応した二人の男たちは、すぐにこちらに振り返って私の身体を前に押し出す。



「きゃ……!?ちょ、乱暴すぎ!」



 研究施設を抜けて、再び視界が暗くなっていく。体を押し出された私は、どうやら薄暗い独房のようなところに閉じ込められてしまったようだ。



「ここで大人しくしてな。」



「ちょ……。」



 私が、突然の変化に呆気に取られていると、男たちは独房の扉にカギをかけてそのまま立ち去ろうとする。



「帰ってきたらたんまりかわいがってやるよ。」



「できるの?さっきは随分ビビってたみたいだけど。」



 去り際に捨て台詞を履く男の姿が癪に障った私は、苛立ちを全てぶつけるように皮肉を返す。




「……っ。覚悟しとけよ?」


(やっぱ莫迦ね。というか単細胞?)



 こうも簡単に煽りに乗られると、かえって興醒めしてしまう。


 私の興味や思考は返事を聞いた瞬間に立ち去っていく男たちから離れてしまった。



「さて、なんかここから拾える情報とかないかしら。」



 そして私の思考は改めて目前にある世界へと集中し始める。


そこそこ頑丈な独房、今私が座っている場所から見えるのは石畳の壁のみ。少し身を乗り出してみても、見えるのはせいぜい先程通ってきた通路程度である。



(ダメだ。情報がなんもない。)



 考えてみればここは独房だ。そう簡単に情報源になるようなものがあるわけもない。


 視界から得られる情報を諦めた私は、今度はここに来るまでに得た情報を整理する。


 厳重過ぎるほどに隠された入口から察する限り、ここは極秘裏に運営されている研究機関であり、研究の対象は内装を見るにおそらく魔物の改造などの類であろうと予測できる。状況証拠も踏まえると、昨日の魔物の襲撃はここから差し向けられたものに違いないであろう。



特に最後にアレスが倒したボス格の魔物などは間違いなくここの改造によって作られたものであると考えられる。



 つまり、ここを破壊し、帝国に売り渡しでもしてしまえば、晴れて私の功績として知れ渡るという寸法だ。




「…………けど、良く分かんないわね。」



 それは奴らの目的。何故魔物を差し向けてあのような何もない村を襲ったのか、その場に私とアレスが居たのはたまたまであったのか。あるいは私達のどちらかを意図して狙ったのか。



「まあここで頭を回しても分かるわけないか。」



 思考が堂々巡りになり始めた事を自覚した私は、そこで一度思考を放棄することにした。





「……暇ね。」



 しかし同時に私は、昨日の疲れもあり、意識が落ちかけているのを自覚する。


 まずい、このままでは眠ってしまう。


 せめて誰か来てくれれば、などと考えていると、私の期待に応えるように、通路の奥からコツコツと足音が聞こえてくる。



(足音?けど、なんか……。)



 聞こえた足音に私は違和感を覚える。


 足音が妙に小さい、こちらに近づいてきているのにも拘らず、その音は耳を澄ませなければ聞き取れないほどに小さいのだ。




「――無事か?」



「……誰?」



 そんな思考を斬り裂くように視界の先から現れたのは、一人の青年であった。



「オレの事はいい、すぐに出してやるから、な……。」



 青年はきょろきょろと周囲を見渡し誰もいない事を確認すると、独房のカギを開けようと手をかける。


 しかしその直後に互いの姿をはっきりと視認できる距離となり、私と彼の目が合うと、青年の動きはピタリと止まる。



「珍しい、貴方、アルフ族?」



 僅かな沈黙の中で先に口を開いたのは私の方であった。



 緑色のメッシュが入った白髪に、整った中性的な顔立ち、すらりと細身なスタイル等、様々な外見的特徴に目を引かれるが、私が気になったのはそこではなかった。


 僅かに揺れる白い髪から覗く長く尖った耳。これはアルフ族と呼ばれる人種によく見られる特徴の一つだ。


「……ああ?なんだユーマン族か。」


 すると、アルフの青年は私の顔を見るなり、分かりやすく肩を落として落胆する。


 ユーマン族、私たち帝国の人間が言う所のヒト族を指す言葉だ。つまりこの男は私を見て落胆したわけか。


 それにしても珍しい、アルフ族と言えば自然物の多い東の国の人間に多い人種だ。帝国領にいることなどそうそうないと聞いていたが、現にこうして目の前で見てみると少し感動すら覚える。



