神器作成者
第1章
神との出逢い
俺は前田健人、23歳フリーター
今日もいつもと変わらずコンビニでの夜勤のバイトが終わり眠い目を擦りながら自転車にて帰宅中・・・
もうすぐで家だと思っていながら走っていると、交差点の信号が青から赤に変わろうとしている。
1秒でも早く帰りたい俺は思いっきりペダルを回したが間に合わず信号は赤に変わってしまった。
交差点の直前、俺は自転車のブレーキを握った。
その時、自転車のブレーキから[パキン]と音が・・・
俺は交差点に侵入、そのまま大型トラックに轢かれてしまった。
健人が目覚めるとそこは真っ白な世界だった
[ん・・病院か?]
俺は見慣れぬ真っ白な世界に最初は病院かと思ったが
違うということがすぐわかった
周りを見渡すと何も無かった
真っ白な世界に俺だけ・・・
[なんだここ]
♪~♭♯~♪♪~♭
すると何処からか音楽が流れた
[っ!!]
俺は驚いて周りを見るが誰もいないし、何もない
何処から音楽が?と思い
音の発生源を探すと
真っ白なタブレットが1台落ちていた
どうやら先ほどの音はこのタブレットから流れていたようだ
タブレットの画面に[メール1件受信]と表示されている。
俺はメールを見るか見ないか迷ったが
見る事にした。
メールを見ると
[10~20分くらいでそっちに行きマース。それまでにいろいろ決めといてネー]
メールの内容はそれだけ
[いろいろ?]
いろいろとはなんだ?誰かここに来るのか?
そう思いながらメールを閉じると
タブレットは何かをダウンロードしていた。
しばらく待ってダウンロードが100%になった
どうやらダウンロードしていたのはアプリのようだ
タブレットのホーム画面には新たなアプリが表示されていた。
アプリの名前は[スキル取得アプリ]
[いろいろってのはこれのことか?]
俺はアプリをタップした
するとアプリが起動し
体術 剣術 刀術 武術 魔法 などのたくさんのスキルが表示されていた。
試しに体術をタップしてみると10P消費と表示され
その下には保有P230 [はい][いいえ]と表示されていた。
俺は[いいえ]を押し
他にどんなスキルがあるのか見ていく事にした。
スキルは沢山あり、その中でも惹かれるものが多々あった
・神化 消費P9999999
・精霊王 消費P8888888
・魔王 消費P6666666
・勇者 消費P5000000
[神化とか消費ポイントカンストしてないか?]
どれも消費Pの桁の違いに諦めるしかなかった。
ただ他のスキルに俺の心をくすぐる名前のスキルに俺は悩んでいた。
スキル名[創造魔法]
魔法や物質を変化させ、新たなものを作る魔法
レベル1 消費P150
[これってどういう魔法かわからないけど、面白そー。他の魔法スキルより消費Pは高いけどこれにしよう]
他の魔法スキルは高い物でもレベル1で100P
魔力操作スキルなんてレベル1で5P
[他のスキルは・・・]
なんて考えていたら
[来ったヨー]
いきなり目の前に翼の生えた女が飛んできた。
[うわっ!!]
俺はびっくりしてしまい尻餅をついてしまったが
女はそんなことは関係なく話しかけてきた。
[ネー決めた?もう決めたぁー?]
[いえ、まだです・・・]
[エーまだ決めてないのー、早く決めてヨー]
[あ、はい。すみません。]
俺は女に急かされ他のスキルはすぐさま決めた。
・魔力操作レベル2 消費P15
・魔力回復レベル2 消費P15
・体術 レベル2 消費P15
・水魔法 レベル2 消費P25
・気配察知レベル1 消費P10
スキルを決め終え
俺は寝転んでスマホをイジッてる翼の生えた女に声をかけた。
[あのー、決めました]
すると女はスマホから目を離さずそのままの姿勢で
[あ、終わったー?なら転生だね]
俺は[転生]と言う言葉で確信した
[やっぱり、俺は死んだんだ・・・]
[そうだヨー、だからぁ転生してもらうんだ。]
[え、なんで俺なんですか?]
[気まぐれー、あと童貞だからー]
女は俺の心にグサッと刺さることを言い更に
[とりあえず、スキル決めたんなら転生してー]
そう言うと、俺の周りが虹色に輝きだす。
[え、なにこれ、なにこれー]
[いってらっしゃーい]
周りの虹色の光が俺の頭に入り込んできた時、俺は意識を失った。