*第15話*
ふたりでかしゅでびゅー・・・?
二りで歌しゅデびゅー・・・
二人で歌手出、、、
「二人で歌手デビュー?!?!」
何十秒とかかって、ひらがなを漢字に直しカタカナに直し
かなり遅く私は驚いた。
そして。勢いづいたせいで咳き込む私・・・
「ゲホッゲホッ、、」
「大丈夫?」
「う、うん・・・咳に関しては大丈夫だけど
玲の言った事に関しては大丈夫以前の問題、、、」
いまだにちょっと焦ったように言う私を
玲はくすりと笑い、淡々と言った。
「意味が分からないわけじゃないよね?」
・・・そんなわけないよ、玲。
私一応大学生なの。ね?
「うん。意味、は分かるの。・・・けど、どうしていきなり?」
「どうしてって言われると困るんだけどねー...まぁ簡単に言うと
俺が唯の歌声に惚れた__って感じかな?ま、元から惚れてるけどね。」
とさらっと説明した文章の最後に甘い言葉をいれる玲。
それだけで私の頬は紅潮し始めるのだけど
今はそれを隠す事もなく、とりあえずデビューって言うのに
自分の頭の中が必死に動いていた。
・・・がんばって、私の頭、、、
「えっと・・・デビューってその二人で組んでデビューってことかな・・・?」
「そうなるかな?」
「む、むりだよ!私なんかと組んだら玲の綺麗な歌声が・・・」
そういうと玲は呆れたようにため息をつき
「そんなポジティブにならなくてもいいのに」
と言った。
「ポジティブとかじゃなくって!ほんとに玲の歌声__」
言葉の途中で私は口をふさがれる。
・・・甘い甘い、とろけそうな口付けで・・・
「ん、、、ふぁ・・・れ、い・・・?」
唇が離れて私はあまり回らない言葉とともに玲を見る。
玲は少し呆れた顔といつもの甘い笑顔が混ざった表情で
「大丈夫。俺と唯なら、絶対大丈夫だから。」
と言った。どうしてその言葉に納得・・・いく自分がいて
ずうずうしいな、と思ってしまった。
「二人でちゃんと、夢叶えよう?ね?」
そういう玲の表情は純粋な笑顔で
私は何故か涙がこぼれた。
「どうして泣くかなぁー・・・?」
「私にも・・・わかんない・・・」
そういうと、玲は私の涙を指でぬぐって
優しく抱きしめた。
やっぱりその時、甘い甘い匂いがした。
二人で歌手デビューと言う話が終わって
私は疲れたのかすぐに眠ってしまった。
そして、その眠りで懐かしい夢を見る。
『美唯は将来夢、なに?』
「私はね、歌手になるの。お母さんと一緒にね」
・・・これは、小6の頃かな・・・
一緒にいる子は黒髪ポニーテイルの光・・・
『そっか、留美さんが憧れなんだな?』
「うん、そうなの。光は?」
『俺?んー・・・俺は小説とかの挿絵とか表紙の絵とかを書く仕事したいかな。』
「光、絵だけはうまいもんね?」
『美唯、それは失礼だろ?』
「本当の事を言ったまでだよ?だって光国語の成績2じゃない」
『ほ、ほっとけ!あ、いやでも算数は3だぜ?』
「私は国語4算数5理科4社会5だよ?ん?どうしたの?」
・・・この頃の私は意地悪だったのね?
『美唯はやっぱり賢いな・・・ま、図工では俺の方がすごいけどな!』
「そうだねー。光の絵はすごいもの」
『だろ?あ、そうだ。俺、将来絵師さんになったら
美唯の好きな絵、描いてやるよ!』
「ほんと?やったぁっ!約束だよ?」
『うん、約束』
『指きりげんまん嘘ついたらハリセンボンのーばす!』
「ゆびきった!」
小さい頃は無邪気だったなぁ・・・
・・・けどこの次の年には、母は亡くなるのだ。
そして私の人格は一気に変わってしまう。
今のような内気な子にね・・・
そういえば、今日光みてないなぁ・・・
あ、そうか、光は今課題中だったっけ?
馬鹿だな、光。課題ってなんだったんだろう?
やっぱり絵の課題だよね?
そういえば光の絵って最近みてないな。
・・・・久しぶりに見てみたいかも。