「なんだとはなによ?」



「ああ……悪い。あんたは何でこんなところに?」



 気を取り直して私がそう問いかけると、青年はあまり悪びれることもなく謝罪の言葉を述べたのち、独房の鉄格子に手をかけてそんな問いを返してくる。



「私は……。」



 彼の問いに答えようと口を開いた私の動きはそこで一度ピタリと止まる。


どうしたものか、この男にはどこまで話して良いものか……。



「……人に聞く前に自分から話してみたら?」



 考えた結果、まずは目の前の男の素性を探る事から始めることにした。



「捕まってんのに随分尊大な態度だな。」



 男は頬を引きつらせながら苦笑いを浮かべて顔を覆う。


「まあいいや、俺はここに自分の仲間が捕まってないか探しに来ただけだ。」


 そして何か呆れたように頭を搔きながら私の問いに答える。



「仲間……同じアルフ族の人たちって事?」



「そうだ、ここに来るときに見てないか?」



 それまで軽薄な態度を見せていた男は、その瞬間に身に纏う雰囲気をがらりと変えて真剣な表情でこちらに訪ねてくる。



「見てないわね。なんなら、人生で初めてアルフ族を見たわ。」



 そんな男の顔をまじまじと見つめながら、私は短くそんな言葉を返す。



「えっ!?噓だろ!?」


 私の発言に驚きながら再び男の表情が変化し、先程までの軽薄な態度に戻る。ころころと表情を変えて、忙しない男だ。



「ここをどこだと思ってるの?ユーマン族の住む地域の中でも、ぶっちぎりで差別意識の強いアールグレン帝国の領土よ?普通に考えてアルフ族が住めるわけないでしょ。」



今の帝国のトップ、先日まで私が仕えていた皇帝様は無駄に選民思想が強い。そして、その思想は配下の騎士団、魔導士団のみならず、国民にまで波及しており、今のこの国にはアルフ族どころか、私達ユーマン族以外のどの人種も住んでいない。



「……の割に結構普通に話しかけてくるじゃん。」



 白髪の青年は私の言葉の揚げ足を取ってそう問いかけてくるが、私はこの青年と余計な話をするつもりはない。



「私の事なんかどうでもいいのよ。」



 今はただ、ここに居る男が余計な事をして研究施設の人間に余計な警戒心を持たれることだけが気がかりであった。



「そもそもここは魔物の研究機関らしいし、この独房に居ないなら多分どこ探してもいないわよ。いたとしても多分私と同じユーマン族だけね。」



 故にこの男には、ここに居る意味はないと理解してもらい、早急にお帰り頂く必要がある。



「そっか、じゃあここもハズレか。」


「よくわかんないけど、用が済んだならどこかに行ってくれない?作戦の邪魔よ。」



 そして私の目論見通り男が肩を落として落胆すると、私は、そのままお帰り頂くよう誘導する。



「作戦?」



 やってしまった。目の前の男は私の意図に反して、そんな言葉に反応してくるりと振り返ってきてしまう。



「そ、情報収集。貴方も何か知ってるなら言って、そんでどっか行きなさい。」



「情報か、同族の有無しか見てなかったからなんもないな。」



 男は親切心で記憶を辿っているようだが、私がしてほしいのはそれではない。すぐにこの場から立ち去る事だ。



「あ、そういえば奥の部屋にめっちゃでかい魔物居たぞ。」



 そして考えた挙句、男の口から出てきた情報は、今回私が求めているものではなかった。というかそんなことは知っている、何なら私も見た。


「興味ないわ、早くどっか行きなさい。」


「辛辣だなぁ。じゃあそれ外してやろうか?」


 この男から得られるものは何もない。そう判断した私は彼との会話を断ち切って突き放すが、男は最後に私に掛けられた手錠を指差して尋ねる。



「結構よ、こんな両手を縛っただけの拘束なんて自力でどうとでもなるわ。」



「そうか、じゃあこれやるよ。」



 私の言葉を聞いて納得した様子を見せた男は、最後に腰に掛けられた小さなバッグから、一本のガラス瓶を取り出して柵の隙間から転がし入れてくる。



「なにこれ?」



 転がってくるそれを足で受け止め、縛られた手で拾い上げた私は、瓶の中で妖しく光る薄紫色の液体を眺めてそう問いかける。



「知らん、奥のでかい部屋にあったから、一本拝借してきたんだ。ボトルがかっこよかったから盗ってきたんだが、邪魔だからやるよ。」



「よくわかんないけど、これ取っちゃまずいやつなんじゃ……。」



 ありがた迷惑もいいところだ。私にこれを受け取らせてどうしろというのだ。というか要らないのならば戻せばいいのに、なんで持ち続けたのか理解に苦しむ。そもそもこんな見るからに怪しいものを気軽に渡さないで欲しい。



「さあな、それじゃオレは帰るから、情報収集頑張れよ。金髪のねーちゃん。」



 そんな私の思考など知る由もない男は、どこかスッキリした様子で軽やかに手を振った後、頼んでもいないのに反対の手で私の独房のカギを開けてその場から立ち去っていく。


「……持ってれば何かに使えるかしら?」


 取り残された私は、目の前の危ない色の液体を一人眺めながら、自らに言い聞かせるようにそう呟く。


「…………。」


 一瞬の沈黙が場を包む。思考を終え、再びすることがなくなった私を、再び強烈な睡魔が襲う――



「お前、何者だ!?なっ、逃げるな!!」



――ことはなかった。



 私の意識は遠くの方から響き渡るそんな言葉によって覚醒する。



 少し考えれば何が起こったのかなどすぐに解る。白髪の男が向かって行った方向、それは先程まで私が通ってきた道だ。それをあの男は悠々と進んでいた。その結果がこれ(・・)だ。



 危惧していたことが起こった。予測できていたことが起こってしまった。こうならないように手を打ったはずだった。なのに、あの男はやってくれたようだ。



「あんの、アホめ……。」


 私は湧き上がる怒りを必死に腹の中に抑え込み、低くそれでいてハッキリとそう吐き捨てる。



「…………っ!?」



 その直後、私の思考を吹き飛ばさんとせんばかりの強烈な衝撃音が地面を鳴らして響き渡る。



「全員逃げろ!実験体が脱出したぞ!」



「……はぁ!?」



 そして私は信じがたい言葉を耳にして、思わず独房の鉄格子を蹴り開けて廊下へと飛び出す。



「グルルルル……。」



 しかしその言葉は、視界いっぱいに広がる狼のような魔物の巨体を目にして、現実であることを理解させられる。



「う、噓でしょ?」



 全身から血の気が引いていくような気がした。




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