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4-16




「さて次は誰とデートしよっかなぁー」


「お兄ちゃん暇なの? ニートなの? 働け?」


「ははは、働いてるし、マジで、マジマジで出島!」


「はいはい。私達は作戦に向けて忙しいけど、お兄ちゃんはループすればいいからのんびりだもんねー。まだデートしてない相手で明日予定が空いてるのは……」


 信濃は武蔵の弁明を無視し、ぱらぱらとメモ帳をめくる。


「あっちはまだ忙しいし、こっちは任務中だし……よし、それじゃあ君に決めた!」


 信濃マネージャーがプロデュースしたデートのお相手は、武蔵としても意外な人物だった。







 翌日、高級ガソリン車に乗って家に訪れたのは総理大臣の少女だった。


「本日はお招きいただき、誠にありがとうございます。誠心誠意、心を込めてご主人様に喜楽しんでいただけるように尽力させていただきます」


「俺の知ってるデートと違う……」


 部外者には隙のない女傑だが、武蔵の前ではどうしてこうも駄目な女となるのか。

 武蔵は目の前で折り目正しく深々と礼をする花純がいた。


「仕事、ないのか?」


「総理大臣にも休暇はありますよ」


「それは……私服か?」


「はい。制服ではありません」


 彼女が着ているのは肩章や金モール、大きめのボタンなどがあしらわれた黒を基調とした厚手の軍服である。

 随分と堅苦しい雰囲気だが、それが不思議とよく似合っている。

 そんな上半身に対して、下半身は軽やかなラッフルスカート。無理に組み合わせたわけではなく、そういう上下ペアの服らしい。

 武蔵は、初めて会った頃の生徒会長モードの花純を思い返す。


「出会ったばかりの頃の花純会長は、富裕層のお嬢様としての高貴さと寛容さを持ち、それでいて下々のその他大勢へのドライな接し方を併せ持つ面白い女だったのに」


 生徒会長としての花純は人として率直に優しく、そして上に立つ者として時に残酷だった。

 その二律背反を、武蔵はそこそこ気に入っていたのだ。

 だが花純パパとの対決であの手この手の嫌がらせをして以降、なぜか花純パパに気に入られたらしい武蔵は花純の婚約者となった。

 きっとあの男はいい歳して中二病だったのだろう、と武蔵は分析している。


「今は面白くありませんか?」


「いや、反抗的な女性を見て『おもしれー女』みたいに興味を持つタイプでもないけど」


 花純という女性は、昔ながらの尽くす女性像が好きだ。

 男子が勇者となる自分に憧れるように、それを美しいと思っているのだ。

 今更誰かが彼女にそれを強いるはずもない。

 人類という枠組みにおいて、彼女は彼女に教え込まれた帝王学に従い頂点に到達してしまった。

 だが、どうしても花純にはご主人様が必要なのだ。

 つまるところ、要するに……


「ただのマゾじゃねえか」


「ご理解していただき痛み入ります」


 花純は深々を頭を下げた。


「とりあえず居間に行くか」


「はい。お茶を淹れてきます」


「あ、お構いなく」


 武蔵が居間のソファーに座ると、花純は当然のようにキッチンへ向かった。


「いや待て、俺がホストだぞ」


「ご主人様にお茶を淹れさせるわけにはまいりません」


「これで俺が高収入ならまだ格好も付くんだがな、花純の方が地位も年収も上なわけで」


「ご主人様は存在が尊いのです」


「マジか」


「マジです」


 武蔵は22世紀の日本が不安になった。

 こんなのが総理大臣とか終わってるぜ。

 もうほぼ終わってた。


「お待たせしました」


「ああ、ありがとう」


 武蔵の前に紅茶が置かれる。

 花純は気配なく、武蔵の斜め後ろに立った。


「正面に座ってくれ」


「恐れ入ります」


 花純は武蔵の前の床に正座した。

