頭が良過ぎる方へのアドバイス
最近、なろうの中でも、なろうの外でも、頭の良過ぎる方と触れ合う機会があって、その方達は大変そうだったので、アドバイスを文章にしておきます。また、もし読者の方で心当たりのある方がいらっしゃいましたら参考になさってください。
まず、頭が良すぎて何が問題なのか?
と思われる方もいらっしゃると思いますので、その問題点を書き出したいと思います。
第1に頭が良過ぎると、常人の理解力が想像できず、常人が理解できるように説明するということがかなり困難になります。
皆さんも1+1=2が分からない人に、足し算を分かるように説明して!
と迫られたら困るのではないでしょうか?
頭が良過ぎる人にとっては、その困る状況が日常なんですね。
しかも、常人にもプライドがありますから、滅多に分からないとは言ってこないので、つまり分かったふりをされるので、コミュニケーションはますます難しくなるのです。
第2に頭が良過ぎると、常人の意図を先回りして解釈してしまいます。
何が問題なの?
と思われると思いますが、これも結構困るのです。
1.AならばB
2.BならばC
3.Cならば、頭の良過ぎる人のミスである
1、2、3のすべてが真であるとき、Aであると主張することは、頭の良過ぎる人のミスであると主張することと等しくなります。
よって、頭の良過ぎる人はAであると主張する人に対して、自分の身を守るために反論する訳ですね。
ところが常人にとっては、Aであると主張することは、頭の良過ぎる人のミスであると主張することと等しくないときがあるのです。
いや、常人が馬鹿だと言っている訳ではありませんよ。
詰め将棋のように最後まで読み切って、話をする人ばかりではないということです。
するとどうなるか?
常人から見たら、関係ないAの話をしているのに、頭の良過ぎる人が急に自己弁護を始める訳ですから、訳が分かりません。頭の良過ぎる人は何を考えているのか分からない人であると評価をすることになります。
逆に頭の良過ぎる人からすれば、Aであると主張してきている人は、自分を攻撃してきているにもかかわらず、反論をのらりくらりと誤魔化そうとする意地悪な奴だと思ってしまいます。
以上のように、頭の良過ぎる人と常人とではコミュニケーションに問題を抱えることになります。このようなコミュニケーションの難しさから、頭の良過ぎる方は、コミュ症だと自分を評価してみたり、もっと酷いと、アスペルガー、HSPなどの疑いを自らに持ってしまうということもあるようです。
ですが、上記のように、頭が良過ぎるだけであって、性格や思考に問題がある訳ではないのです。
それでは、その解決策です。
第1に、頭の良過ぎる方は思考の過程を説明するという努力をするべきですね。それも出来るだけ分かりやすく、小学生や中学生を相手にしているくらいの気持ちで。
常人が必ずしも、思考の過程を理解できるとは限りませんが、少なくともキチンと考えた結果の結論なのだと理解することはできます。また、思考の過程を見せることで、常人が質問をしやすくなるという効果もあります。質問されたら、さらにその部分を分かりやすく説明すれば良いのです。
第2に、相手が自分を攻撃しているように思えても、明確に自分が悪いという結論に至るまで辛抱することです。常人は自分の主張の結果まで考慮して発言しているとは限らないので、我慢してください。
あなたの主張が正しいとするとこうなりますよ、と回り込んで説明したくなるかもしれませんが、それもやり過ぎると反発されますので出来れば我慢して、常人が自ら間違いに気付くか、もしくは、あなたを攻撃していると自覚するまで待ってあげてください。
それでも常人とのコミュニケーションが難しいという頭の良過ぎる方のために、メンサという団体がありますので、そこに行ってみるのも良いかもしれません。IQが高い方のみが入れる団体ですので、頭が良過ぎる悩みの相談先としては最適だと思います。
以上、頭の良過ぎる方へのアドバイスでした。参考になりましたら幸いであります。