*第36話*
何か今回は文章が可笑しい気がする・・・。
ま、まさか、期末前だからなのか・・・?!
誰かが隣で寝返りをうった。
その誰かの髪が少し私の顔にかかって、くすぐったい。
うっすらと目を開けると・・・
そこには、甘い甘い色の髪。
玲の髪。
「わ・・・」
少し驚く私。
なんせ、私の顔にかかってた髪は前髪。
もちろんのこと、玲の顔が目の前にあるわけで・・・。
私は少し、あたふたする。
こういうことは散々あったはずなんだけどなぁ....
もぞもぞと布団の中で動いて、なんとか玲と反対の方向を向く。
ホッとして、もう一度目を閉じると、いきなり後ろからガバッと抱きつかれた。
「ひゃっ」
そのままギュゥっと強く抱きしめられる。
「・・・唯・・・」
「へ...?玲、起きてるの?」
訊いても返事はなかった。
なんだ...寝言...
そう思ってたとき。
「・・・こっちむいて、唯」
「え?!あ、ん?!」
バッと玲の方を見ると、玲は優しく甘く笑っていた。
「ど、どうしたの?起きてたの?」
・・・凄い近距離でそんなことを訊く。
「自分の寝言に起きた。・・・ね、唯」
「ん?」
「・・・唯は、俺から離れたりしない?」
いつもと違う、どこか寂しげな表情の玲。
「ん・・・離れる、ってどういうことかわかんないけど、
それが別れるってことなら絶対ない。前も同じような事言ったよ?」
呆れ混じりだけど、にこりと笑う私。
玲は寂しげな表情のまま、少し微笑み
「そっか。うん、ありがとう」
そう言って、私を引き寄せて、また眠ったようだった。
・・・玲が、あんな表情するなんて珍しい。
変な夢でみたのかな?
そうだと、思いたいけど・・・。
そんなことを思いながら、私も少しして眠った。
******
窓から少し覗く木漏れ日に、私は起きた。
うっすら目を開ければ、目の前には愛しい人。
時計を見れば、7時少し前だった。
むくりと起き上がり、玲を起こさないようにそ~...っとタンスの前まで行く。
音を立てないようにタンスを開けて、ジーンズと白いチュニックを出す。
そのまま音を立てずにリビングへと足を運んだ。
リビングに行くと、ソファに海莉と望幸が寝ていた。
「ずっと居ててくれた・・・の、かな?」
和が風邪ひいたからかな。
それとも・・・私の記憶のことかな・・・。
「ん・・・美唯、か・・・」
海莉がもぞりと起き上がる。
「おはよう、海莉」
「おはよ・・・。ああ・・・くっそ、ねみぃ・・・」
頭をポリポリと書きながらソファにぐったり座る海莉に、私は少し罪悪感を覚える。
「ごめんね、海莉。昨日はせっかくの休みだったのに、和の面倒見させちゃって・・・」
「あぁ、別に大丈夫だ。昨日の夜に、緊急の患者が入ったつったら、今日も休みもらえたし」
ちょっと嬉しそうに笑う海莉にわたしもほっこりと笑う。
その時望幸は、まだ気持ちよさそうな寝息を立てて眠っていた。




