さよなら 精霊世界
和樹「させるかぁ!」
和樹は如月の腕を素早く掴み語りかけた
和樹「よくこの時空間に来れたな‥‥」
如月はそれを聞くと光を止め和樹と距離を取った
周りは風の音で静かになる
如月「君が‥‥死ぬのを見た‥‥僕はあと精霊世界で君と悠太が死ぬのを見てしまったんだ。」
和樹「なるほど‥‥それで俺が飛んだ時空間まで来たのか‥‥」
如月「そう。だから今‥‥この世界の和樹は病気で死にかけている。時間が無くてここまで来てしまった君はなんとか悠太との思い出作りをしようとしたんだと思う。けど君には無理だよ‥‥何回もいろんな時空間を飛びすぎてる‥‥」
和樹「そうだな‥‥どの世界でも悠太は最終的に死んでしまった。お前がそうやって嘘の父親を演じてな。だから今回も失敗だ‥‥また違う世界に行かないと‥‥」
和樹は拳を握りしめた。如月は目を閉じて言葉を発した。
如月「いや‥‥もうここでおしまいにしようよ‥‥僕達は死ぬ運命なのかも知れないどんな世界でも」
悠太「お前はこの世界に1人しかいないじゃねぇか!」
なぜか外に振り落とされた悠太がフラフラの状態で立っていた。
和樹「お前!何でここにいる!さっき落としただろ!」
悠太「シルフの力を借りてここまで飛んできた‥‥えらく長かったけどな‥‥そんで俺が死ぬ運命なのか?」
和樹「この世界ではまだお前は生きている。オディールと初めてあった時がお前の最後だった。だか君は生きている‥‥これはもしかするとこの世界では君は生きる運命を持っているのだと思うよ」
悠太「あんたはじゃあ他人だ‥‥」
如月「どうやら時間のようだよ‥‥」
と如月が発すると空が黒い渦を作り出した
和樹「どうやら‥‥ここでお別れのようだな‥‥悠太、この世界での俺は多分死んでいる。でも聞いてくれ俺はまたこの世界に帰ってくるかも知れない‥‥その時は俺を暖かく迎えてくれないか‥‥」
悠太「それは分からねぇが‥‥でもみんなはあんたが死んでるのを見て生き返ったらびっくりするからその時は変装してきたらどうだ?」
和樹「ははっその通りだな‥‥。じゃあ元気でな‥‥お前はいい精霊王になれそうだ‥‥八代目精霊王か‥‥頑張れよ」
悠太「この世界は変わるさ‥‥」
悠太がそういうと和樹はニッコリと笑い渦の中に入って行った
時は過ぎ精霊世界では和樹は布団の中で死を遂げていた‥‥まだ若くこれからだというのに‥‥原因は不明の病気で亡くなったと処理された。悠太は原因を知っているが言えなかった。神北はなんとか一命を取り留めたがそう長くないと判断された‥‥。でも和樹のために生きると誓い 悠太と小毬を育てた‥‥
それから19年後
悠太は精霊王となり小毬は1人の妻となった。子の名は伯。
悠太が精霊王になり精霊世界は四つの国に別れた。
火、水、風、地の4つ国に分かれたのだ‥‥
これからの精霊世界になにがあるのか
それは自分自身でも分からない悠太だが少しは考えが着いていた。
伯が多分 自分たちと同じ道を歩むのだと‥‥
END




