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美術部ってさ!  作者: 久世 かやの
第四章 ~限りなく自由~
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「絵を上手く描くコツって?」  2

「へぇ~知らなかった…絵、見ていいか?」


椿はそう言うと、絵のセッティングをする春日の後について行った。


「まぁいいけど…」


春日は描きかけのキャンバスをイーゼルに立てかけると、椿に見せた。


「おぉ…すごいな」


椿はその絵に感心すると、言葉を続けた。


「…何かモチーフと違くねぇか?」


「言うと思った…そこ突っ込まれると、困るんだけど…」


明らかに絵に描かれているものと、組まれたモチーフの数や配置が違っている…


「いいんだよ、椿…見たまんま、描かなくてもさぁ」


そう言いながら現れたのは、顧問の榎本だ。


「え、いいんですか?」


「い~のい~の…自由に描きゃ~い~んだよ…オレが組んだモチーフだっていうのもあるが、描きたくね~もんは、描かなくたっていいんだよ」


「そ~ゆう訳だから。椿、あっち行ってて」


春日はそっけなく椿を追い払うと、制作に取りかかった。


予備校通いで、部での制作日数が限られているため時間は少しでも惜しいのだ…

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