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死人&サイロスvsキマイラ

本日2話目の投稿です

(【超速】)


フラムはお馴染みのスキルを使うとキマイラの吐き出した炎を避け、すかさずレヴァを振って炎の斬撃を飛ばす

キマイラ達は跳んでそれを躱し、再び両者が睨み合う形となる。


「ちっ、あれくらいじゃ躱されるのか。アスの方がいいかな」


フラムはレヴァを鞘に収めると、アスを抜き、再び構える



「主に握られるのもなんだか久しぶりじゃのう。主、いっつも魔物を殴り飛ばしておったからの」


「確かにそうだな。久しぶりにお前の力見せてくれよ」


「何じゃいっつもナマクラだなんだと言っておいてこんな時だけ。まったく虫のいい主じゃ」



ダンッ!


次はフラムが先手を取った。地面を勢いよく蹴って前に飛び出す。一匹目のキマイラの懐に飛び込み、アスを振るう。しかしキマイラもただではやられない。二匹目のキマイラが【超速】の速度にすら反応して、飛び込んで来たフラムを噛み砕こうとその大きな口を開ける。

それをフラムは一瞥し、口に炎を纏っていないのを確認するとその攻撃を無視し、最初に狙ったキマイラへの攻撃を続行した。

その結果、アスでの攻撃は山羊の頭に生えている角で受け止められ、二匹目のキマイラがフラムの肩を噛みつこうとする


「精霊さんお願い!」


しかしフィリアによってその牙がフラムに届くことはなかった


「さんきゅーフィリア。それにしてもアイツ、【超速】のスピードに反応するなんてな」


【轟力】状態の魔族とトントンの速度だったはずなんだけどな。

一旦キマイラと距離を取る



「…主。今のは避けるべきじゃったぞ…噛みつかれて炎を吐かれていたら終わっておった」


「いいんだよ。ちゃんとフィリアが守ってくれたろ?」



フラムはフィリアの防御を信頼している。だからこそ攻撃に専念するという行動ができたのだ



アスで切りかかると山羊の角で受け止められる。さらにあの2匹にはそれなりにチームワークもあるようだ。一匹を攻撃すればすぐさま二匹目の反撃がくる

…どうしようこれ。まさか【超速】に対応されるとは思ってなかった。なんか俺に任せろみたいな感じで出てきちゃったけどこれ、やばくね?

…いやいやそんなことは無い。今こそ村につくまでに習得した魔法スキルを披露する時だ!あれだけ種類があるんだ!なるようになる!

フラムは魔法のことを念頭に置いて、再びキマイラへと向かって行った


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


サイロスもまたキマイラのスピードに苦戦していた


「くそっ!剣が当たらない!」


剣をどれだけ振っても全てキマイラに躱されてしまうのだ。

またキマイラの炎弾がサイロスを襲う

なんとか躱せてはいるが完全ではなく、所々に火傷を負っている。


「このままじゃジリ貧だな…。精霊様!俺に加護を!」


そうするとサイロスの足が青く輝く。


「っ、来た!」


この光こそサイロスの求めていたものだ


「精霊様…ありがとうございます!あの地をすてる選択をして申し訳ございませんでした。しかし我らエルフ、土地が変わっても精霊様への敬意は変わりません!これからもよろしくお願いします!」


実はさっきまでは精霊の力を十分に使えずにいたため苦戦を強いられていた。村を捨てたことを怒っている様だった。しかしやっと精霊は力を再びエルフに貸してくれる気になってくれた。その証拠があの足の輝きだ。


サイロスはいつも精霊の力によって身体能力を引き上げて戦っている。これからはその力が十分に振るえる


「仕切り直しだ人工生物。エルフを甘くみるなよ?」


サイロスは剣をキマイラに向けそう言い放った。



『ガァァァッ!!』


キマイラがサイロスに襲いかかる

サイロスはその場を飛び退いてこれを躱す

するとキマイラは着地直後に炎弾を放ってきた

さっきまでのサイロスはこれを完全には避けきれずに火傷を負っていた。しかし精霊の加護を受けたサイロスはこれを余裕を持って躱すと左手につけていたクロスボウをキマイラに向け、放った。


ヒュンッ!


矢は風切音を発しながらキマイラの方へ飛んでいき、その左目に突き刺さった


『ガァッ!?』


まさか反撃されるとは思わなかったのだろう。痛みと困惑を露わにしながらキマイラが仰け反る。


「今だ!その首貰った!」


サイロスはその隙にキマイラに近づき、喉を掻っ切ることに成功した

キマイラはびくんっっと痙攣した後、動かなくなった


「ふぅ…終わった…」


サイロスの勝利が決定した瞬間だった


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「フィリア!もう防御はいい!みんなと一緒に逃げてろ!」


「え?いいんですか?」


「良いから早くいけ!」


「わ、わかりました!」



フィリアの防御は信頼に足るものだが、今から使おうとしている範囲魔法に仲間が巻き込まれてはたまったもんじゃないのでとりあえずフィリアは逃がす。

サイロスは100メートルほど離れたところでやりあってるので多分大丈夫だろう


周囲に他に味方がいないことを確認するとフラムは凶悪なスキル名を頭のなかで唱える


(【風爆】)


瞬間、二匹のキマイラの間に透明な玉が生まれる。そしてそれは前と同じように周りの空気を吸い込んだかと思うと衝撃波を放ちながら爆発した。その間わずか0.5秒ほど

【風爆】は小さな空間に大量の空気を取り込み、それを一気に放出させることで衝撃波を起こす魔法だ。

その衝撃波は半径20メートル位の範囲の生物の内蔵をぐちゃぐちゃにできるレベルの強さだ。

キマイラ達は突然の衝撃に反応できず、口から血を吐き出している


「はいおつかれっと」


そうなってしまったキマイラを殺すことは容易い。アスでぶすっと一刺ししておけば死亡確定だ。

こうしてフラムは二頭のキマイラの鎮圧に成功した。



「あっちも片付いたみたいだな。キマイラをタイマンで倒せるなんてやるなぁ」


サイロスの方を見ると倒れたキマイラが目に入る

自分がたった今二匹同時に相手して勝利したことなど忘れているかのような感想だった。



早く村人たちと合流しようと歩き出したその時



「あら?あの子達もうやられちゃったの?なぁんだ。意外とキマイラって使えないものなのね」


バサバサッという音とともにそのような声が耳に入ってきた

声のした方に目を向けると


「…ん?あなたもしかしてあの時のイレギュラー?せっかくエルフ殲滅作戦が始まったっていうのにこんなところで不穏分子に再開するなんてね」


そこにはいつか洞窟で出会った魔族の女が空を飛んでいた



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