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Rule of Scramble  作者: こーたろー
第八編 狂騒の理想都市
212/220

DAY1――Ⅰ Light Atlantis 6.her Love Changes his World.

[October 27, 15 : 41 : 12 at 〝Engineering〟 in Atlantis]



 カルラと別れてからビーチに戻った友介は、凛と字音に軽く目配せして謝意を伝えると、そのまま後方へと下がり今度こそ一人きりになり、同級生たちが騒ぐ様子を眺めていた。


 つい三十分前にカルラとした約束を早速反故にしている形だが、仕方ないのだ。

 そもそもこれは、約束を守るための準備段階なのだから。


 友介はこの修学旅行を楽しまなければならない。男の〝友達〟を作り、彼らと思い出を作らなければならないのだ。


 しかし、六年前の中立の村の悲劇や、二年前の渋谷事変以降、自ら友人を作ろうとしてこなかった友介は、友達の作り方など知らない。

 話しかけ方など全くわからないし、そもそも話しかけたところで何を話せばいいのだろうか。というか、同年代の彼らはいつも何の話をしているのだろうか。

 友介が会話をする相手はたいていが頭の螺子が十本くらい飛んだ奴らだったし、そもそもその会話の内容だって話し合いと言うよりは、暴力が前提の罵り合いだ。グレゴリオの仲間たちは比較的まともではあるが、そもそも彼らとの馴れ初めは仕事仲間として引き合わされたというものだ。あまり参考になるとも思えない。


 よって、まずは下調べである。

 すでに関係ができているグループへ新参者が入る厳しさは想像がつく上、友介は校内一の嫌われ者だ。そのためには、会話に入っても大丈夫そうなグループを見つけ、隙を見つけて話しかけに行かなければならない。それもごく自然に。


 ただ、そのごく自然に話しかけるという方が難しい。

 自然体を装ったところで、談笑しているところへ突然突っ込んで行き、片手を上げて陽気に「よう!」などとあいさつしたところで、友達が欲しくてとうとう媚びへつらってきた気持ち悪いぼっちとしか映らない。そうなると、修学旅行で友人を作るという命題を達成することは難しくなってくる。


 自然でなければならないのだ。

 例えばボールが飛んできて、それを拾って渡すついでに少しだけ会話するとか。遊びに入れてもらう必要もない。ただ、この修学旅行で思い出を共有できる人間を一人でも作れば――


「あ、あぶなーい。よけてー、ゆうーすけー」


 などと思考にふけっていたその時、聞き覚えのある声が、全く緊張感のない棒読みの調子で忠告してきた。

 何事かと思い緩慢な動作で声のした方を向くと、すぐ目の前まで人の顔くらいはある独特な縫い目の白いボールが迫って来ていた。


「うぉわっ!」


 それがバレーボールだと気付くとともに、友介は首を振り回避――のみならず、半ば反射的に腰を浮かし、くるりと華麗にスピン。右手をぐっと伸ばし地面とボールの間に割り込ませた。

 結果――一瞬前に避けたボールを、華麗に旋回するとともに片手でキャッチするという曲芸じみた真似をしてしまった。


(うわ、やべェ……目立っちまった)


 とはいえ体に染みついた『回避と反撃』の一連の流れを止めることはできない。

 彼の数少ないコミュニケーションの相手だった頭の螺子が十本くらい飛んだ奴らとの肉体的コミュニケーションの積み重ねが功を奏し(?)、友介はノータイムでボールを投げ返すことに成功した。

 ボールは見事持ち主たちのもとへ。ボールを追いかけてきていた少年の胸に飛翔する。反射的に腕を動かし、両手でキャッチすると、バシンっ! という気味のいい音が響き渡った。


「え、ちょなに今の。やばくねえか?」

「す、すげぇーあいつ……」

「待って、リン。あいつ凄すぎじゃね?」

「ほんとに悔しいけど今ちょっとありかもって思っちゃった……」

「ちょっ、た、確かに友介はカッコイイし仲良くして欲しいけど、それは駄目だかんね!?」


 視線の先では、凛が所属しているグループの少年と少女たちが唖然とした様子で立っていた。どうやら今の友介の早業を目の当たりにし、軽く衝撃を受けているようだった。

 先ほどの白々しい警告の声からして、この状況を作ったのは凛なのだろうが、その当の凛ですら口を半開きにして友介を凝視していた。……ただし、頬が赤く染まり、その口元が弛緩していることにまでは、馬鹿な友介は気付いていない。


 友介とクラスメイト達の視線が交錯する。

 気まずくなった友介は、いつものように不機嫌そうな顔を浮かべて顔を背けようとした。


「むっ――あのね、ゆうす、」


 そしてそれを見咎め、何やら言おうとする凛――を差し置いて、ある少年がこう言った。



「やっぱりすごいなあ、友介くんは! さすが僕を下敷きにしてめちゃくちゃにしてくれただけのことはあるよ!」



 …………。

 ……………………。

 ……………………………………………………………………………………………………………。

 ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。

 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?


