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大当たり

作者: 五十嵐。

いつも冴えない風貌で、くじを引かせても貧乏くじしか引いてこないような夫が、珍しく抽選で一等賞を当てた。


それは豪華客船の旅で、私達家族は大喜びで出かけて行った。


娯楽施設やその設備サービスは最高だった。エステやマッサージも無料、子供たちには決して飽きることのないゲームや映画館もあった。

そのうえ、レストランは二十四時間オープンで、アルコール類もすべて無料だった。そんな夢のような一週間を過ごしていた。私は初めて夫に感謝していた。


この船が着く島では別の家族連れがウキウキしながら待っていた。

「ね、お父さん。あの船に乗っている人間、食べ放題のチケットが当たったって本当なんだね」と小さな子供が舌なめずりしていた。

アラスカクルーズへ行きました。

限られた空間の中、食べ放題の食事をみて、私達を太らせてどこかに売る船なのかもしれないと思いました。まるでピノキオの、悪い子が乗せられる遊びたい放題の夢の島へ行くような気分でした。

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