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*第40話*

「さてと。朝飯食うか」

海莉がキッチンに向かう。

「あ、海ちゃん!私やるよっ?」

小走りに海ちゃんのもとへ行くと、パシッとデコピンされた。

「ぅう・・・痛い・・・」

「お前が悪い。走るなっつったよな?」

「・・・ごめんなさい」

海莉は、はぁっとため息をついて

「じゃぁ、ペナルティとして全員分の朝飯作ること。和の分もな」

そう言って、ニヤリと笑う。

「リ、了解っ」

私のおかしな返事に、誰からとなく笑いがこぼれた。


******


和以外はピザトースト、和にはおかゆをつくった。

「はい、お待たせ。先に食べてて?和におかゆ、もって行って来るね」

そう言って、おぼんにおかゆとお茶とお薬をのせて和の部屋へ。


コンコン


「和、入るよ?」

「うん」

部屋に入ると、和はベットと隣接してる壁にもたれかかって座っていた。

「もう起き上がっても大丈夫なの?」

「うん、大丈夫だよ。はは、姉ちゃん心配性だね?

少なくとも俺、姉ちゃんより強いから」

いつもよりは元気ないけど、それでも最初よりは回復している様子の和。

ホッとしながらも、おかゆを近場のミニテーブルに置く。

「おかゆ、食べれる?」

「ん・・・食欲は、ちゃんとあるみたい」

「そっか。それじゃぁ、やけどしないように食べてね」

そういうと、和はくすくすと笑う。

私は首を傾げるばかりで。

「ど、どうしたの?」

「いや、だって・・・。姉ちゃん、俺を小さい子扱いしすぎだと思って・・・ははっおかしいな」

「ごめん・・・。でも、和は私より小さい子だもん」

「弟って意味でね。ちゃんと、心は成長してるんだからー」

そう言って、和はひょこひょことミニテーブルの前に正座して小さな声で「いただきます」と

つぶやき、おかゆを食べ始めた。

あぁ・・・やっぱり、可愛い。

弟って可愛いと思う。


「ん?」

ずっと私が見てたからだろう。

和が小首をかしげる。

私はおどけた感じで「なにもないよ?」と言った。

・・・まぁ、さすがに小学4年生の弟に「可愛いとおもった」なんていえないもんね?

そのぐらいのことは、わきまえてるよ?

私ちゃんと常識人だもの。これが常識なのかは知らないけど・・・。


和が食べてる間、少し私は一方的に昨日の事や今日の朝の事を話した。

「でね、望幸が玲にすごい怒られてたの。私それみてほほえましいとか思ってね?それでね__」

後から思うと、私一人べらべら話していたのに、それをなにも言わずうなずいたり笑ったりと

いろんな表情で訊いてくれた和は、とても優しい。


自慢の弟、というのかな?

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