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事故死だけは避けたかった

最初の話なのであまり進展はないです!

事故死。

それは俺が最も嫌だと思う命の末路である。

寿命とか病死とかだったら事前に覚悟を決めれるけど事故死は突然なもので覚悟の決めようがない。

今俺がたっている目の前にある横断歩道だって車が往来する道である。

時に法律を守らないバカもいるから気を付けないといけない。

様々な思案を巡らせていると、歩道の信号が青になった。

最大限周りに気を配り、早足で横断歩道を渡りきる。

緊張のせいか、そこまで長くないのに100メートルぐらいの長さに感じてしまった。

すぐにもう一つの信号機にたどり着き、俺は安堵の息を漏らした。

ま、ここまで来たら大丈夫だろう。そう思った。

しかし、現実は甘くなかった。

展開が、悪化する。

突如、遠くで何かがぶつかる音がした。ハッと俺は振り返る。

俺の目に映ったのは力任せに暴れている、鉄の塊―――すなまち、車。

壁や様々なものに衝突しつつ、どんどん近づいてくる。

俺の生存本能が、最大限に鐘を鳴らす。

逃げろ。

体を動かそうとして、何かが足元めがけて飛んできた。

巨大なコンクリートの破片。

脛に直撃して、俺は想像を絶する痛みに悶える。

「がっ…ッ」

そこに無慈悲にも突進してくる車。大きさは大型車サイズ。あの速度でこの大きさが突進してきたものが辱激すると命はないだろう。

これ、終わった?

俺はもう動けない。目の前の光景を、しっかりと見てしまったから。

車のタイヤの隙間がくっきりと見えるほど近づき―――

視界が暗転する。

痛みはない。苦しみもない。いや正確に言うと最も遂げたくなかった死を遂げてしまった苦しみがあるのだけれども。

俺は事故死したのか。にしては意識があるのはおかしくないか。

何しろ目を開けることができないから周りの確認ができないのだ。

脳裏に浮かぶ記憶は、母親の顔。料理の味。ゲームのセーブデータ。ス〇ッチのプレイ時間。ゲームカセットの値段。

…最初の二つ以外碌なものではないな。

ていうか本当に死なないんですけど。

あれか!?意識はあるけど動けなくて周りも見えない「植物状態」か?

いやでもあんなんにぶつかったのなら即死だよな…。

体中、どこにも感覚がない。宙に浮いているときの浮遊感も感じられない。

一体どうなっているんだよ…。

そう思った瞬間だった。

体中に急激な感覚が巡る。何かと触れている感じがする。

うおっ!?めっちゃびっくりした!

死んだのに感覚なんてある…のか?

感覚に意識を集中させてみる。

これは…なんだ?

ごつごつした何か…岩っぽい感触だな。いや、なんで岩?

車に吹き飛ばされて山に飛んで行った?

いやまさか。あそこから山までは10キロ以上ある。さらに撥ねられたというよりかは轢かれたという表現が正しいだろう。

とりあえず、感触があるなら体もあると思う。

とりあえず動こう。そう思って右腕を動かす。

…右腕の反応がない。その代わりに、上半身が右へ曲がる。

え?なんで?

試しに左足を動かしてみた。すると、下半身が左へと曲がる。

ここで、俺の中に一つの姿と仮説が浮かび上がってきた。

敢えて言おう。

これは、転生だ。しかも蛇の。

この体が動く感覚は蛇で間違いない…と思う。

少なくとも人じゃない。

さらに記憶も持っている。転生だな、これ。

にしても蛇…か。それにしては感覚的にえげつなく体が長いと思う。まあいい。

とりあえず周囲の確認が先だ。さっきから目を開けれるようになっている。

ゆっくりと、目を見開いて―――さっと目を閉じた。

いやまあ、岩があるって時点で想像は着いていたけどね?

もう一度目を開く。見間違いではなかった。

俺は今、洞窟にいる。

どうでしたか?ちょっと下手かなw

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