第七話 魔道具
俺は射撃訓練所で授業を受けただ今自主練タイムだ。
前に3回射撃訓練授業があったが俺はその自主練では何時もを見学している。
だが今回は少し本気を出そうと思う。
何故なら慧が少しウザかったからとあの後調子に乗って勝負を仕掛けてきたからだ。
「確認だが勝った方が負けた方の言うこと何でも一つ聞くって事でいいな?」
ラノベではこういうのは美少女ヒロイン枠のキャラとの勝負でする約束だと思うのだがやはり俺には無縁だ。
「あぁ」
俺はあらかじめ持っていたハンドガンを取り出した。
コイツは姉さんの肩身で魔法でスペック強化されたハンドガンだ。
威力が高くアホみたいに貫通力が高いのと弾速も速くて命中精度も良いおまけに射程もそこそこある。
その上風魔法がエンチャントされていてサプレッサーを装着しなくとも発砲音がかなり軽減される。
さらにガン=カタをする事も想定に入れており魔法で耐久力が強化されている。
その他どんな環境でも安定して扱えるようにもなっている事と隠蔽系の無属性魔法でもかけられているのか触ってみないと様々な魔法がエンチャントされている事が分からないのだ。
かなり多くの無属性魔法を駆使して造られているので同じ物はこの世にないし造る事も難しいだろう。
正直俺が知らないだけでまだ何か機能があってもおかしくない。
この様に魔法をエンチャントしている道具は魔道具という。
流石にここまでの物は余りないだろう。
正直俺にはもったいない位の物だが姉さんに使ってくれと頼まれたので肌目はなさず持っている。
姉さんがコイツをアキュリスと言ってたので俺もアキュリスと言っている。
なれないと思うがアキュリスに相応しい持ち主になるのが俺の目標の一つである。
「夏月、マイ銃持ってたんだな」
「あぁ俺の宝物だ...そんなことより早く始めないと時間なくなっちまうぞ」
「よ~し見とけよ俺の実力を見せてやるぜ」
ルールは10発撃ち20m先の10個の的に早打ちして何発当たったを競う当たった数が同じ場合タイムで判定される。
「よし、先に俺がやるぜ!結果が良くて後々から勝負をなかっことにすんなよぉ~」
慧は調子に乗ると性格が少し変わる気がする。
「安定しろ負けないから」
「言ってくれるねぇ、泣きべそ書いても知らないからな」
そう言いながら慧はバンドガンを構え打ち始める。
バンッと言う銃声が10回続く...
おお、結構当ててるな慧は射撃より格闘が得意だったと思うのだが案外器用な奴だな。
結果は10発中9発当たっていた。
「今度は夏月の番だぜ」
「あぁベストを尽くせるように頑張るとするよ」