第九話 イベント発生
流石に1話1話が短すぎるのでこれから出来るだけ長くします
射撃訓練授業を終えた俺達は教室に戻り帰りの支度を始めていた。
「ふ~やっと終わった~家帰ってゴロゴロして~」
俺学園から帰る支度をするとき毎回これ言ってる気がする...
あぁでも家帰ったら桃花に勉強教えるんだったなまぁそれも1日の楽しみだから問題ないな。
「うぅ...俺は中間テストの勉強しなきゃヤバいな」
慧がそう気だるそうに言う。
そう言えば近々中間テストだったな。
筆記は大丈夫だけど問題は実技だよな~余り目立たないようにしながら落第しない程度に点数稼ぎしなくちゃな。
「とりあえず慧帰ろうぜ」
「俺トイレ行って来るは校門で待っててくれるか?」
「了解」
俺は教室から廊下に出て下駄箱に向かう。
「よ~落ちこぼれの七星、最近調子良いみたいだなぁ」
「てか調子乗り過ぎじゃねむかつくんだけど」
「遠藤...」
廊下で二人組の男が此方に向かって来た。
Bランクの遠藤と西川だ。
こいつらは学園初日から俺と慧がDランクと知って絡んで来ためんどくさい奴らだ。
アリスさんとの接触でこの様なイベントのフラグが立つのは予想出来たのでさほど不思議ではなかった。
「お前Dランクの癖にウザいんだよ」
「アリスさんと関わってんじゃねぇよ」
「アリスさんはなぁAランクなんだよお前らとは住む世界が違うんだよ、そこらへん分かってんのか?」
そんな事分かっている、だが...
「俺達が誰といようがが勝手だろ?それともBランク様には他人の行動を一々制限する権利があるのか?」
「あぁ?生意気なんだよぶっ殺すぞ!」
「ふふ」
「は?何笑ってんだよくそが」
「いやいや、すまないお前らの薄ペラい見せかけの殺気を感じてついつい」
「お前死にてぇみたいだなぁ」
「西川、七星を抑えろ」
「りょ~かい」
そう言い西川は俺を両手で抑えた。
俺は、抑えかたがめちゃくちゃで何時でも抜け出せる事を確認する。
遠藤が俺を殴りつけようと俺がその対応をしようとしたその時...
「貴方達何をしているのですか!?」
そう言い慌てて一人の美女が駆けつける。
アリスさんだ。
「あ、アリスさん俺達は七星と少しふざけていただけだぜ、何もしてねーよ」
「そうですか?私には七星さん暴力を振るおうとしたように見えたのですが?」
アリスさんは声のトーンを少し下げてそう言う。
凄く怒ってるな。
「あ、いや俺達は...」
「もういいです、見損ないましたよ遠藤さん。
さぁ一緒に帰りましょう七星さん」
アリスさんは遠藤を見下しような目をを向け俺にがらりと態度を変えそう言い俺の手を引いて下駄箱に向かう。
「助けていただきありがとうございます」
「お友達なのですからこれくらい当然です。
それより大丈夫ですか?七星さん」
心配そうに訪ねてくるアリスさん、うん可愛い。
「すみません、ご心配をかけてしまいましたね。
でも大丈夫です」
「良かった本当に良かった」
アリスさんは笑顔で安堵しながらそう言う。
「...」
「七星さんどうかしましたか?」
「あ、すみません心配している時もですがアリスさんがお綺麗だったので見とれていました」
「!...///」
アリスさんが赤くなる。
少し正直に言い過ぎただろうか?
「あぁ僕に言われたても気持ち悪いですよね、すみません。」
俺は苦笑いしながらそう言う。
「いいえ、そんな事...ないです」
うん、照れてる顔も可愛いぞい。
「では帰りましょうかアリスさん」
「はっはい」
俺とアリスさんはそのまま一緒に駅に向かった。
え?慧?そんな奴知らんなぁ。