神との再開かも?
さてさて、完璧メイドに見つかる前に部屋に戻りましょうか。やっと今日魔法の詠唱が分かったんだし、第2の人生頑張りますか。
「アストフィー?」
「……ん?」
「アストフィーだよねー?」
「う、うん」
俺のこの世界での名前は一様アストフィーだ。いやいやそんなことじゃなくて、見つかってしまった……。いや子供だ、大丈夫だろう。この未来に希望を持ち、キラキラした目! 多分姉という存在がいるだろうと言われている……姉だ! それならどれくらい歳が離れているんだ? 聞いてみるか。
「ねぇー、アストフィー! リィのことわかるー?」
「んんん」
あまり、親にこのことを話してほしくないから、あまり言葉は喋らない。あとリィと言うのは自分の名前か? それより自己紹介でもしてくれないかな? 特に知りたいのは、年齢、性別は女の子だな、肩までかかってる髪を見たらわかるな、そして名前ぐらいかな?
「リィはねー! アストのおねえちゃんだよー! もうちょっとで4歳になるのー!」
「んー」
ちょっと、分かったよ風に言ってみたが、わかっているだろうか。 そろそろ部屋に戻らないと、見つかってしまっては意味がない。
「ねぇ、アスト! あそぼー!」
「ん」
ん、と言う拒否の言葉を言い部屋に戻る。
そして、俺が部屋に入ると同時に大人の声が聞こえたが
、今の俺は赤ちゃんなので、突然の睡魔に襲われてそれどころではなかった。 ただ早くベットに戻らないとということしか考えていなかった。
○●◯○●
『ねぇ、一冴。やっと魔法が使えるようになったのね』
どこかで聞いたことのあるような声が聞こえて……頭の中に響いているような感じだ。 これを長くしていると気持ちが悪くなる? いや頭痛がしてくるようだ。
「じゃあやめておくね。 そして久しぶり一冴、いや今はアストフィーね」
この一冴という名前を聞いた瞬間目覚めた。
と同時にここはどこかと一瞬でわかった。
この無機質で何もない真っ白な部屋。
そして、何もないくせに明るい部屋。
あとはこの部屋の主人のように大きなイスに座る、小さい白い髪を持った子供がいるだけ。
「あのときの神……か?」
「そうよー! あっちの世界はどうだった?あっ、まだ赤ちゃんだから、そんなに外は見てないか」
「あぁ、やっぱり転生ではなく召喚にしてくれればよかったのに」
ちょっと皮肉げに言う。 転生というと俺の高校のときの友達を思い出してしまう。
そいつは魔法と剣の世界に転生して、赤ちゃんのときは女のおっぱいを吸うとか、そして大きくなったらネコ耳をもふもふしながら、人類最強になるということを毎日言っていた。あとケモ耳のいいところとかも。
俺の異世界知識はほぼあいつからだな。役にたったときはお礼を言うが、間違って恥をかいたら、恨んでおこう。
「また、変な友人がいたんだね」
あぁ、でも親友と言っても過言でもないやつだった。 俺の親が死んで落ち込んでいたときから居たやつだ。落ち込んでいたときに立ち直れたのはそいつのおかげもあるだろう。
「あ、そうそう。大分話が脱線していたわね。元の世界にはない魔法が使えたからなんかご褒美をあげようと思ったの欲しくない?」
あぁ、欲しいな
「何が欲しい? でも今すぐ大人にしてくれとかは無理よ? あと力もいらないでしょうねそれなりの努力をしたらそれに比例する力もあげたし。」
それは嬉しいがその努力が人間の範囲であることを祈るよ。
俺が欲しいのは情報かな? 花恋のことと、魔法のこと。 そして元の世界の神のことかな?最後のは単なる興味だが、ここに神がいるということはいるのだろうか。じゃあお前のことも知りたい。
「お前じゃないっ! 私はエリスティア、神で一番偉いのよ!」
そうか、分かったよエリス。
それより、神で一番偉いのはギリシャ神話オリュンポスのゼウスか、自分が好きな神とかじゃないのか?
「そ、そうならよかったわ! それは違うわね、そもそもそれはそっちの世界で偉いわけであって、すべての世界の管理者である、私が偉いの!」
まぁ、そうなるのか。
じゃあ魔法のことだ、魔法の使い方というよりも、魔法のコツとか、新しい魔法の作りとか。
「まずねー、魔法と魔術の二つがあってあの世界では新しい魔法は出来ないと考えているわ、なぜなら魔法は古代のものだと考えているからね。でもあなたならできるでしょ? 魔法は【イメージ】で決まるんだもん。 そして魔術はね、魔法文字の書き方で全てが変わるから」
なら、なんでもできるのか。
簡単に言うと剣にしよう。 まず剣は鉱石を取り、鉄を叩いて伸ばし作るってのがおおまかな作り方だが、魔法がある場合は魔力を固め剣にするば、簡単できる。まぁ、強度とかは無視した場合だか。
「あ、そう花恋ちゃんのことね。ちょっと待ってね」
あぁ、よろしく頼む、今はなにも知らない俺には無事であることをいのるしかなかった。
「うんっ! 花恋ちゃんは無事だったよ! よかったね」
一番心配だったことが聞けてよかったよ。もしかして今花恋の無事を確認したということは、魔法であっちの世界に行けるのか?
「それは出来なくはないけど、無理よ? この世界を管理しているのは我々よ?」
そう言うことね、異世界転移のする場所を想像し、それとそれを成功させるための魔力量があればてぎるけど、神が居る限り、それは無理ってことね。まぁそもそも顔も違うし、遠くから見守ることしかできないか……。それでもじいさんにはお礼を言いたいな、じいさんのおかげでここまでこれたしな。
「なら、色々説明してあげた、私に感謝してくれてもいいのよ」
残念ながら、それはないな。
「さて、お別れよ。せいぜい2回目の人生楽しみなさい」
あぁ、ありがとう。
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あ、やっぱり寝ていたのかもう夜だ。
魔法の練習でもして、基礎を固めるか。