 マテ。

 チョットマテヤ。


「え……?」

「は…………?」

「ちょ、うそ……っ」


 イマアイツナンツッタ?


 口の端を引き攣らせながら殺意すら宿った瞳で睨む先には、見覚えのある少年の姿があった。

 夏休み序盤のアリアの騒動での一幕。

 多くの人が疑似染色を用いて友介を追い詰めてくる中、『安堵友介に追いつきたい』などという、ちょっと危ない理由で本気の染色を発現してしまった、『頭の螺子が十本くらい飛んでいる奴ら』の一人がそこにはいた。


 サッカーに所属し、低い背丈や甘いフェイスからは想像もできない泥臭いプレーをするということで、年齢問わず校内の女子から人気なイケメン。ウェイ。リア充。

 新谷蹴人である。

 イメチェンのつもりか、一学期とは異なり髪を茶色に染めているが、中世的で可愛らしい印象は変わっていない。間違ってもワイルドなどではないし、髪が長くなってきているせいでますます女子みたいになってきている。気のせいだとは思いたいが、友介に相当に危ない好意を抱いているもう一人の描画師も確か、なぜか髪が伸びて美少女みたいになっていた気がする。


「いや、そうじゃねえ」


 半ば現実逃避を始めていた友介だったが、何とか思考を天上から地上へと引き戻すことに成功し、殺意すらこもった視線で蹴人を射抜いた。


「テメエコラ新谷、今すぐ発言の修正をしろ。さもねえと今すぐぶちのめすぞ」

「そんなに怒らないでよ。別に間違ったことは言ってないだろう?」

「間違った解釈が広がるつってんだぶちのめすぞ」


 そこまで言ってようやく蹴人もわかってくれたらしい。染色や殺し合いじみたことは伏せて、軽く喧嘩し、そのあと青春漫画よろしく友情を結んだという謎の話をでっち上げて事なきを――


「えぇ……新谷くん喧嘩したの、大丈夫?」

「怪我とかない?」

「……(じー)」

「ていうか、喧嘩の後の友情って……男の子ってそういうのほんとにあるんだ……」

「ぶっ、ブハッ! ……ほ、ホモですねわかります」


 女子からは怒りと好奇と舐めるような視線を向けられ、女子に同調するようにカースト的に中の上くらいの男子たちが便乗した。

 一人でゆったりと同級生たちを観察していただけだというのに、どうしてこんなことになるのか。

 先ほどまで寂しい修学旅行だったはずなのに、今では愉快な視線に晒されていた。


「あー、すまん。カルラ、もうこの修学旅行は無理そうだわ」


 友介にしては珍しく諦めたように笑って、遠くで見ているのか見ていないのかはわからない家族へと詫びた。

 よし、今回の修学旅行は諦めよう。

 別に一度失敗したところで諦める必要はない。

 一度繰り返して勝てないなら万度繰り返して勝てばいいだろ。

 ため息すら吐いて今度こそ諦めたところへ、




「それじゃあ、友介くん。そんな所にいないで一緒に遊ぼう」




 そう言って、蹴人が手を差し伸べてきた。

 友介は面食らいしばらく反応できず、次いで怪訝な表情を浮かべて「あぁ……?」などと印象の悪い返事を返す。対して、遊びに誘ったにもかかわらずそんな反応をされた蹴人は気にした風もなく、


