表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
I am so happy.  作者: 物怖じ
11/12

授業は適当に聞き流しながら綾女さんの事を考える。

綾女さん、可愛いよねぇ。少し痛んでいる髪も、メイクしてない顔も、あ、メイクしてる綾女さんも好きだけど、車運転してる綾女さんも、ちょっと困ったときに笑っちゃう綾女さんも、ベランダでタバコ吸ってる綾女さんも、朝そんなに強くない綾女さんも、弁当作ってくれる綾女さんも、なんだかんだ言って真面目な綾女さんも、俺の我儘に笑顔で答えてくれる綾女さんも、俺の髪をなでる綾女さんも、少しお節介な綾女さんも、俺を拾ってくれた綾女さんも、全部全部全部。大好き。好き。ずっと一緒にいたい。まだ少ししか経ってないけど、俺は綾女さんが好き。そばにいたい。

外を見てみる。

綾女さん今何してるんだろ。仕事がんばってるんだろうな。悔しい。俺がもうちょっと大きかったら、大人だったら。綾女さんを幸せに出来るのに。

でも、俺が今この姿だから綾女さんに会えたのかもしれない。綾女さんと一緒にいられるのかもしれない。

綾女さんに会いたいな。



「亘ー、食堂行こーぜー」

「松ジュンうざーい」

「ひどっ!!」



俺は鞄から綾女さんに作ってもらった弁当を取り出す。本当は、弁当か給食かなんて聞かれたとき俺はこの学校がどっちだなんてわからなかった。いっつも昼過ぎに来てたし。でも、綾女さんの弁当が食べたかったから、弁当って言ってたけど、実際この学校は弁当だったらしい。これから毎日綾女さんの手作り弁当かと思うと笑みが浮かんだ。



「なんだよそれ、あー・・・あれか、綾女さんか」

「いーでしょ、綾女さんのお手製弁当」

「ほんとお前綾女さん好きだな」

「うん、愛してる」

「重たい重たい」



松ジュンと笑いながら食堂に行くため教室を出た。

何かさっきまで見られてるような気がしてたけど気のせいだよね?一度、教室を見てみたが特に気になる事はなかったため視線を戻す。

食堂は中高共同らしく、中学生の制服を着ている人と、高校生の制服の人とであふれかえっていた。



「亘、悪いけど席とっといてくれ。俺ちょっと何か買ってくるから」

「んー分かった。いってらー」

「ああ、わりーなっ。すぐ帰ってくるわ」



俺はあたりを見回して探す。あ、あったベランダに近い所がけっこうすいているようで人があまりいなかった。

そこの席に座りもう1つの席に弁当を置いておく。丁度日があたって眠たくなる。あくびを噛みしめながら松ジュンをまっていると、ふいに肩を叩かれる。松ジュンかと思い振り向くと、知らないイケメン顔の人が満面の笑みで俺を見ていた。誰こいつ。



「あの、何ですか?」

「特にないよ」

「・・・・・・・・」



何で肩叩いたんだよ。こいつ頭やばいんじゃ・・・。俺は訝しげな視線を向けてからまた元の姿勢になおす。つかあいつ遅くね?だいぶ待ったんですけどー。お腹すいたんですけどー。



「君、良いね」



後で知らない人が話してるけど俺には関係ないしー、知ーらない。



「きっとこれから役にたつ」



意味が分かんない。何こいつちょー恐い。危ないでしょ、誰か警察か警備員ー。ヘルプミー。



「おーいたいた、わりーちょっと人混んでて時間かかったわ」

「松ジュンナイス」

「へ?・・・?」

「気にしないで、こっちの話だから。それよりご飯食べよ」

「そうだな、俺も腹へったし」



綾女さんの手作りの卵焼きを松ジュンにとられた時は、本気で殺してやろうかと思いました。

てか、さっきの謎のイケメン誰だったんだろー?てか制服じゃなかったし・・・え?先生?










「綾女さんお帰り」

「ただいまー、ちょっと待っててね。今から晩御飯作るから」

「俺も手伝うよ」

「ほんとー?ありがと」








これで亘くんターン終了です。


新しい人が登場しましたが、これから頻繁に出る予定はありませんww


基本亘くんは綾女さんの事考えてます^^


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