宿屋に行こう!
なかなか話が進みません。
ギルド支部の建物を出て、広場にある時計を確認する。数字は全部で12個、ということは向こうの世界と同じ1日は24時間でいいのか?そうすると、今の時間は3時40分、確かに今からクエスト受けるのは無謀だな。
俺は、ネイダさん貰った地図を片手に踊るシルフ亭に目指して歩き出した。
5分ほどで『踊るシルフ亭』に着いた。特に問題なく目的地に着けたのは喜ばしいことである。
扉を押して中に入ると、丸いテーブルと丸い椅子がいくつか置かれていて、奥にカウンターがあった。カウンターのところには、ふっくらとしたおばさんが立っていた。
「こんにちは。」
「いらっしゃい。宿泊?それとも食事かい?」
ふーん。宿屋兼食事処ってことか。
「宿泊です。空いてますか?」
「運がいいね。1部屋空いてるよ。前金になるがいいかい?」
「はい。いくらですか?」
「1泊、小銀貨3枚、食事は1回、銅貨3枚だ。」
「途中で、宿泊の延長はできますか?」
「大丈夫だよ。」
(とりあえず7日くらいにしとくか。)
「じゃあ7泊お願いします。あと、今日の晩御飯もお願いします。」
「あいよ。じゃあ合わせて、銀貨2枚と小銀貨1枚あと銅貨3枚だよ。」
巾着から銀貨2枚と銅貨3枚を渡す。
「ありがとうよ。部屋は2階の手前から3番目の部屋だよ。」
「ありがとう。」
鍵をもらったので、教えてもらった部屋に向かう。
目的の部屋はすぐに分かった。鍵を開けて中に入る。
部屋の中はベッドと小さなテーブルとイスが置かれており、窓辺には小さな花が飾ってある。小ざっぱりとしたいい部屋である。俺はベットに座って巾着袋を取り出すと、逆さまにして全て出してみる。
結果はこんな感じだ。
銅貨 1枚( 10ソル)
小銀貨 18枚( 1,800ソル)
銀 貨 13枚(13,000ソル)
小金貨 3枚(30,000ソル)
えっと、50,000ソルだったよな。今の残金が44,810ソル。串焼きで60ソル、ギルドで3,000ソル、この宿で、2,130ソル・・・・・・。うん、元々は50,000ソルちゃんと入ってたみたいだな。
あとは、装備を揃えるのにいくら掛かるかだよな。最低でも、小金貨1枚は手元に残しておきたい。
・・・・・・悩んでても仕方ないな。とりあえず、行ってみるか。
巾着にお金を戻す。そうだ、一応お金は分散しておこう。
スリにでもあったら悲惨だからな。
お金を分散して仕舞うと、明日からの準備をする為に部屋を出て1階に降りた。
1階に降りると、カウンター前にさっきのおばさんが立っていたので声を掛ける。
「おや、お出かけかい?」
「はい。武器と防具あとアイテム類を買いたいんですけど、どこかいいお店はありますか?」
「それなら、南門の近くにあるお店がお兄さんにはいいと思うよ。」
南門か・・・。南門っていうんだから南にあるんだろうけど、南が分からないな。
「すみません。南門にはどういけばいいですか?」
「ギルド支部のある広場の時計塔が建っている側の道をまっすぐ行けば着くよ。」
「ありがとうございます。行ってみます。」
礼を言って宿の外に出た俺は教えてもらった店を目指して歩き出した。
話運びがうまくいかない・・・。
なんとか頑張っていきます。これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。