初クエストに行こう!②
本日2話目。あと1話投稿します。
ギルド支部に到着!
朝が早いせいなのか、人は少ない。カウンターを見ると昨日お世話になったネイダさんがいたので、クエストを紹介してもらう為にカウンターに向かう。
「おはようございます。冒険者ギルドへようこそ!ご用件をお伺いいたします。」
俺を見て一瞬あれっ?て顔をしたが、すぐに笑顔で応対してくれた。
「おはようございます。クエストを紹介してほしいんですけど。」
「クエストの紹介ですね。ギルドカードをお出しください。」
ポケットに入れておいたギルドカードをネイダさんに渡す。
「Gランクのルーカスさんですね。?間違っていたらすみません。昨日登録されたルーカスさんですか?」
「昨日ネイダさんに登録してもらったルーカスです。」
もしかして、眼の色が違うから別人だと思われてたのか?
「昨日来られた時は、蒼色の瞳だったと思ったのですが・・・。」
「あの後いろいろあって呪われちゃって、金色になりました。」
ざっと後ろに下がって距離を取られる。そんな反応されると傷つくんだけど・・・・・・。
「呪いってまさか呪いの腕輪を押し付けられたGランク冒険者ってルーカスさんだったんですか!?」
「結構広まってるんですね。呪いの腕輪の事。」
昨日の夕方押し付けられて、今日の朝には知られてるってあいつどんだけ言いふらしたんだ?
「それじゃあ腕輪は?」
「嵌めてますけど。眼の色が変わるぐらいの呪いなら支障はないし、腕輪もきれいで気に入ってるから、他の人に押し付ける気もないよ。」
恐る恐る腕輪について聞かれたので、そう答えておく。
もちろん本気だ。前の所有者が返せって言ってきても返すつもりはない。
「だから、俺が持ってるって内緒にしてほしいんだけど。」
「本当に、他の人に押し付ける気はないんですね。」
念押しするように確認される。
「絶対にしません。信じてください。」
「分かりました。ルーカスさんが所有者である事は秘密にしておきます。」
「ありがとう。じゃあそろそろクエストを紹介してもらいたいんだけど。」
逸れていた話を元に戻す。俺はクエストを受けに来たんだからな。
呪いの腕輪の事はそっとしておいてほしい。
「クエストですね。Gランクで受けれる依頼は薬草採取です。丁度新しいのが1件きてますよ。」
「じゃあそれでお願いします。」
「分かりました。少々お待ちください。・・・・・・・・・・・・お待たせいたしました。ギルドカードをお返しします。」
ネイダさんの手元にある水晶玉のようなものにギルドカードを少しかざすだけで手続きは完了したらしい。
「では採取してくる薬草ですが、
ポポル草 200束
ヨーギ草 200束
クコの実 100個
フィアの花 50本
これらを2日以内に納めてください。2日間の合計が依頼数より少ない場合は、買い取りに変更されてしまいます。成功時の報酬は銀貨3枚です。注意してくださいね。」
2日以内に集めたら銀貨3枚、数が足りなくても買い取ってくれるのか。頑張ろう。
「2日以内だな。分かった。ただ俺あまり薬草とか詳しくなくて、図鑑とかあれば見せてほしいだけど。」
「ありますよ。必ず返してくださいね。あと汚さないように気を付けてください。」
「ありがとう。気を付けるよ。」
図鑑を取り出して、ページを捲っていく。途中で紙を4か所挿んでから渡された。
「採取する薬草のページに目印を挿んでおきますから、しっかり確認してくださいね。」
「助かるよ。ありがとう。」
「どういたしまして。いってらっしゃい。お気をつけて。」
ネイダさんにギルド支部を送りだされ、俺は初めてのクエストを遂行する為、街の外に向かった。
ありがとうございました。