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*第11話*

「お姉ちゃん、玲兄ちゃん来たよ」

和の声に私は目を開けた。

そして目の前に玲の顔があった。

「あっ・・・あっ・・・あっ・・・?!」

私は勢いよく起き上がった。

「おはよう調子はどう?」

「あっ・・・ん、と・・・お、おはよう」

確実に自分の返答がおかしい・・・

「そんなに驚く?」

「あ、あたりまえだよっ!ゲッホゲホッ」

「無理するなって・・・ほら、横になって」

「ごめんね・・・」

もう一度ゆっくり横になって

玲の方を見た。

「唯、1つ・・・じゃないかもしれないけど訊いていいかな?」

「いいよ?どうしたの?」

「あの、さ・・・唯って病気を持ってるのか・・・?

それとも、体が弱いってだけなのか・・・?」

玲は少し申し訳なさそうに言った。

「んー、どうかな・・・?少し前まで喘息持ってたんだけど直ったから

今のところ病気はないのかな・・・?まぁ、次の検診に行かない限りわかんないかな。」

「そっか、てことは体が弱い・・・かな?」

「うん、そうなるかな。あ、でも心配しないでね?

こんなの日常茶判事だからねっ?」

玲にできるだけ心配をかけないように、元気よくいった。

それでも玲は少し心配そうな表情で

「そっか・・・わかった。無理だけはするなよ?」

と言った。やっぱり私の言葉は説得力がないよね・・・

そう思った私の心を読んだかのように

「唯が悪いわけじゃないよ。ただ、さ・・・

好きな人が調子悪かったりすると誰だって心配するだろ・・・?」

玲の優しさはいつも甘いよね。

その甘さに私はとけてしまいそう・・・

「うんっ・・・ありがとう・・・!大好きッ」


少し落ち着いた時に玲が今日の課題や、

2学期のイベントの事などを説明してくれた。

課題は、いつものようなもので・・・

2学期には学園祭があるらしく

サークルごととクラスごとに出し物をして

毎年かなりの盛り上がりがあるらしい。

10月中旬にあるから

9月中旬あたりから授業に学園祭準備が入ってくる。

(ちなみに・・・ロル大は珍しくクラスせいの大学で

特殊は授業を受ける人だけそれようの教室に移動するしくみになっています)

「てわけで、忙しくなるね。体調にはじゅーぶん気をつけるように!」

「うん、わかった。学園祭だもんねっ」

「楽しむためには体調だからねー。あ、課題の事だけど_」

課題の事を話していると

1階にいた和がお盆におかゆとおにぎり(3つ)を乗せて部屋に入ってきた。

「おかゆとおにぎりもって来たよ。もう夜ご飯の時間だからね?」

和が時計を指して笑った。

「そんなに話してたとは・・・」

「時間がたつのって早いね・・・」

苦笑しながら、玲はおにぎりに手をつけた。

「質素でごめんなさい」

和が申し訳なさそうに言うと玲は和の頭もポンポンと優しくたたいて

「作ってくれるだけでいいんだよ。ありがとう」

と玲が満面の甘い笑みを見せた。

それを見ていた私が胸をやりで打たれる・・・

甘すぎてとろけそうだよ・・・玲・・・

「ん、おいしいっ。和羽、さすがだね?」

「えへへっ。やっぱり俺、今から玲兄ちゃんみたいになれるように

がんばる!いっぱい教えてねっ玲兄ちゃん!」

和はそういい、元気よく部屋を出て行った。

「だってさ。よかったね。甘い子がまた増えるよ?」

「よ、よくないよっ」

「そう?まぁ和羽が乗り気だから仕方ないよね。」

「そうだね・・・。ゲホッゲホッ....!ゲホッ・・・!」

「大丈夫?!」

「うん、大丈夫・・・。」


玲がおにぎりを食べ終わっても

私はご飯に手をつけていなかった。

「唯、食べないと薬飲めないから・・・」

玲が進めるけど、私の手は動かなかった。

食べて吐くのが怖いのか・・・

ただたんに受け付けないだけなのか・・

そんなことを考えてると玲が急に

「一口でいいから、食べて?ほら!あーんは?」

と言ってスプーンでおかゆをすくって

私の口元に持ってきた。

そして私は反射的なのか

「・・・あー、、、ん・・・?」

と言って口を開けてスプーンをハムッと咥えていた。

「はい、よくできました!ほら、もう一口!あーんは?」

思考路があまりまわっていなかった私は

なんの抵抗もなしに、その日の夜ご飯は食べさせてもらった。


「お姉ちゃん、薬、もってきたよ」

和が薬と水を持ってきて、ミニテーブルに置いた。

「ん・・・ありがとう・・・。あ・・・玲、少し外に出てて・・・?」

「ん?わかった」

玲が部屋から出て行くのを見てから

粒薬3個を口に入れ、水でコクッコクッコクッと飲む。

小さい頃から薬になれているから2秒ぐらいで飲むのは完了する・・・けど

ここからが私は人に見られたくなかった。

「うぐっ・・・おえ・・・っうっぐっ・・・」

私は小さい頃から毎回薬を飲んだすぐ後嘔吐えずいてしまうのだ。

・・・それを私は玲に見られてほしくなかった。

だから外に出てもらったのだ。

「大丈夫?お姉ちゃん」

わたしの背中を摩りながら、袋を構える和。

「うん・・・ごめんね。」


体調が悪くなると

やっぱりいろんなことで

周りに迷惑を掛けてしまう。

和、玲・・・本当にごめんね。


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