↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生聖職者の楽しい過ごし方  作者: 赤井タ子
第二章 私、神殿で働きます。
PR
48/94

第48話 利子

「リンデル、もう少し飲みたいわ。ワインを持ってきて頂戴。」

「はい。救世主トシコ様。」


 どうすれば、前の様に魔法が使える様になるの?私、魔力が使えなくなるの?

 利子は、リンデルの後ろ姿を見ている。リンデルは私に刃向かわない。だって私がそう命じて、そう暗示をかけているから。リンデルには私の魔術が使えている。


 今日、茶会で会った人たちは口々に私を褒める。なんとかって言う怪獣も私が倒したって。私の力は素晴らしいものだって。これでこの国は安泰だって。何故なら私が王妃になるから。

 魔力がなくなっても?私は王妃になれる?

 私の功績は侯爵にもなれるって。でも、本当は違う。私はやっていない。だけどやったはずのあの子が私がやったと言わない。どうして?

 それに王様や宰相や他の人たちも、知っているはずなのに私の手柄になることに誰も異を唱えない。何故?

 どうして私はやっていないことで皆に褒められ敬われているの?本当にこれでいいの?

 誰かが私を嵌めようとしているの?それならば、それは誰?何のため?



「救世主トシコ様、ワインお持ちしました。本日の赤ワインは長期熟成しており、複雑で力強い味わいのワインでございます。」

「ありがとう。」

「はい。救世主トシコ様。」


 私がこの話のヒロインだとすると、悪役は彼女。…ならば、彼女が討伐してもそれを言い出さないのは私を嵌めるため?私が得意げになっているところで…断罪イベントの様な事が起こるとか?

 だったら、私が本当に活躍すれば良いんじゃない?前にリリアンヌが言っていたっけ、『この国には三百年前に救世主様が張った結界があって、その外には瘴気が流れています。結界が壊れればその瘴気が入ってきて、有りと有らゆる物に影響を及ぼします。』って。そして、結界は少しずつ劣化をしていく、だからその張り直しのために私たちが呼ばれたのだと。どうせ私が張り直さなくちゃいけないなら、その前に少し壊すのはどう?

 そして現れた怪獣を倒し、結界を張り直せば、私は名実共に救世主になる。そうすれば、侯爵になることを反対している人たちも今度こそ私を侯爵にせざる得なくなる。

 そのためにも、今度は皆の目の前で討伐しなくちゃ。

 私が侯爵になれば、皆は私に跪く。王妃になる障壁すらもなくなる。王様は私と結婚するほか無くなるの。そうよ。それが良い。怪獣が出ること分かっていれば、倒すのだって簡単じゃない。

 そうと決まれば、早く行動しなくちゃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。