エニセイ語族とウラル語族
中国語とウラル語について、何故ウラル語が初期黄河文明において消えてしまったのか?今までの事を否定するわけじゃないが、世界中にあるハプロの不思議から一つの重要な説が導き出せる。ちなみに初期ヤンシャオ文化のウラル系集団は母系集団だったことが分かっていて、北部東アジアにおいてのDの発展を考えると、一応集団としての核みたいなものは残ってるんじゃないか?と思う。
でも、それ以外にも言える事がある。2つの異なる集団が混血したときに、主たる父系がその集団から離れて移住する時に、元の集団には、片割れの父系が残りやすい。母系は移住する父系の相方だった母系だけが残ったり、または両者の母系が混じった形になるケースが多い。これ自体は基本的法則で絶対じゃないのであまり価値が無い。
価値があるのは実際そうなってる事例にある。
NOQRはやたらと移動する民族だと思う。多分遺伝的特性が根底にあるのじゃないか?と思う。Oはそれほど移動して無いだろう?となるが、ポリネシア人はO2、O1をふんだんに含む集団で、やたらと移動している。後O2が移動しなかったのは早い時期に遊牧民から農耕民になったせいだろう。O2にもいろいろあるので初期から農耕民だった系統もがあるが、中国文明の主たるリーダー的系統はおそらく元は遊牧民だと思われる。
この手の話題は大体この4集団に多い。ただし、Oはそれほどでもないかな。
まずそれが黄河文明と言う事になる。見事に最終的にフィンランドロシアまで行った集団はあちらでNを残している。根本的に農業は女性が始めたもので、そのため狩猟採取的だったウラル父系集団が移動して、残ったのがヤンシャオ集団だったんじゃないか?と見ている。早い段階で分かれていたとすると、そもそも母系はC2集団の遺伝子だった可能性がある。
その言語を受け継いでいたため、ウラル系が中国語に残ってないのかもしれない。
当然これじゃ蛸足のような論理になるから、今回あれこれ?って気がついたので書く事にした。過去に書いたベルベル族も似たような傾向がある。父系Rが移住したため、父系はアフリカE系で、欧州系の母系がベルベル集団に残って最終的にたどり着いたカメルーンの集団でR系が発見されていると言う形になる。当然回りは黒人ばかりなので、母系はアフリカ系ばかりになってしまうというわけだ。
今回発見したのがアルゴンキン、スー、ナデネ族になる。この集団Q系ばかりのアメリカ大陸でC系父系がかなり残っている。もちろんQ系もあるが、大半の部族でC系がかなり少なくなっていて、これだけ豊富に残ってる部族はそう無い。
2つの理由が考えられる。以前書いたアメリカ移住説の改善になる。この集団がおそらくその集団だろうと思われる。早い移住の地域がもろナデネ族の地域となる。若干途切れてしまってるが、本当は繋がっていたが、後から来た部族に土地を奪われてしまったのじゃないか?と見ている。
この3語族に残るC2系と逆に移住したQ系の正体はおそらくエニセイ語族だろうと考えられる。以前私は、エニセイ語族は、Nから母系を受取ったと見たが、それだけじゃないかもしれない。後エニセイ語族は多分かなり後の時代に移住してきたグループだと今は考えている。理由を説明するとC2との混血だけでは説明できないFの存在が有るためになる。
やや西に移動したため、残された集団でC2が多くなったと見ている。これらが初期アメリカ海岸移住で比較的独立した集団になったため、他の言語と系統が違ったのではないか?と、ほかに言語に影響されずにエニセイ語族集団となったのじゃないか?と見ている。ただmtDNAB主体の民族だった可能性もある。
ポリネシアグループの父系の良い加減さと良く似てるから。母系が軸になって移住したため、元の母系の相方のC2が強く出たのかな?と。逆に残ったのがエニセイ語族になる。真相は分からないが、多分この移住原理によって2集団の父系が上手く分かれたのじゃないか?と見ている。
このポリネシアの集団が語れれば完了だったのが、ポリネシアの集団は明確に母系集団なので原因がやや違うので難しい。農業の場合強い移住性が無い。母系と農業が組み合わさってもポリネシアの母系による海の移住とは全く理由が違う。上手く4集団すべての説明が出来そうだったが、Oは諦めようと思う。
OとRと深く混血したC2が陸の移住集団になったのは何かしらの意味があるのかも。ただC2もこういった分離する父系の動きは無い。
ヤンシャオ集団から父系Nが消えてしまったのは核となる父系首長がすでにフィンランドにむけて移住していたので存在しなかったためだろうと見ている。O2が支配民族だからとかそういう話は多いのだが、それを言うとNも東欧では頑張ってる。研究から東アジアでは、あまり強い父系の消滅は無かったといわれて要る。R系に較べてであるけど。




