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人魚女王様

「失言が多くてスミマセン・・・。」

「いえ。貴男様が謝る様な事では有りませぬ故、お顔を上げて下さります様。」

チョット変だがこの喋り方こそがここの星では一般的らしい

「その貴男という言い方も気にくわないわ。大臣。あなたらしくない失言ねェ?」

「ははぁッ!!すみませぬ。女王陛下っ!私事ですが、今日孫が高熱を出しておりまして・・・つい。」

「あら、可哀相に。じゃぁ。休みを差し上げるわ。永遠にね。『女王陛下』だなんて、馬鹿みたいな事しか言えない大臣にはこれ位で良いでしょ?明日から大臣御付きの草履取りとして働きなさい。」

「そんな・・・。」

レイウッドたちは呆れて明後日の方向を向いていた。この女王様ときたら、面倒くさい奴だ。『女王様』と呼べば『その言葉は気に食わん』では『人魚様(?)』と呼んだら『馬鹿にしてるのか』ときた。

「それぐらいに。トゥレゾール(宝物)。客人とて、時間が無限に在る訳ではないのです。」

助け舟を出してくれたのはトゥレゾール…女王陛下の公認愛人(まぁ側室みたいなもん)エトゥワル()様。

「エトゥワルッ!お前は私が女王陛下と呼ばれる等という辱めを受けたのに平然とした顔をするのですか?愛が足りませぬ!」

「いいや。僕は君を愛しているよ。宝物だと思っている。しかし、客人の前で醜い争いをする君を見たくないのさ。」

「エトゥワル様の言う通りで御座いまして。トゥレゾール様、私達は早く調査に掛からねば成りませんから・・・その。」

「じゃぁ。聖域だろーがなんだろうが、さっさと行けば?確か『王家の使い』だっていえば通してくれると思うわ。」

そこでレイウッドはとても言い辛そうにずっと思っていたことを口にした。

「ところで、依頼内容は・・・『寒い』でしたよね?」

「そうだが?不服でも?」

「ちっとも寒くない・・・どころか暖かいのですが。」

女王様はぴくっと眉を上下させ、嫌そうに答えた。

「当たり前だ。我らがなーんにもしてないとでも?日中は気温を整えることに成功した。しかし、夜はさすがに無理だった。ため、夜の気温は-50度だ。それでは民が騒ぐのでな。」

その言葉にレイウッドは微笑みながらささやく。

「では案内してもらおうかな。ディスイートサン。」

「ふん、さっさと出ていくんだな。偽り野郎を連れてな。」

これには流石に純情男のゴウが反応する。

「あぁん?偽り野郎ってのはディスイートちゃんの事か?お前喧嘩売ってんのか。」

「ゴウッ!!馬鹿かお前っ。すみません、行きますから・・・怒らないで・・・。」

コンがうるうるしながらお得意の瞬間移動を行使する(ゴウを抱えながら)

