*第41話*
「んぐ。ごちそうさまでした」
15分ほどで食べ終わった和は、満足そうに手を合わせる。
「おいしかったぁ」
「ん、よかったよかった」
そう言って、またお盆におかゆの器をのせてドアへと向かう。
「あ、今日もお休みにしたからね?ちゃんと寝てるんだよ?」
そういうと、和は「うん」と素直に頷いた。
ベットに寝転ぶ音を聞いてから、私は和の部屋を出た。
1階に下りると、皆食べ終わっていた。
当たり前だけどね・・・あはは。
「和羽、食欲あったか?」
「ん、ちゃんとあったよ。美味しそうに食べてくれた」
「そうか、よかったな。つーか、お前食べてないな。そういえば」
そういわれて、ギクッとする私。
・・・実は、今私こそ食欲がなかった。
何故か分からないけど、あまり調子がよくない。
ご飯を自分で作るといったのは、量調整できるという事と和にご飯を持っていって時間が稼げる
と思ったからで・・・。
海莉は私が思ってることに気がついたのか、はぁ・・・とため息をつく。
「食欲ないって言っても食べさせねぇと、お前ずっとくわねぇだろ。
結果ぜってぇ倒れるっていうな。・・・少しでいいから食えよ」
「・・・でも、ほんとに食欲ない・・・もん」
「調子悪いのか?ちょっと脈みせろ」
私の腕をすばやくとって、脈をはかる。
それから、物凄い苦い顔をした。
「・・・悪すぎだろ・・・。多分、つか絶対ストレスだとは思うが・・・」
「ス、ストレスなんてっ!違う違う!」
「なにがちげぇんだよ。大馬鹿やろうめ。・・・たっく。
まぁ、学校は行っていいが・・・走ったりいきなり立ったりアホなことしたら
すぐにとんでもない治療するからな。いいな?」
そんな海莉の脅しのようで、実は心配の声を私は素直に聞く事にした。
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「それじゃぁ、行って来るね」
「おう。いってこい」
海莉に見送られて、私と玲と望幸は学校に向かった。
「あ・・・玲、洋服昨日と同じ・・・」
「俺の貸してあげようか?学校に結構あるから」
望幸の提案に、玲はブンブンと首をふる。
「結構です!一度俺、家に帰るよ。美唯は・・・危ないから、ついてきて。
望幸先生は勝手にお一人でどうぞ」
時がたつごとに望幸への態度が冷たくなる玲。
望幸は「えー」といいながらも、相変わらずニコニコと笑っている。
改札口前は、とても混んでいた。
「相変わらずの混みっぷりだね・・・」
「雨降ってないだけでましだよねぇ」
望幸がニコニコ笑う。
何故そこで笑うのかよくわからない。
「とりあえず、いきますか」
そう言って、私がはぐれないようにか腕を掴んで改札口をくぐった。




