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太陽の勇者と月の巫女  作者: 涙花
勇者召喚されたけど人違いでした。
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初クエストに行こう!①

今日はあと2話投稿予定です。

おはよう!今日もいい天気だ。

起きたら自分の部屋だったりしてっなんて思いながら寝たが、起きても異世界だった。

そうだよな。そんな都合のいい事ないよな。


そして俺の今の全財産はこれだ!

銅 貨  1枚(  10ソル)

小銀貨 18枚( 1,800ソル)

小金貨  1枚(10,000ソル)


大分少なくなったな。あれだけ買えば仕方ないけどな。

さてどうしよう。ここのご飯は美味しかったから朝と夜はここで食べるようにしようかな。

昼は外で適当に済ませよう。

そうなると、あと今日を含めて6泊だから12食分、1食銅貨3枚だから小銀貨3枚と銅貨6枚か。

一々払うのは面倒だからまとめて支払っておこう。


そう決めると俺は昨日買ったばかりの荷物を持って部屋を出た。


1階に行くとすでに何人か食事をしている人がいた。


「おはよう。よく眠れたかい?」


俺に気がついたおかみさんが声を掛けてきた。


「おはよう。とてもよく眠れたよ。俺も 朝食をお願いしたいんだけどいいかな?」

「大丈夫だよ。」

「先払いだよな。今日から12食分先に支払ってもいいかな?」

「うちはいいけど・・・。本当にいいのかい?ウチ以外にも料理屋はたくさんあるんだよ?」

「昨日の夕飯、美味しくて量も多かったから。」

「うれしいこと言ってくれるね。12食分で小銀貨3枚と、銅貨6枚だよ。」


準備しておいた小銀貨4枚を渡す。


「空いてる席に座っときな。食事と一緒にお釣りも持っていくから。」


おかみさんの言葉に甘えて、空いてる席に座って料理を待っていると5分ほどでおかみさんが料理とお釣りを持ってきてくれた。


「食事とお釣りだよ。」

「ありがとう。」


食事とお釣りを受け取り、礼をいう。

うん。今日のごはんも美味しそうだ。


「いただきます。」


早速、食事を開始する。メニューはパンと野菜のスープ、ベーコンとウインナー、ポテトサラダ、ミルクだ。


15分ほどで全て平らげると、昨日と同じように食器をカウンターに持っていく。


「ありがとうよ。今日は依頼を受けにいくのかい?」

「ああ、早くランクを上げたいから頑張らないと。ごちそうでした。おいしかったよ。」


カウンターにいたおかみさんに食器を返しながら、今日の予定を伝える。


「そうかい。無理しないように頑張りな。死んだら元も子もないんだからね。」

「程々にがんばるよ。それじゃ、行ってきます。」

「ちょっと待ちな。忘れもんだよ。」


依頼を受けるために出かけようとしたら止められた。

忘れ物?荷物は全部持ってるけど。なんだろう?

振り返ると目の前に包みを差し出された。


「少しだけど、お弁当だよ。」


包みを受け取るとまだほんのり温かい。


「俺お金払ってないよ?」


払ったのは朝と夜の食事代だけだ。


「泊まったお客さんには無料で配ってるんだよ。」


サービスいいな。ここにしてホントに良かった。


「ありがとう。昨日いろいろあって使いすぎたから最悪昼抜きになるかもって思ってたんだ!」

「そういえば、そんなこと言ってたね。何があったんだい?」


簡単に昨日あったことを伝える。


「それは大変だったね。それで、呪いは大丈夫なのかい?」


みんな気になるのは呪いらしい。


「目の色が変わったぐらいで、なんともないよ。昨日おかみさんに言われるまで目の色が変わってるのも気付かなかったぐらいだし。」

「やっぱり。じゃあ元々は蒼色だったんだね。」

「そうだよ。俺も驚いた。」


笑って答える俺を見たおかみさんが不思議そうに聞いてきた。


「恨んでないのかい?腕輪を押し付けた奴を。」


普通だったら恨むだろう。だが、俺の呪いは俺にとっては呪いと言えないようなものだし、腕輪は綺麗だし、デザインも気に入っているのでまったく問題ないのだ。


「目の色が変わるぐらいの呪いなら気にならないよ。呪いが気にならなければ、きれいな腕輪をタダで貰ったようなものだからお礼を言いたいぐらいだ。」

「面白いこと言うね。そうかい、じゃあ大事にしないとね。」


「もちろん。失くさないように気を付けるよ。それじゃ、今度こそ行ってきます。」

「気を付けるんだよ。」


弁当をバッグに仕舞い、俺は元気よく宿を飛び出した。


いつも読んでいただきありがとうございます。


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