 立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。

 布地の多い で座る姿はまさに牡丹の花のようだが、武蔵としてはツッコミ待ちだろうかと難儀させられた。


「正面のソファーに……いや、俺の隣に座ってくれ」


「失礼します」


 彼女が求めるのがどのようなことか、おおよそ推測した武蔵は色々諦めた。


「お前、慇懃なようで実は凄い我儘だよな」


「そうでしょうか?」


 頬に手をあて、ごく自然な仕草で首を傾げる花純。

 こいつ御主人様と呼ぶ相手にとぼけやがった、と武蔵は内心顔を引つらせていた。

 まるで忠臣のように振る舞っているが、結局は自分の性癖を満たしたいだけである。


「ところでその服、軍服っぽいだけで、どこの服ってわけでもないよな」


 お互い方向音痴の末に利益が合致しているような虚しさがあるが、それでも互いに互いをそれなりに気に入っているので仕方がない。

 武蔵は諸々を一旦脇に置いて、先程から気になっていたことを訊いてみた。


「なんで軍服もどきを着てるんだ?」


 自衛隊の制服ではなく、どこかも知れない軍服だ。

 軍服をモチーフとしたタイトなデザインやシルエットを残しつつ、下半身は華美なスカートで仕上げた洋服のジャンルである。

 そもそもがサブカルチャーにおいて、美少女がお硬い軍服を身に纏うのはある種のジャンルとして勢力を持っていた。

 女性+軍服には魔性がある。

 元より人はアンバランスが好きなのだ。

 銃後の人物像と最前線の装束の不均衡。それは表舞台のファッション界にすら影響を及ばせたのである。

 いつだってかわいいは正義だ。


「訓示などで、この服を着ると反応がいいんですよ」


 総理大臣は自衛隊の最高指揮監督権限者なので、度々そういう機会はあるのだ。


「そのウケはいらない部類だと思うが……自衛隊の制服っていうより昔のドイツ風だし」


 美少女独裁者に軍服。

 ある種のカリスマを生じさせて当たり前の組み合わせだ。

 いったいどれだけの自衛隊員が内心『踏んで下さい』と思っているのか、と武蔵は唸った。


「……いや、食わず嫌いは良くないな。花純もそう思うだろう?」


「はい、仰る通りです」


 武蔵はごろんと床に仰向けに転がって、床に大の字になった。


「踏んで下さい」


「ご、ご命令とあらば」


 花純は立ち上がった。

 彼女としても想定外の命令だが、待ち望んでいた言葉でもある。

 彼女はどこか恍惚とした眼差しで武蔵の傍らに立つ。


「では」


「頼む」


 花純の白い靴下が、武蔵の腹あたりをぐりっと踏んだ。

 ふわりと広がったスカート越しに、どこか下賤なものを見る目の花純と視線が合う。


「罵れ」


「ぶ、豚め!」


「蹴れ」


「えいっ」


 てっきり胴体あたりを蹴られると想定していた武蔵だが、まさかの頭をサッカーボールのように蹴り飛ばされた。


「うごごごっ」


「だ、大丈夫ですか!?」


「いや、なんでもない。ちょっと絶頂してた」


 適当に誤魔化す武蔵。やれと言った側なので、責めるわけにもいかない。

 これが華奢な花純でなければ死んでた。


「有りだな」


「有り、ですか」


「うむ。自衛隊員の気持ちも分からんでもない」


「私、これからどういう気持ちで訓示をすればいいんでしょう……」


「適当にやっとけ。どうせ総理大臣の言葉も校長先生の言葉も、誰も聞いちゃいない」


 花純はこっそりと甘えるように溜息を吐いた。

 花純も実のところ学生時代にまともに校長先生の話など聞いていなかったが、いざ上に立ってみると手を抜くわけにもいかないのだ。


「美人が言うことなら、勝手に都合よく解釈するのが男だ。……花純?」


「つーん」


 そっぽを向いた花純に、武蔵は困ってしまう。

 事実、花純の服装は本人の意図とはズレた形で肯定的に作用しているのだ。

