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美術部ってさ!  作者: 久世 かやの
第四章 ~限りなく自由~
28/39

「絵を上手く描くコツって?」  5

「ええ、そこが葛藤なんですよね…つまり、下描きの段階では主観を外して描いて、着彩になったとたん主観全開でっていう…ああ…だから自分、下描きがキライなんだ…」


冬馬は一人、納得してうなずいた。


「キライだったんだ、下描き…」


「なるほどなぁ…だから冬馬は下描き描かずに、いきなりその色で描いてたのか…」


榎本は聞けずにいた、冬馬の独特な描き方の理由が分かってスッキリした。


「だって、ひと手間はぶけますし…」


「いや、そうなんだが…そのやり方は、けっこ~高度なデッサン能力があってこそだぞ?冬馬」


「すごいな冬馬、やっぱ生まれつきデッサン力があるんだな」


「いえ…え、そうなんですか?先生」


「ああ…それもあるが、冬馬は部内一、出席日数が多い奴だからなぁ…描いてる時間はダテじゃないって事だろ?」


榎本がそう答えると突然、黙って絵を描いていた春日が声を上げた。


「だからぬかすよ、冬馬!」


「いえ、もう春日さんの方が、描いてますよ…」


「私、中学の時、運動部だったから、まだまだだよ」

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