エピローグは短く終わらせると相場は決まっている
エピローグ
ここは、母なる大地、地球―――――――――――――ではなく、それに酷似した性質を持ちながら、全く別の進化を遂げた生命が闊歩する世界。
さて、読者諸君等にこの世界のある物語を語る点について、この世界……便宜上だが、アルカディアと呼ぼう、の、大まかな生態系を説明しよう。
ここはいま、一般で言う中世の時代風景であり、主力兵器としては、銃、大砲など。
人間と同じく、知能を持って進化した者は、まず人間、そして、サラマンダー、ウンディーネ、シルフの3種。これらは、割合を示すと、人間6割、マンダーが2割、ディーネとシルフが1割ずつである。
そして、さらに高度な知能をもち、なおかつ先の4種族より、全体的に上回る身体能力を持つが、個体数が劇的に少なく、さらにある理由により、先の四種族から命を狙われている竜人族。
そして、竜人族の起源とされ、今では伝承のみが残り、存在すら曖昧な竜神族。……まぁ、ほとんどいないんだから、説明する必要も、あんまり無いんだけどね。
そして、この辺から、読者様方お待ちかねの、ファンタジーモンスターたちの紹介をする……と思っていたのか!
まずは基本的な動物からですね、アルカディアにいる動物たちは、地球で現存の動物たちが、大きくなったり、小さくなってたり、さらに俗に言うモンスターと同じように、2種類以上の動物を掛け合わせるようにして進化した合成動物達。(ぶっちゃけ、ファンタジーモンスターなんて全部キメラですケドね)
そんな感じの動物たちが住まうアルカディア。ちなみにその最大都市であるセントリア・パージ。
そこは、まさに世紀末のロンドンも同じ!万引き、スリから殺人まで。犯罪オンパレードとなっており、王城の城下町は迷路の如く入り組んでいて、犯罪者を捕らえるのも、楽ではない。
そこで、この小説の題名にもある者たち……バウンティハンターを、仕事として行う者たちが、続々とセントリアに集まってきたのが10年ほど前のこと。
そんな者たちが、徒党を組んだ組織は、クランと呼ばれた。
この物語は、数多くのクランのうち、とある異色クランの話をしよう…………