 なるほど美人とは人生イージーモードである。


「機嫌を損ねました。なので、お詫びに後で私も踏んでください」


「話の流れで自分の性癖ぶっこみやがったコイツ。なにがそういうこと、なんだ」


「下の者の気持ちを知らねば、心に迫る訓示など出来ません」


「それっぽいこと言いやがって」


「わっ。お腹に全体重をかけても大丈夫なのですね。流石です」


「鍛えてるからな」


 片足立ちで武蔵の上に乗る花純。

 若干近づいたことで、スカートの中が丸見えとなった。


「というわけで、私を踏む際にも全体重をかけて下さい」


「かけられるか。内蔵痛めるわドMめ」


 どっちもどっちである。







「……というわけで、もう面倒になってしまって、つい闇から闇に葬ってしまいました」


「ははは、花純ったら意外とお茶目だなぁ。飼い殺せばスケープゴートくらいにはなっただろうに」


「あの頃は忙しくて。でも、やっぱり横着はいけませんね。後になって責任の所在が問題になってしまったんです」


「だろうな。そういうのは見えない敵より隣の味方を責めるタイプだ」


「これはもう仕切り直すしかないと、最後の手段に出ました」


「おっ、おっ。それは一体?」


「粛清です」


「やだ、もうーっ」


「うふふふっ」


 武蔵が花純のこれまでの軌跡を面白可笑しく聞いて談笑していると、バババババ……と聞き慣れた、しかし懐かしい音が聞こえてきた。

 武蔵達は思わず天井を見上げる。


「ヘリコプターでしょうか」


「ちょっとノイズが混ざってるが、ローター音はチヌークの羽音だな」


 大型ヘリコプターのチヌークは、様々な延命改修の果てに未だに実用品として稼働していた。

 動力がレシプロエンジンとなって積載量が大幅に削られているものの、その工業製品としての安定感は未だに健在だ。

 真上を飛んでいる。一向に遠ざかる気配のない重圧に、武蔵は嫌な気配を覚えた。

 すかさずカーテンに隠れながら外を見やると、周囲の家の屋根に兵士が降り立っていた。


「あらら。近所迷惑甚だしいぜ」


 ヘリから懸垂降下する隊員。

 普通の強襲作戦ではない。相手にも時間がないのだ。

 武蔵に察知されるヘリボーンを行ってしまったのが、相手の焦りを証明していた。


「急いたな、素直に車だけで動けばいいものを。花純、来い」


「はい」


 武蔵は地下室へ連れ込んだ。

 壁のコンクリートがむき出しとなった、およそ生活空間らしからぬ部屋。

 中央には巨大すぎるベッドが鎮座しており、他にも色々な椅子や台などが置かれている。

 物々しい雰囲気の壁には、様々な玩具が並んでいた。


「あの、ここは?」


「将来を見越して作った寝室、ないしSMルームだ」


「なるほど」


 如何わしい道具が壁に並んで整頓されているのが、なんとも技術者の趣味部屋らしかった。


「ご随意のままにして下さって構いませんが、顔や首元に痕は残さないでいただけると助かります」


「コンクリートで固めたここは、対戦車兵器以外のあらゆる個人携帯武器に耐えられる」


 意図的にそう設計したわけではないが、この部屋は結果的に高い防御力を有している。

 家である上部が空間装甲となるので、地下室の天井を支える鉄板までもを一撃で貫けるのは徹甲弾のみだ。

 その安全性を利用して、武蔵はこの部屋にある役割を用意していた。


「なるほど、監禁ですね」


「セーフティールームだ。出入り口も偽装してあるから、しばらくはここに籠城出来る」


 セーフティールームとは、文字通りに非常時や被災時に隠れる為の部屋だ。

 不審者が侵入した際なども想定しているが、家の中に入られた時点でセキュリティーとしては落第点である。

 とはいえ被災などでライフラインが途切れた場合など、決して不要とは言い切れない。

 まして、今の武蔵達はまさしくそういう状態なのだから。


「はてさて、目的はどっちかなっと」


