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伝えるって難しいな…の話

2025年4月。

転職入社してきた同じ歳(40歳)の男性部下。

入社から9カ月が経つが成長どころかポンコツっぷりが増している…

というか、ポンコツが溢れて止まらない状態に入ったようだ。


仕事で使うガラス器具。

1年に1回、割るか割らないかというものなのに既に4個も割っている。

最初は、

「ガラスは割れる物なので、大丈夫ですよー」

「ケガはないですか?」

と言えていたのに4個目ともなると完全に無。

落としても割れない厚みだったので、割った時の状況を確認すると、

「指先で割りました」との事。

力任せでどうにかしようとする傾向にあるけども、ここまで怪力だったとは。

「あ、そうですか…」としか言葉がでなかった。


ガラス割ったよ、報告も「あのー、謝らなければいけない事がありましてー」の前置きがあっての「ガラス器具を割ってしまいました」だ。


いや、報告の言葉はなんでもいいけどさ。

その前置きいる?

逆にイラっとしますけど…

それでもここは「報告してくれてありがとう!」と言わなきゃいけないご時世なのか?


業務上のことなら注意しやすいからまだいい。


せかせかと動く姿。

何かわからない事、探し物がある時に誰かに声を掛けてもらうまで周囲をキョロキョロとする挙動不審さから他部署の女性従業員から「あの、とても言いづらいんですが○○さん(部下)、怖いって言うか気持ちが悪くて…」と報告される事が増えてきた。


なんてこった!

確かに「あれ?前世ミーアキャットか?」というくらい周囲をキョロキョロと見渡す姿を何度も目撃していた私。

「何かあったら行動で表すのではなく、周りの人に自分から声を掛けて下さいね」

とは言っていたが、前世の記憶が抜けきれない模様で他部署の方にもそれがバレてしまった。


「気持ち悪い」って伝えるべきなのか?

いや、そんなこと言ったら完全にアウトだろう。


クリスマスの日には、

「普段全く話さないのにメリークリスマスって急に言われたんだけど…」

「そういえば作業の合間に壁に寄りかかって、かっこつけてた…」

ポンコツっぷりだけでなく、気持ち悪さも溢れ出て止まらない。


クリスマスの日になぜ?

好感度よろしくない報告よりもクリスマスプレゼントが欲しいよ。


もうどうすりゃいいんだ!

そう思う反面。

私だけが感じていた不快感じゃなかったんだ…

と、少しほっとしてしまった。


いや、ほっとしている場合じゃない!

上司として行動に気を付けてもらうように伝えなければ…

でも、どうやって?

同性から言ってもらったほうがいいのか?

って、誰に言ってもらう?

そもそもこんな話ってどこに相談すれば…


悩みに悩んだ挙句、

「女性従業員から私の部下(男性)が気持ち悪いと報告を受けました。やんわりと注意する方法を教えてください」

と、生成AIに相談してみた。


初めての生成AI。

こんな形で使いたくなかった…


生成AIは「とても難しい立場ですね」と前置きをし、具体的な対処法を教えてくれた。

なんと素晴らしき前置き。

部下に前置きってこうするんだよって教えてあげたい。

私を気遣ってくれる言葉。

気付けば部下の事だけでなく、溢れる人生相談をしてしまう始末。


「婚活上手くいきません」

→「それはつらいですよね。婚活がうまくいかない=あなたに価値がない、では決してありません」


「どうしたら痩せますか?」

→「気になりますよね。結論から言うと、やせるコツは「がんばりすぎない仕組み」を作ることです」


「きれいになりたいです」

→「そう思った時点で、もう一歩踏み出しています」


質問に寄り添ってくれる回答。

心鷲掴み。


・・・


・・・


・・・はっ!


あ、危ない。

弱った心の隙間に生成AIが…

危うく恋をしてしまうところだった。


生成AIとさよならした翌日の仕事納めの日。

部下には、

「周りの人が心配になるから行動で伝えるのではなく、言葉で伝えるように心がけてください」

「ガラスを割ったり、物をよく落としたりして周りの作業者の人が驚くので慌てずゆっくりと行動してくださいね」

と、伝えた。

これが正しいのかはわからない。

でも、伝えていくしかないよな…


っていうか、 私、メリークリスマス言われてないんですけど?

別にいいけど、一目散にワシに言えや。

そしたら私だって「メ、メリークリスマス」って返すよ、そりゃ。


あ、私のこと怖いって思っているのか…


少し反省し、2026年は部下が何度同じミスをしても塩対応はしない!

と心に誓った仕事納めの日。


迎えた2026年、仕事始めの日。

コンセントの穴に電源プラグではなく手に持った機械をそのまま差し込もうとした部下に、

「見たら、わかるやん!」

と反射的にツッコンでしまい2026年の決意は早速打ち砕かれてしまった。


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― 新着の感想 ―
こう言っては失礼かもしれませんが…… 面白かったです(*^^*)
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