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オークション工房  作者: とびうお
4/5

第4話「幕間」

「それで、オークションはいつから始まるんだ?」


山田は、取り出した参考書を鞄にしまう竹下に聞いた。


「チラシによると、15時からだそうだ」


山田は机に置いてあったチラシを見る。

赤い蛍光ペンで何重にも丸された’となりまちブルース’。

その商品の写真の右下に「15:00~」と確かに書かれている。


「15時か、まだもう少し先だな」

「そうだなあ」


そういいながら、竹下は茶を注ぐ。

あいかわらず、茶葉の粉末をドバドバドバドバ……。

お湯を注ぐと、大量の茶葉の粉末が液面に浮かび上がる。


「ほい」


それを竹下は山田に渡す。


「え?何これ」

「お茶だけど」

「いやそれはわかるけど」

「おまえの分だよ」

「いや、俺の分あるけど」


山田の手元にある湯呑の中には、先ほど竹下が淹れてくれた激濃のお茶が半分以上残っている。


「おいおい、こういうのは少し冷ます時間も考えて、あらかじめ入れておくものだろ?」

「竹下ゴメン。俺そんなルール初めて聞いたよ」


「ルールじゃねぇよ」


じゃあなんだよ。


「常識だよ」

「竹下ゴメン。俺そんな常識初めて聞いたよ」

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