表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/55

*第17話*

夜ご飯を食べてるとき、光は普通だったけど

玲は何故か少しムッとしていて

どちらかと言うと機嫌がいい方ではなかった。

私・・・なにかしたかな・・・?

「玲兄、どうしたの?」

和も私と同じ事を思ったのか、玲に訊いた。

すると玲はスッと普通の笑顔に戻って

「ん?なにが?」

と短く答えた。


んー・・・いつもの玲の笑顔じゃないよね・・・?


と言っても、なんともいえない雰囲気なので

ひとまずその話題はそらしておいた。

光が帰ったらもう一回訊いてみようかな。


「それじゃ俺は明日の用意とかあるんで、帰るわ」

「お疲れ様」

玲は相変わらず不機嫌そうに短く挨拶した。

「あーちゃん、また来てねー」

「光、おやすみ」

光をベランダまで見送ると

玲は私のベットに座り、不機嫌がましたように

「和羽、リビング行ってて」

と少し突き放し気味に言った。

和は少し怖がったように

「う、うん・・・」

と言い、リビングに下りて行った。


「玲、どうした___」

どうしたの?と言おうとすると

いきなり私をぎゅっと抱きしめた。

私が驚いて声を出せないでいると玲が

「・・・俺だって嫉妬する・・・。唯を全部俺のものにしたいって思ってる・・・。

少しぐらいは我慢するよ・・・?けど・・・やっぱりアレは嫉妬しちゃうよ・・・」

私は玲が言っている意味が分からなくて

「玲、ちゃ、ちゃんと説明・・・して」

と抱きしめられて出しにくくなっている声で言った。

すると玲はすこし大きな声で

「俺は!・・・気持ち悪いかもしれないけど唯が大好きだから

ああいう、抱きついたりするのが癖なのかもしれないけど

嫉妬しちゃうんだよ・・・!」

玲がハッキリ言ってくれたおかげで意味は分かったけど

私に解決方法が無かった。

恋愛経験が無い私にはどうすればいいか分からなかった。

「ど、うしたら、、、いい、、の?」

訊くと玲は私を解放してから、耳元でささやいた。


『キス、、、、して』


その甘く低い囁きに背中がゾクゾクとしたと同時に

私の頬は熱を持ち、いっきに赤色になった。


「そ、そんな・・・キ・・・キキ・・・」

そこ言葉を言おうとするだけで赤面する私に

やれというのはかなりの拷問だ。

「ダメ?」

上目遣いで訊いてくる玲に

私は思わずドキッとしてしまった。

5分ぐらい、俯いたまま黙っていた。

けど、このままだと玲を傷つけたままになって・・・と考えると

私は決心がついて、玲に声をかけようとした。

「れ___」

玲と呼ぼうとしたら、玲本人にそれはさえぎられた。

「はは・・・やっぱりいきなりは厳しいよね?

ごめんね、いきなり言っちゃって。あぁ・・・もうこんな時間か。

そろそろ帰らないとね・・・と言っても親はいないんだけどね。」

荷物を持って帰ろうとする玲を私はあわてて

「ま、まって!!!」

と呼び止めた。

玲は少し驚いたようにして、

「どうしたの?あ、具合悪い?だったら和羽呼んで来るけど・・・」

と本気で心配するように玲は言った。

「ち、ちがうの・・・!えっと・・・・その・・・

め・・・め!目、瞑って!で、そこに座って・・・?」

恥ずかしながら玲に言うと玲は

「わかった」

と言い、座って目を瞑った。

「はい、コレでいいの?」

と訊かれて私は「う、、ん」

と恐る恐る返事した。

「ぜ、ぜったい目、開けちゃダメだよ?」

「わかった」

「絶対絶対だよ?!」

「わかったって。絶対開けないよ」

目を瞑りながらも呆れるように笑う玲。

私は大きく深呼吸してから

玲の唇に自分のそれを合わせた。


たった3秒ほどのキス__


唇を離して、すぐ、私は布団にもぐった。

恥ずかしくて、死んじゃいそう・・・!!


ベットで丸まってると、布団近くからは

クスクスと笑い声が聞こえる。

そして、次の瞬間には、布団をバサァッとめくられる。

「やっ・・・」

めくられた布団をつかもうとすると、

失敗して、玲のカッターシャツをつかんでしまった。

「わわ・・・!」

急いで離そうとしたけど、その離そうとした手を玲はつかみ引っ張った。

そしてそのまま体制を崩した私は玲の中にすっぽり収まる。

「ありがとう、唯のおかげで嫉妬もなくなったよ」

と甘く笑った。

「わ・・・わたしは・・・思考路が・・・!」

「ごめんごめん。けど・・・今日はもう少し思考路を破壊させてもらいます」

玲は宣言してから、私を抱きしめたままゴロンとベットに横になった。


「れ、れい・・・!?」

「今日はこのまま寝させて?大丈夫、獲って食べたりしないから。」

そういうと、抱きしめていた手を少しゆるやかにしてから

額に唇を落とし、目を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