表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/55

*第18話*

額にキスを落とし目を閉じた玲だけど

私は・・・閉じられるわけもなく

なぜかしずらくなった小さな呼吸を必死にしながら、その場にいた。

電気もつけっぱなしで、いつ和が上がってくるかも気が気じゃない。

「れ、れい・・・」

私は消え入りそうな声で玲をよんだ。

「ん?」

「で、でんき・・・寝るなら、消そう、、、、?」

「__そうだね?」

玲は私を離して、電気のリモコンを手に持って戻ってくる。

そして、私はその間に座って大きく深呼吸をした。

「そんなに緊張するの?」

戻ってきた玲がクスクスと笑いながら訊いてきた。

私は、そりゃばれてるとは思ったけど、口に出して言われると

もっと恥ずかしくなって、すでに真っ赤な頬がもっと赤くなった。

「き、きききんちょう、するよ・・・?!玲、はほら・・・色んな人と

お付き合い、、、してたりしたから、こういうのは慣れてるかも、だけど・・・

わ、私は過去にそんなのなかったか、ら・・・!」

うつむいたまま言うと、玲は私の髪を優しく撫ぜながら

「そうだよね、うん、普通そうだよ。大丈夫、俺はそういう唯が好きなんだから。

いつも通りしてればいいんだよ?」

そう笑って玲は言った。

「うん・・・」

短く返事して私はうつむく。

そして玲はさらっと「もう寝よっか?」と言い

また私を軽く優しく抱きしめてごろんっと横になった。


電気を消して、真っ暗で静かな部屋。

その部屋には玲の呼吸音と私の呼吸音が聞こえるだけで

ほんとにほんとに静かで、私の心臓のドキドキまで聞こえそうだった。


こんなのじゃ寝れない・・・と思ったものの

人というのは疲れると、意外と寝れるものらしく

私は数秒で眠りに落ちた。


朝_

私は、耳にかかるくすぐったい吐息に目が覚めた。

・・・そしてその吐息とは・・・玲の吐息でしかなく

目を開けると、玲がいつにまにかボタンをはずしてあらわになった

玲の素肌だった。

おきて早々赤面させられる半面、少し顔を上げると玲の綺麗な寝顔があった。

少し無防備な玲の寝顔は、空から舞い降りてきた天使のようで

朝からもったいないな・・・という衝動にかけられた。


寝ていたから、緩まった玲の腕からはなれて

時計をみると、6時少し前だった。

夏・・・というか秋のまだ上旬だけあって外はもう明るい。


・・・今日は、大学行けるかな?

大分調子よくなったもん。

熱測って、なかったら、大丈夫かな?と思い

机においてあった体温計を咥える。

音がなり、離すと36度5分で、平熱よりは高いけど(平熱は35度だい)

ぜんぜん大学に行くには問題ない体温だった。


タンスを開けて、久しぶりに私服を選んだ。

「どれにしよう・・・かな?」

なんとなく口に出すと、後ろから声がした。

「俺はその白いシフォンワンピースがいいと思うよ?」

「ひゃぁ!?」

いきなりの声に私はびっくりして、タンスに頭をぶつける。

よろよろと座り込み頭を抑えていると

「大丈夫?!」

とさすがに本気で心配したように玲が近寄ってきた。

「だ、だいじょ・・・・ぶ」

「慌てずゆっくり行動しようね?」

そう玲は言って、ぶつけたところを優しく撫ぜた。


「さて、本題だけどね。俺はそのシフォンワンピースがいいんだけどね?

唯がどうしてもいやだって言うなら、キスしてくれたら諦めようかな?」

と意地悪な目で玲は言った。

私は「うっ・・・」とうなると

仕方なく、白いシフォンワンピースとカーディガンを手にとって

「後ろ!向いててねっ?」

「心配しなくても俺はエロくないからね」

「十分エッチだよっ」

自分で言って赤面しながらも、さっさときがえて玲に声をかけた。

「もういいよ?」

玲は振り向くと、

「やっぱりかわいいね」

と甘い言葉を飛ばした。

「か、かわいくない、!」

「そこは否定権ないよ?俺が思ったことだからね」

と言った。正直、玲が正論過ぎて言い返す言葉がなかった。


「さて、っと。まだ大学まで時間あるから、何かしよっか?」

「なに、するの?」

「んー・・・そうだ、唯、パソコンある?」

「うん、あるよ」

「じゃぁさ、二人で受けるオーディション、見つけない?」

玲がやる気満々に言った。


少しだけ気が引けたけど

私はもう逃げないと心の中で誓った。


「うん、ついでに歌う曲も決めちゃおうよ?」


大丈夫。玲となら、絶対に大丈夫....

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