「今からクラスメイト全員でリフティングテニスやるんだ。だから友介くんもやろうよ」

「……?」


 どういう風の吹き回しだ? ――と凛の方へと視線をやるが、彼女は友介の問いかけには答えようとせず、


「何してんのさー。まさか蹴人の誘い断る気ー? そんなことしたら、また他の女の子に嫌われるケドいいの?」

「お前が主犯か」

「さぁー? あたし知らないしぃー」


 大きな胸をたゆんと揺らしながら両肩を竦める凛に、友介は『余計なことしやがって……』と非難がましい視線を送る。

 が、凛は『そんなの知りませーん』とばかりに口笛を吹いて視線を逸らした。その表情は勝ち誇っており、してやったりという表情だ。


「……いいのかよ、俺が入って。クラスの雰囲気が悪くなるんじゃねえのか?」

「そう思うならそういうこと言わない方が良いよ。でもまあ、友介くんは捻くれてるからね。こう言った方が良いかもしれない。あのね、」


 蹴人がやれやれとでも言いたげな表情で一度息を吐き、友介を引き入れるのに適した言葉を放とうとしたところで、別の声が割り込んできた。

 落ち着き払い、淡々としていてどこか冷めた少女の声。


「このクラスは偶数人で、男子と女子が同じ数だから友介くんが入らないと全員参加できないんだよ」


 背後から聞こえてきた聞き慣れた声に振り向くと、そこには巫女服を模した赤と白の水着を纏った字音の姿が。

 黒ずんだ炭酸飲料を両手に持つ彼女は、一つを友介の頬にくっ付けると、そのまま耳に顔を寄せて息を吹きかけるようにして囁いた。凛が「あ、ちょっ」などと慌てて制止しようとしたが無視した。


「……四宮さんが新谷くんに頼んでこの場を設けてくれたんだって。行った方が良いと思うよ。それに……」


 淫靡で熱っぽい声で囁かれ、若干居心地の悪かった。そしてそんな友介の様子を楽しかったのか、字音はクスっといたずら気に笑って顔を離すと、さらに付け加える。


「友介くんが入らないと、奇数になっちゃうから私は入れないよ」

「別にお前が遠慮しなくても、他に出たくない女子くらいいるだろうし出ればいいだろ」

「やだよ。暑いし。本当は今すぐ引きこもりたいしね」

「はあ? じゃあ参加すんなよ」

「ううん。確かに引きこもりたいけど、それよりも友介くんとペアになって、遊ぶ方が良いから」

「お前な……」


 ど直球なセリフにさすがの友介も赤面する。普段の静かだがどこか辛辣な調子とは違う素直で悪戯っぽい仕草や言動に、いちいち心をざわつかされてしまい、とても良くない。


「なんか修学旅行でテンション上がってんのかよ。いつもとキャラ違うぞ」

「だってチャンスだからね。せっかくの修学旅行だし、今の内に友介くんに私の可愛さを売り込んでおこうと思って。……だってドキドキするでしょ?」

「しねえよ」

「……だろうね」


 ここで顔を赤くして首を縦に振れば男としての沽券にかかわる。ちょっと高鳴っている心臓を抑え付けるためにも、あえて嫌そうな顔で強がるという自己暗示じみた方法を取ることにした。

