岬にて、灯台のひと。
小波も……
海猫の鳴き声も
ぴーひょろと丸く円を描く鳶の姿さえ
不思議と 掻き消え去ろうとして
それほどまでに 美しい旋律
岬の先で ひとり佇む
オカリナを吹く あの娘
地平線の その まだ向こう側へと
切ない音色が鳴り響き
拙い手つきで 押さえる指先がなお
息継ぎも辿々しくて なのに 澄み渡ってゆく
波止場の 荒んだ空気と 冷たい風を馴染ませて――
放たれた あの向こう側へと
祈りをこめて
汽笛に負けぬ 切なる想いよ
きっと――
貴方のもとへと 一番星に 願う
小波も……
海猫の鳴き声も
ぴーひょろと丸く円を描く鳶の姿さえ
不思議と 掻き消え去ろうとして
それほどまでに 美しい旋律
岬の先で ひとり佇む
オカリナを吹く あの娘
地平線の その まだ向こう側へと
切ない音色が鳴り響き
拙い手つきで 押さえる指先がなお
息継ぎも辿々しくて なのに 澄み渡ってゆく
波止場の 荒んだ空気と 冷たい風を馴染ませて――
放たれた あの向こう側へと
祈りをこめて
汽笛に負けぬ 切なる想いよ
きっと――
貴方のもとへと 一番星に 願う
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。