「まて・・・コンっ!どこ行くか分かってんのか?」

「・・・おかしな人間だ。人魚と人間な混血なんぞ、偽りでいいじゃないか。そんなに馴れ合っとるのか?ディスイート。お前の役目を忘れたわけではあるまいな?」

「もちろんでございます。人魚王様。」

「おう。では、客人も出ていくのだな。」


「僕としたことが・・・。ここは何処だィ?」

「コンっ!!俺も体外馬鹿だがな。お前馬鹿すぎるだろ?」

どこだろう・・・?とコンが呟きながら周りを見直す。

「あれーあなたは確かコロナサン?だっけ。」

「流石だねーッ!レーサー君。レイチェルのカワイイ甥っ子ちゃんじゃん❤」

「あれー?あなたは、レイウッド隊長の友達その3じゃん。」

心の中で3位だったのか、と驚きつつ営業用の笑顔をエルに向ける。

「あらあら。カワイイ子だねェ。レイチェルも可愛いけど。ねェ?ゴウもそう思うだろ?」

「あぁ。その黒髪は活かすな。ヘアーカラーか?」

「その後ろの金髪の子たちもかわゆい顔してるねェ。あ、噂のイザベラちゃんだね~?確かにやりたくなる顔だねぇ。」

ボッと一気に赤くなったベラはハカセの後ろに隠れる。

「やりたくなる顔だとっ!!不、不埒な!!」

「おいおい、この少年『不埒』って言ったぞ。レイチェルの入れ知恵か!?」

シュンッ

「バカ・・・どこ触ってんだッ!レイチェルの体に触るのは問題の元だっつてんだろ?」

「羨ましい?シーザー。僕は全然興味ないんだけど。」

口論の的であるレイチェルは全く無視してディスイートをエスコートする。

「すまない。遠回りになってしまったか?」

「大丈夫です。七宝・レイウッド様。真反対に行っただけですから。」

「・・・ごめん。」

すまなそうに項垂れるレイウッドを見てディスイートは問いかける。

「あの・・・七宝・レイウッド様は瞬間移動が出来ないのですか?」

「俺?出来るよ。だけど、イブサとコンの瞬間移動はずば抜けて早いし行動範囲もくそ広いんだよなァ。」

悔しそうに自己紹介をしあっている二人を見つめる。

「私も、フォーュム・コロナ・コランソン・エスパダ・ディオス様と・・・」

「いや、言わんとすることは分かった。で、コンとイブサより?」

「同じぐらいの瞬間移動なら出来ますので、飛んでいきませんか?」


【誰だ、我の屋敷に入らんとする者…。】

ビクッ

「ガルディアン?私は人魚の代表者から許可を貰ったものである。通してください。」

【その手は…使い古されたのだな。】

「本当ですっ!私は銀河警察第1隊長兼ハンター資格準2級です。」←レイウッド

「私は銀河警察第1副隊長兼ハンター資格5級です。」←ゴウ

「僕は・・・え?私は銀河警察ハンター資格1級です~。」←コン

「私は銀河警察第2隊長兼ハンター資格3級です。」←シーザー

「私は銀河警察第35副隊長兼ハンター資格6級兼銀河警察聖・ミカエル学園校長兼銀河警察聖・エリザベス学園数学教師をやってます。」←イブサ

みんなの自己紹介が終わったところでザッザッザッザという規則的な音が聞こえてきた。そして、

「通れ。私はガルディアンなるモノである。長が待っておる。」

綺麗な栗色の髪を肩上でバッサリと切り意志の強そうな切れ目をしたビジ・・・美人魚(?)しかしその手が握っているのは美しい鎌だった。

「お通し下さり、ありがとうございます。皆様。空気ボンベの質力を5下げてください。」

「なんで?」

「聖域は空気濃度が高いのです。」

言われた通り質力を上げたレイウッド達は後ろを振り返った。

「じゃ、お前らは待機な。」

「えぇっ!行く気満々なんだけどー。」

けどそれに取り合わず、しかし優しげにレイウッドはハカセの腕をつかんだ。

「君だけついておいで。あぁ。ベラも・・・ついてこれるけど?」

「じゃ、じゃぁ・・・わ、私も・・・行くね?」

エルは憤慨した。なんで自分とレーサーはダメでハカセとベラは良いんだ!!

「あの、では・・・銀河警察第1副長補佐兼ハンター資格12級です。」

「ちょっと待て!!え?副長補佐?ゴウさんの下で働いてるってこと??てか、12級っていつ獲ったのさ?」

「えっと僕は・・・。銀河警察第2副長補佐兼ハンター資格13級です。」

「無視かよ!!それより・・・お前もか!!」

ベラはメガネをおもむろに外してエルに投げつけた(パスとも見える)

「それ持って帰ってくんない?私はともかく。ハカセは人魚姫付きなんだからね?」


「ベラさん怖~。」

「けど・・・綺麗だよね。」

「まぁな。あのプロポーションはヤバい。」

「お兄ちゃん・・・だまろっか。」

私は意外と人魚様が好きです。あとイブサ君も好きです。

皆さんは・・・?ま、次はイブサ君が大活躍するかもしれないので楽しみにしてください。

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