 そんな友介の心情を知ってか知らずか、字音が呆れたように嘆息する。「まだまだ遠いな……」などとぼやきつつも、諦めていない様子だった。


「それで、一緒にやるよね?」

「……、」

「友介くんが参加しないと、大和撫子として学年人気の高い私も参加できなくて、クラスの男の子たちの楽しみを半減させちゃうよ。それでいいの?」

「……タチの(わり)ぃ女だなテメエはよ」

「決まりだね」


 いいんだな、と確認するように蹴人へ視線をやると、彼はニコリと微笑んだ。

 それを承諾と受け取った友介は、あまり気乗りしないながらも立ち上がろうとして――



「それじゃ、行こう友介くん」

「んじゃ、友介行こっ!」



 がしっ、と二人の少女にそれぞれの手を握られる。


 右手は先ほどから友介のすぐそばにいた字音が。

 左手は少し離れたところから見守っていた凛が。


「むっ」

「ぐぬ」

「おい」


 字音が警戒するように凛を睨み、凛がお菓子を守る子供のように睨み返す。


「字音ちゃん、両手塞がってたら友介歩きにくいと思うんだけど」

「四宮さんこそ。先に握ったのは私」

「先とかじゃないから。友介はあたしと手握りたいし」

「ううん。きっと友介くんは私と手を握りたいと思う。何人も男を誑かしたビッチに手を握られても嬉しくないと思うよ」

「はっ!? ビッチじゃねえから!」

「でも非処女でしょ?」

「なっ……!」


 そこで顔を赤くした凛は、キッと柳眉を釣り上げて、


「そ、そっちこそ男のこと知らない芋処女のくせに!」

「ちょっと待って。芋処女って何」


 意味は分からないが確実に馬鹿にされたことだけは理解した字音が、むっと眉根を寄せて凛を睨む。

 両者の熱は時を追うごとに高まっていき、二人の間に挟まれている友介はいたたまれない気持ちになってくる。


「おい、喧嘩なら違うとこで、」

「うるさい黙って!」

「友介くん少し静かにして」

「ナンデ……」


 どうして迷惑を被られている上に、喧嘩を止めようとした友介がこんな目に遭わなければならないのか。

 結局凛と字音はやいのやいのと言い合いながら友介を引っ張っていく。二人とも手を離す気はないようで、加えて言えば引っ張られている友介に気を遣っている様子すらない。


「てか蹴人、これってチームは何人なん?」

「ああ、テニスだから一応二人ってことにしてるよ。もちろん男女ペアだ」


 瞬間、蹴人に注目していた凛と字音の首がぐるんっ、と怖いほど勢い良く回り、両者の視線が一気に友介へと注がれる。


「…………はぁ」


 憂鬱。ただただ憂鬱だった。

 ここからもうひと暴れあるかと思うと、心労が半端ない。


「友介、もちろんあたしとペアだよね?」

「ううん。友介くんは私とがいいと思うよ」

「どっちでもいいわ。さっさと決めろ」


 というか、あまりこの二人に絡まれていると、なぜかわからないがカルラの機嫌が悪くなるので勘弁してもらいたいのだが……それを言うわけにもいかず、されるがままになっていた。どこかでカルラが見ていると思うと、後々が面倒なことになりそうだと思いため息を吐きたくなる。


 加えて、友介の懸念はそれだけではない。

 入学以降常にスクールカーストの頂点に位置する美少女ギャル四宮凛と、奇妙なタイミングで転入してきた謎多き大和撫子たる土御門字音という学年トップ2の美少女の両方に言い寄られている友介を、同級生(特に男子たち)がギリギリと嫉妬と怒りと殺意の視線で見つめているのがわかる。もしかしたら今日の夜に殺されるかもしれない。

 などと震えていると……


「ねっ、ねえ……安堵と凛ちゃんってどんな関係なんだろっ」

「ていうか、土御門さんも安堵のこと好きっぽいし……」

「じゃあ、今のあの二人が言い合ってるのって!」

「きゃーっ! きゃーっ! 二人とも可愛い~!」

「うちも恋したいなあ」

「ああいうのもいいよね。青春って感じー! ああ……羨ましい」


 なぜか、女子たちは愉しげにこちらを眺めていた。

 さらに……


「ちくしょう……やっぱあの噂はマジだったのかよぉー!」

「おれ、四宮は無理でも土御門さんなら……って思ってたのになあ」

「四宮、この前告った時に好きな人いるって言ってたけど、まさかあいつだっとは……くそ! 許さねえ!」

「羨ましい……何したらあんな恵まれるんだ」


 男子たちの嫉妬や怒り、殺意その他もろもろ……負の感情を向けられているのはわかるが――なぜだろう。

 そこに危険で暗いものはないように思えた。

 思えば、蹴人が友介と喧嘩したという嘘の話をした時も、そこまで露骨な敵意はなかったように思う。

 これまでの友介の立場を思えば、その場で非難が殺到し、すぐにでもその場から退散せざるを得なくなっていただろうに……


 引っ掛かりというか、違和感というか、いつの間にか変わっていた周囲の環境に戸惑っている友介は、そこでふと左手を握る茶髪の少女を見下ろす。

 こちらに気付く様子もない凛の表情は満足げな笑顔であり、そこには何かを成し遂げた者特有の達成感のようなものがあった。


「…………っ」


 それで、わかった。

 これはきっと、四宮凛が作り出してくれたものなのだ。

 土御門狩真から四宮凛を助け出し、彼女が友介の居場所を作ると言ったあの日から、積み上げてきたもの。その奮闘の結晶こそが、今友介に向けられている『当たり前の視線』だった。

 夏休みも二学期も、変わらず友介のために走り続けてくれたのだろう。色んな人に友介の良さを語り、時に心配され、時に奇異の視線に晒されながらも、諦めずに彼の良さを力説し続けた。


「……、」


 自分のためにここまでやってくれた少女の横顔を見ながら、友介は感謝を告げようとした。

 だが――


「で、どっちなんっ? どっちと組むん!?」

「答えは聞かなくてもわかってるけど、一応聞いておくね」

「友介っ!」

「友介くん」


 凛と字音は友介の感傷など無視し、好き勝手に詰め寄って来た。

 そして、たとえ友介の心象が以前よりも回復していると言えども、学年トップ2の女子二人に言い寄られている奴を健全な男子どもが好意的に見るわけもなく……


「あいつまた……」

「どうしてくれようか……」

「今日の夜部屋に忍び込んでひと思いに……」

「絶殺忍殺焼殺絞殺轢殺撲殺……」

「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」


 結局、このままでは埒が明かないとということで蹴人が『違う女子を彼のペアにする』という次善策で両者は合意した。

 白羽の矢が立ったのはクラスでもあまり目立たない地味目な少女で、気の弱そうな印象のおかっぱの少女だった。

 せっかくの修学旅行、そのイベントで自分と同じペアになり、複雑な表情を浮かべ明らかに嫌がっている少女に、友介は同情した。


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