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美術部ってさ!  作者: 久世 かやの
第二章 ~美術部だから絵が上手いんだ~…と言われると、ムッとする~
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「入賞するには?」 7

冬馬が面白そうに、椿の呟きに答えた。


「自由か~」


「そう言えば秋山さん、元・軽音部出身ですよね?今、何聴いてたんですか?」


「え?軽音?!」


冬馬が秋山にたずねると、椿が反応した。


「あ~、えっくすじゃぱんの『紅』です!」


「はげしいな~」


榎本は秋山のモチーフと、絵を見比べて呟いた。


「絵を描く人で音楽好きって、けっこーいますよ、椿君」


「へー…面白いな~」


「入っちゃえ、入っちゃえ・椿!」


榎本が立ち去り際に椿にそう言うと、準備室へと戻って行った。

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