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*第37話*

「玲は?」

足を組んで、優雅にコーヒーを飲む海莉が私に問いかけた。

「まだ寝てると思うよ?」

「そうか」

どうして海莉が玲の事を聞くのかはよくわからなかったけど、気にはしなかった。

「あ・・・そういえば、望幸って起こさなくていいの?」

あれから30分はたっているにも関わらず、ぐっすりと眠っている望幸を横目に海莉に訊くと、

「あぁ・・・兄ちゃんって案外出勤遅いんだよ」

「先生なのに?」

「あぁ。なんか、時々昼過ぎごろに出勤して、2時間ぐらいしたら帰ってきたりするしな」

「望幸は本当に仕事をしてるのかな・・・」

苦笑する私だった。


それから、今日の天気だとか、和の具合だとか色々雑談していると、

8時ごろには玲が眠そうな目をこすりながら起きてきた。


「玲おはよう」

「ん・・・おはよ・・・」

これまたソファにぐったりと座り、だらーんとする玲。

二人とも、起きて最初がこれだとなんだか不思議だ。

「ね、海莉・・・海ちゃん。なんかあったの?」

「なにがだ?」

「いや・・・なんか今日は二人とも起きてすぐ、ぐったーりしてるから」

そういうと、海莉は苦笑いを浮かべる。

玲はと言うと、ぐったりしながらも自分で自分を抱きかかえるようにしながら

「恐ろしい」

とつぶやいた。

私は意味が分からず首をかしげていると、海莉が渋々というように(?)はなしてくれた。

「・・・まぁ、昨日美唯が寝た後、世に言う‘性教育‘っつー授業を望幸が始めてな・・・」

「性教育、ってあれでしょう?女の子の生理時期とかそういう授業でしょう?」

「それが一般的。でも、望幸の授業は放送禁止レベル」

「んー・・・よく分かんない」

そういうと、海莉はコクンと一つうなずいてから

「美唯はしらなくてよろしい」

そう言って、コーヒーカップをつけにいった。

そして、そういわれると逆に気になるのが私なわけで・・・

「むぅ・・・気になる・・・」

「・・・唯。ホント、マジで唯はしらなくていいから・・・。まじアレはパネェ・・・」

わ、わ・・・・玲の口調がおかしくなった・・・。

そんなに凄い事を勉強するのかな?

「そんなに気になるんなら、兄ちゃんたたき起こして、聞いてみろ。あ、ちなみに

和もそれは聞いてたぞ。美唯が寝た後、むっくりと起きてきてな」

「じゃぁ、望幸起こす」

私は望幸の方をポンポンと叩く。

「のーあー。おきてー」

「無理無理。そんなんじゃおきねぇよ。もっとバッシバシたたかねぇとな」

「・・・ホント、起こさなくていいから・・・」

海莉と玲から真反対の意見が出るものの、何気にマイペースな私は、海莉に言われたとおり

少し強めに叩いてみた。

「望!幸!おきてっ!!」

大音声で言うと、望幸が「むぅ・・・なんやねん・・・」と言いながら

むっくりと起き上がり、伸びをした。

「おはよう、望幸」

「おはようさん、美唯」

あ、言い忘れてたけど、実は望幸って関西人なの。

こう、自分で意識してないときは凄い関西弁。

「あのね、望幸。昨日、望幸が性教育の授業してたって聞いたんだけどね?

どんな授業をしたの?」

訊くと望幸は、少し驚いてからにやりと笑った。

「美唯、教えてほしいか?」

「うん。なんか皆知ってるみたいだから、気になる」

「そやな、そういうもんやな。そやったら教えたろ、あんなぁ__」

望幸が少しウキウキした調子で話し始めようとしたとき。

「おぉーっと!望幸先生、口元に蚊が!」

玲がばしんっと両手で望幸の口を・・・叩いた、?ふさいだ、?

「むぐ、むぎゅぎゅぎゅむぐ!」

何を言ってるかさっぱり不明・・・。

「望幸先生!ちょっとこっちに!海莉さんもです!」

玲にびしりと言われ、望幸はもぎゅもぎゅいいながら、海莉は渋々と言うように

リビングから出て行った。


・・・私には何が起きたのかさっぱりわからず、ただその場に座って呆然としていた。

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