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*第45話*

放課後、生徒指導室にて・・・・


取調べが開始された。


「さてと。存分に話を聞かせてもらおうか。ね?」

玲は、特授のあと発覚した、私をストーカー(?)していた生徒に

にっこりやんわり・・・若干どす黒いオーラをにじませながら問いただしていた。

「玲君。紅茶でも飲んで落ち着いてね」

そう言って、一応生徒指導室の管理人の望幸が、玲とその生徒の前に紅茶を置く。

私にはお水を置いてくれた。

・・・こういうところは紳士で大人な望幸。

「じゃ、僕は邪魔だろうし奥にいるね」

ヒラリと手を振ってから、奥の作業室に消えて行った。


「ん....。はぁ」

紅茶を一口飲んで、落ち着いた様子の玲。

「それで?君の名前は?」

さっきよりゆったりした口調になる玲。

それにほっとする私。

「・・・塩野明也しおのめいや・・・」

「珍しい名前ですね」

思ったことを口にすると、塩野君は「そうかな・・・あはは」と

少し嬉しそうな顔をした。

「確かに珍しいね。まぁ、そんなことはどうでもいいんだけど・・・。

本題ね、今から。塩野君はどうして唯にストーカーまがいのことをしてたんだ?」

玲の問いに塩野君はうつむいて

「・・・進藤様が好きだから・・・」

と小さくか細い声でいった。

私はそれを聞き流そうとしたけど・・・できなかった。

「・・・えぇ!?」

「・・・チッ」

少し舌打ちが聞こえた(玲のほうから)のは気のせいだと思いたい。

「塩野君・・・。わ、私が好きって・・・正気ですか?!」

「そりゃまぁ、正気だよ。本当に好きだから」

面と向かって言われて、顔が熱くなる私。

・・・けど、玲に遊園地で告白されたときとは全然違う。

私が思うに、この子もイケメンという部類に入るに違いない。

塩野君は、色白で切れ目のクールな印象が大きい。

黒い短髪のさらさらな髪が、それをよりっそう引き立てている。

服装も、ストライプのシャツに黒いジーンズだから、クールというか真面目な人に思えた。

・・・だけど、玲には勝てない。

やっぱり、玲はかっこいいと改めて思った。

「まぁ・・・塩野が唯の事を好きであっても関係ないんだけど・・・。

で?ストーカーしていたちゃんとした目的はなに?」

「・・・新羅と進藤様が付き合ってるって言う情報を小耳に挟んで・・・。

それで、俺、新羅がどんな奴なのか気になって、教室覗いたら進藤様と

すごい近くで会話してて・・・。俺は、こういう奴に限って遊び人なんだ!って

思っちゃって・・・。それで、新羅のあとを追ってたら結果進藤様を目で追ってて・・・」

んー・・・この人も大変なんだろうけど・・・。

「・・・玲を遊び人扱いはさすがに酷い・・・ですね」

そういうと、塩野君はショボンとしおれた表情をした。

「・・・すいませんでした・・・」

意外と素直に謝る塩野君に、玲も呆れ混じりに納得したようだった。

「今後はこういうことないようにね」

「下手したらホントに犯罪になっちゃいますからね」

「忠告ありがとう、進藤様」

「あ・・・その進藤様ってやめませんか?恥ずかしいですし・・・。進藤か、美唯でいいですよ」

そういって微笑むと、塩野君はやんわり笑って

「ありがとう、進藤」

と言って、席を立った。

そのままペコリと頭を下げて、指導室から出て行った。


******


「・・・なんか、色々すごかったね」

「そうだねー・・・」

ふぅー・・・と一息つく玲。

「俺・・・勢いで説教まがいのことしたけど・・・意外と根性いるね、これ・・・」

と疲れた笑顔で言う玲だった。

私も、どうしてか喉がからからになって、水をコクコクと一気に飲み干した。

「さて・・・・。家、帰りますか」

「そうだね」


それから、奥にいる望幸に帰ると告げてから、私達は大学をあとにした。


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