 武蔵は壁を開き、中のコンソールを操作する。

 内部に設置された液晶ディスプレイには、大和宅の内外が映し出されていた。


「こういった電子機器は、業務用以外は徴収されたはずなのですが」


「治外法権だ」


「なるほど」


 なるほどしてしまった。

 独立国家大和家誕生の瞬間である。


「そんで、侵略者は……自衛隊か」


 わかりやすく迷彩服を着ており、装備は明らかに警察組織ではない。

 ご近所様に噂されちゃう、と軽口を叩きながらカメラを操作すると、窓やドアに爆薬を設置しているところであった。


「器物破損だぞコノヤロウ」


 上から爆発音がする。

 戸締まりはしているが、強盗対策とまではいかない簡易ロックでは確実に突破された。


「花純は自衛隊に強襲される覚えはあるか?」


「星の数ほどございます」


 一応聞いてみると、あっさり肯定されてしまった。


「ですが、それで動くのならもう動いています。統合幕僚長が抑え込みを確約しており、それを私も信じてきました」


「今でも信じられる?」


「五分五分ですね。伊勢幕僚長は生真面目な人間ですが、真面目な人間ほど強攻策に出た時に手に終えません」


 黒幕が誰か。今話すには悠長な話題だが、これがはっきりしないと動きにくい。

 総理大臣以外で自衛隊に命令出来る立場はない。政治家や警察は、自衛隊に要請は出来ても命令は出来ない。

 よって、大和宅を襲撃すべく部隊を動かしているのは自衛隊のどこかだ。

 突入作戦の焦り具合からいって、有力な対抗勢力を抱えた陣営。

 そう、敵は心底焦っている。

 何がタイムリミットなのかが武蔵としても気になるが、籠城は有効である可能性も出てきた。


「迷彩服で来るなんて、何を考えているのでしょう?」


「本当に突発的な行動なんだろうさ。多分彼等も誰の家に突入しているか、自覚なんてしていない」


「無知とは罪ですね。ここに住まうはこの世でもっとも尊いお方であると、来年の教科書から記載しておきましょう」


「やめて」


 武蔵はそういえばと考えた。

 花純は今、自衛隊員に評判の良い軍服を着ている。

 彼等末端は命令されるがままに作戦行動をしているのだから、ここに総理大臣がいることは知らない。

 花純が鶴の一声で命ずれば、自衛隊は止まるかもしれないのだ。


「隊員がどれだけシビリアンコントロールを自覚しているか、だな」


 上司の命令に従うのが軍隊だが、矛盾する命令が2つあるのならより上位に従うしかない。

 この場合は当然、総理大臣の花純の命令が優先される。

 だが自衛隊も一枚岩ではない。総理大臣にも知らされていない、裏の仕事特化の部署があるはずだ。

 軍隊が清廉潔白であるはずがない。

 必ず、あるのだ。

 そういった場所の人間は、果たして餌をくれる飼い主と餌を買い付ける飼い主、どちらを選ぶか。

 21世紀の自衛隊なら上に確認を取るだろう。平時の軍隊とは、得てして責任問題に臆病だ。

 だが有事を知った半ば軍事政権下の自衛隊ではどうか。勘違い自衛隊員も多く、総理大臣の重みを忘れた者もいるのではないか。

 前回のループでは、花純が舵取りを手放した瞬間に日本は崩壊した。

 まるで束ねて立てた薪束が、その拘束をうしなったかのように途端の崩壊であった。

 今回、今から花純が捕縛されるようなことがあれば、ギリギリのところで掴まれていた各方面の首輪の紐は引き千切れて張力のままに暴れるに違いない。

 支えを失った薪は倒れるのではなく、四散し吹き飛ぶのだ。

 誰にとっても、それこそテロリストですら望まない展開。

 花純は日本に必須の歯車なのだ。


「それを伊勢が理解していないはずがない。奴にとっての敵は、歯車を引っこ抜こうとする俺だ」


 花純を殺すわけにはいかない、彼女は保護対象。

 相手はそう命令されているはずだ。

 その近くにいる男、武蔵については?

