表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美術部ってさ!  作者: 久世 かやの
第二章 ~美術部だから絵が上手いんだ~…と言われると、ムッとする~
15/39

「入賞するには?」 5

「ふ~ん…ますます何の差なんだろうな?」


椿がそう呟いた時、椿の頭の上にずしりと組んだ腕がのしかかった。


「…あれじゃないの?『念』みたいなヤツ?が作品に入っているか、入ってないかの差?」


「おもっ…先生、重いですよ!」


「ああ、なるほど…」


冬馬がポンと手を叩く横で、秋山の目が輝いた。


「あ、先生、さすが年の功!」


突然現れた美術部顧問の榎本は、椿の頭の上で右手を挙げると、それに答えた。


椿は榎本の腕をはらってふり向くと、ニヤニヤ顔の榎本が立っていた。


秋山は嬉しそうに榎本の隣に来ると、腕をからめた。


「秋山やめろ…オレを退職に追いやりたくなければ、こーゆー事すんじゃないよ…教師なんてやめとけ、やめとけ…」


榎本は組まれた腕をやんわりとはずすと、冬馬の絵をのぞき込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