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転生聖職者の楽しい過ごし方  作者: 赤井タ子
第二章 私、神殿で働きます。
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第50話 期待された役割 ②

[お嬢さん、大丈夫かい?]


あーオリヴィエ参謀がいるってことは、私は気を失った?


[そうだね。階段から落ちて意識を失ってる。]


やだっ、騎士団棟にいた時でしょ?皆に手間をかけちゃった。それに心配もかけちゃたった。


[いや、良いよ。勝手に心配させておけば。]


ねぇ、どうやったら帰れるの?意識を戻してよ。


[君は疲れすぎてるから、休まなきゃダメだよ。]


大丈夫。目覚めて、皆に心配要らないこと伝えたらちゃんとまた眠るし、休むから。階段から落ちて、意識を失ったら必要以上にみんな心配しちゃうから。


[あの人間たちは、君がどんな存在なのか分かっていないから、少し我の力で分からせようと思う。]


はっ?何?


[Irisの力で得た魔道具を一介の渡り人ごときが、己の手柄にするなど。最初は計算外であっても、こんな予想外の事も人間の世界では面白いのではと、放置していたが……]


いやっ、違う。としこさんは自らそうしたんじゃない。あなたが神ならそれくらいのことわかっているでしょう?あれは、としこさんが、作った事にしてもらった方が私自身も有り難かったの。としこさんを使ったのは私の方。私は、昔から大勢の人に囲まれたり、社交辞令を言わなくちゃいけない状況が本当に苦手で。私が虹の魔力を持つ者だと知られれば、そんな状況になってしまうでしょ?それが嫌だから、皆さんの勘違いを利用して知らぬ振りをしているの。だから、としこさんが悪いんじゃないの。


[君が、Irisであることを隠そうとしているのももちろん知っている。しかし、そんな企みは長くは持たない。]


わかってます。いつまでも隠し通すことが出来ないことは。隠していることが責任を放棄しているって事も。でも、正直に言うとまだ覚悟が出来ていないの。虹の魔力を持っていると知られれば、今よりずっと多くの期待をされるでしょ?それに耐えられる自信がまだないの。だから、あともう少しだけこのまま何もせず見守って。


[やっぱり、原始の頃の彼女なのだな。彼女も我の世にいることより人間でいることを選び、自らそちらの世界へ行った。我が何度頼んでもこちらへ帰ってくることはなく、我の干渉も拒んだ。我は、それでも彼女を見守ることを止められなかった。しかし、あの人間たちが君を傷付ける様なら・・・]

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