 佞臣、美しき総理に近付く害虫扱いだろう。見つけ次第射殺と指示されていてもおかしくはない。


「花純を人質にして交渉しても、物量差で制圧されておしまいだ。真っ向勝負は駄目だ」


 小細工をするにも、時間はない。

 地下への扉は隠されているが、プロの軍人をどこまで騙せるかは判らない。

 狭い部屋なので、突入されればゲームオーバーだ。


「いっそ反撃、ってのは映画の見すぎだな」


 建物への籠城とは、一概に防御側が有利になるものではない。

 攻撃3倍の法則などといった経験則もある。だが奇策、兵糧攻め、情報封鎖など、攻撃側が取れる手段も多いのだ。

 防御側は殻に籠もるが故に、取れる手段も限定される。

 まして大和宅の戦力は、パイロット一人に非戦闘員一人。

 自衛隊側の戦力は30人程度と予想出来た。


「たしか、あのプロペラが2つついた空中バスの乗員がそれくらいでしたよね」


「チヌークの積載限界なんて曖昧だけどな。人間なんて機材に比べて軽いから、詰めれば100人以上乗れる」


 とはいえチヌークに100人乗るなど極端な例。やはり設計上の限界は30人から40人だ。

 この人数は、陸上自衛隊における小隊規模に等しい。


「分隊じゃ少なすぎる。多すぎると突発的な作戦行動に支障が出る。事前に組織されていた小隊を動かすのが手っ取り早い」


 以前自衛隊に突撃したのは事前準備とハッタリの賜物でしかない。

 訓練された30人を倒すなど、武蔵には不可能だ。

 光明があるとすれば、やはり敵の焦りだった。


「空中機動部隊を投入したんだ、一部の先走りって可能性すらある」


 結局のところ、やはり敵の想定によって対処が変わってくる。

 過去に友誼を結んだ相手であっても、味方とは限らない。

 時には時雨に刺されて得た教訓だ。

 伊勢日向は過去において友人であったが、未来においてもその限りではない。


「違う違う、そうじゃない。思い上がるな大和武蔵。空の上ならともかく地上のお前はイケメンで学力優良で運動神経抜群なだけの普通の人なんだぞ」


 どうすれば正解か、などという自己問答をしていた武蔵は、ふと我に返った。

 そうではない。正解などあってはたまらない。

 所詮は確率だ。どんな判断をしたところでリスクは残る。

 100点の答えなど探してはならない。そんなものは空にしかない。


「敵が焦ってるなら、籠城すればいい。あとは運任せだ」


 遅かれ早かれ動きはあるはずなので、二人は地下室で変化を待つことにした。







「くっ―――卑劣なテロリストめ! どんな辱めを受けたところで、私が口を割ると思わないで下さい!」


「ふっふっふ、強情だな。いいだろう、君の覚悟を試してみるとしようか」


「やっ、やめて! いやーっ!」


 拘束台の上で武蔵と花純が遊んでいると、地下室の扉が不意に開いた。


「クソジャップ……」


「クソブラザー……」


 アリアと信濃はクーゲルパンツァー(玉戦車)を嘲笑するマーク1(菱形戦車)のような視線で武蔵達を見ていた。


「塹壕戦は地獄だぜ」


 武蔵は花純の胸の谷間に顔を埋める。


「近接戦闘は塹壕戦の華なのです」


 アリアは乗馬鞭で武蔵の尻を叩いた。

 武蔵は星を見た。




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